743km?10秒で通過?日本一長い国道と短い国道とは

国道4号

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国道とはその名の通り、国が管理をしている道路です。一般的には、その地域における主要な幹線道路となっていることが多く、歴史的にも重要な道となっています。そんな国道ですが、日本一長いものと短いものはどこにあるのでしょうか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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日本一短い国道は、わずか10秒で通過可能!?

日本一短い国道は、わずか10秒で通過可能!?

2022年現在、国道には1号〜507号までが存在していますが、すべての番号が割り振られているわけではなく、実際に存在しているのは459路線となっています。

その中で、最も現道の実延長、つまり実際に存在している部分の合計距離が長いのは国道4号です。国道4号は、東京都中央区の日本橋を起点に、埼玉県、茨城県、栃木県、福島県、宮城県、岩手県を通過し、青森県青森市に至る道路です。

実延長は742.5kmにもおよび、2位の国道1号の641.9kmを大きく超える堂々の1位となっています。また、国道4号には、各都市部に大規模なバイパスが存在しており、それらを合わせた総延長は、836.4kmにもおよびます。

もし、国道4号を60km/hでノンストップで走行した場合、完走するのに12時間以上かかる計算となります。実際に走行するとなると、2泊から3泊は覚悟しておく必要があるでしょう。

ちなみに、国道には「海上区間」が設置されている路線もあり、種子島や奄美大島、そして沖縄本島を通る国道58号は、その大部分の609.5kmが海上区間となっています。実際には道路などが設置されているわけではありませんが、海上区間を含めると、国道58号の総延長は879.6kmとなり、国道4号を抜いてトップとなります。
一方、最も短い国道は兵庫県神戸市にある国道174号です。総延長距離は187.1mとなっており、60km/hで走行すると、わずか10秒ほどで通過してしまう計算となります。

国道174号は、いわゆる「港国道」と呼ばれるもので、港湾整備の際に設置された国道です。港湾、もしくは飛行場を起点に、付近の別の国道に接続していることが多く、国道174号も国道2号へと接続します。

ちなみに、日本には1km未満の国道が5路線ありますが、いずれも「港国道」となっています。

このように、国道には様々な種類があります。車やバイクを手に入れた際には、「国道めぐり」をするのもおもしろいかもしれません。
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