レーシングゲームが上手すぎて実際のレースでも優勝したゲーマーがいる!?

グランツーリスモ

最近のレースゲームは非常にクオリティが高く、一見すると実写と間違えてしまうほどのものもあります。そんなレースゲームですが、中には実際のレースでも大活躍をしたプレイヤーもいます。

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ゲーマーからプロのレーシングドライバーになった人がいる!?

ゲーマーからプロのレーシングドライバーになった人がいる!?

世界で最も有名なレーシングゲームのひとつは、ポリフォニー・デジタルによって開発され、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)が販売する「グランツーリスモ」シリーズです。

1997年に1作目となる「グランツーリスモ」が発売、2022年現在では最新作となる「グランツーリスモ7」が販売されています。シリーズ累計販売本数は8000万本以上におよび、まさにレーシングゲームの金字塔とも言える存在です。

そんな「グランツーリスモ」シリーズですが、「リアルドライビングシミュレーター」というキャッチフレーズの通り、可能な限り現実世界に近づけることを目標としています。例えば、高性能な物理演算を採り入れたリアルな車の挙動や、実写のような輝き、そして実在する車を使用して、実在するサーキットや都市をゲーム内で走行できる点が、ユーザーに大きく評価されています。

そのため、プロのレーシングドライバーも、コースの特徴をつかむために「グランツーリスモ」を利用すると言います。2008年には、欧州日産とSIEヨーロッパによる、「レースゲームプレイヤーの中からレーサーとして活躍できる人を探す」というプロジェクトが行われ、スペインのルーカス・オルドネス選手が選ばれました。

ほとんどレース経験のなかったオルドネス選手でしたが、プロジェクトに選ばれた後、4か月のトレーニング期間を経て「GT4ヨーロッパカップ」に参戦しました。第5戦で初優勝を記録したオルドネス選手は、年間のシリーズランキングで2位に入る快挙を見せ、その後も順調にレーシングドライバーとしてのキャリアを積んでいます。

このように、レーシングゲームの中で徹底して腕を磨けば、実際のサーキットでも活きることは間違いないようです。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道