「スバル」の由来を解説!「六連星」に込められた意味とは?

スバル360

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「シンメトリカルAWD」や「水平対向エンジン」、先進安全技術の「アイサイト」など、独自路線の車づくりでファンの多いスバル。

そのブランド名「スバル」にはどんな由来があるのでしょうか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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「まとまって1つになる」が由来

「まとまって1つになる」が由来

こだわりのある車づくりに定評があるスバルは、国内外で多くのファンを抱える自動車ブランドです。その中でも特に熱狂的なファンは「スバリスト」と呼ばれ、スバル人気を象徴する存在となっています。

2017年4月には社名も「富士重工業」から「スバル」へと変更し、より親しみやすい存在となっています。

そんなスバルですが、元々は群馬県に設立された飛行機研究所が前身となっています。この研究所は1931年に中島飛行機となり、太平洋戦争末期には世界有数の航空機メーカーへと成長したものの、戦後はGHQによる財閥解体の対象となり、保有していた工場ごとに12個の会社へと分割されてしまいました。
※画像は1958年の軽自動車「スバル360」

しかし、1953年になると、分割された会社のうちの5社がふたたび集まり、あらたに富士重工業として再始動することになります。

同年、富士重工業の自動車部門は小型自動車の試作車に「すばる」の名前を冠し、後にカタカナ表記の「スバル」というブランド名として採用します。

「すばる」とは、おうし座にある六連星を指し、その語源は「まとまって1つになる」という意味の「統ばる(すばる)」とされています。
スバルのエンブレムは、1つの大きな星と5つの小さな星で構成されていますが、これには5つの会社がまとまって、富士重工業という1つの大きな会社が誕生したという意味が込められています。

スバルのエンブレムは、デザインの微調整は何度か行われているものの、1つの大きな星と5つの小さな星で構成された六連星であるというコンセプトは当時から変わっていません。

そこには、スバルがたどってきた歴史が色濃く反映されていると言えます。
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