車を長期間 動かさないとどうなる?4つの不具合を解説

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長期の旅行や単身赴任などで、車を長期間乗らずに放置することがあります。

車のパーツには消耗品も多く、走ることで劣化する部品もあります。しかし、逆に乗らないことで劣化したり不具合を起こすことがあるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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さまざまな部品に不具合が出る可能性がある

さまざまな部品に不具合が出る可能性がある

車を長期間放置していると、各部に不具合が出る可能性が非常に高くなります。

まず1つ目は、エンジンオイルです。放置している期間が長ければ長いほど、エンジンオイルの劣化が進み、再びエンジンをかけたときには水温が安定するまで時間がかかる場合があります。

さらに、オイルを密閉するために装着されているオイルシールは、一般的にゴム製の部品です。

エンジン周りのゴム製部品は熱を加えられ、シャフトの回転などでもまれることによって柔らかさを保っていますが、長期間動かさずに冷えた状態が続くと硬化して、オイル漏れを引き起こす原因となるのです。
2つ目に、タイヤの空気圧も減少します。タイヤの空気圧は、毎日運転していても減りますが、動かさない状態でも同様なのです。

空気の低下率は1ヵ月でおよそ5から10%と言われており、空気圧が減ってしまった状態で放置していれば、タイヤの変形を引き起こしてしまう可能性もあります。
3つ目に、燃料タンク内に残っているガソリンも劣化します。

ガソリンは劣化すると揮発成分が失われて異常燃焼しやすくなり、噴射ノズルに詰まるといったトラブルになりかねません。

車に長期間乗らないことが予想される場合はガソリンを完全に抜くか、逆にタンクを満タンにしてガソリンに空気が触れる面を少なくすることで、ある程度ガソリンの劣化を抑えることができるでしょう。
4つ目に、車を長期間放置したことで引き起こされるトラブルとして、最もポピュラーなのがバッテリー上がりでしょう。

バッテリーはエンジンをかけていなくても、自然放電と呼ばれる現象によって自然に放電し、時間とともに電気の量は減っていきます。

バッテリー自体の性能も向上しているとはいえ、3年以上使用したバッテリーは多くの場合で性能が低下しています。

定期的に動かしている場合を除き、放置期間が長ければバッテリー上がりを起こす可能性が高まるのです。

以上のように、車は長期間放置されると様々な不具合を引き起こします。

長期間乗らないことが予想される場合、誰かに定期的なメンテナンスを依頼するなど、なんらかの対策をしたほうがよさそうです。 
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