災害時に活躍!「防災対応型」信号機ってどんな働きをするの?

時差式信号機

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東京都内の環状線には、防災対応型と書かれている信号機が存在しています。

見た目は何の変哲もない普通の信号機に見えますが、どのような機能があり、何のために設置されているのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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防災対応型は特殊な信号表示機能を備えている

防災対応型は特殊な信号表示機能を備えている

そもそも、信号機とは交通の安全と円滑化を目的として、公安委員会により設置される装置です。

信号の表示は、道路交通法第7条によって「道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等に従わなければならない」と定められており、無視した走行は道路交通法違反にあたります。
そうした信号機の中には、防災対応型の信号機が存在しています。

防災対応型の信号機は、通常の信号機の下にもう1つ信号機が付いたような見た目をしており、主に都内を走る環状七号線と環状八号線の主要な交差点に設置されています。

防災対応型の信号機が設置されている目的は、地震などの災害発生時に特定方向への車の流れを抑制、もしくは禁止するためです。
警視庁によれば、防災対応型の信号機は震度6以上の地震が起きた場合には、環状7号線から都心方向への通行を禁止する表示をし、環状8号線では都心方向への車の流れを抑制する表示をするとしています。

また、震度5強の地震が起きた場合には、環状7号線から都心方向へ向かう車の通行を禁止し、環状8号線から都心方向へ向かう車の通行を抑制する信号表示を行うのです。

通常時は点灯しておらずなんの表示もされていない防災対応型の信号機ですが、災害時に活躍する信号機なのです。
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