「車庫証明」はどんなに狭い駐車場でも取得できる?

ガレージ

※この記事には広告が含まれます

車庫証明とは、正式には自動車保管場所証明書と呼ばれるもので、車の保管場所が確保されていることを証明する書類です。

では、保管場所のサイズについて、明確な規定はあるのでしょうか。車から降りられないような狭い駐車場でも問題ないのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
サイズがギリギリの駐車スペースでは、車庫証明が取れないケースも

サイズがギリギリの駐車スペースでは、車庫証明が取れないケースも

車庫証明を申請するための駐車場スペースのサイズについて、明確に定めた法律は存在していません。

しかし、国土交通省による標準駐車場条例では、車1台につき幅2.3メートル以上、奥行き5メートル以上の駐車場を標準としています。

さらに、東京都道路整備保全公社の駐車場ユニバーサルデザインガイドラインによれば「普通乗用車の場合、標準的な車幅は約1.9メートルであり、ドアの開閉寸法は、フルオープン時で約0.8メートルである。したがって、駐車スペースの幅が 2.7メートル以上確保されていれば、普通乗用車であれば、余裕を持ってドアをフルオープンにすることが可能である」としています。

以上のことから、駐車スペース内に車を収めることができ、乗り降りに支障がなければ車庫証明を取得するのは難しくありません。
一方、車を停めたあと、車外に出ることが出来ないような場合は駐車場として認められない可能性が高くなるといえるでしょう。そもそも、停車した状態で車から降りられないほど狭いということは、乗り降りを駐車場内で行えるとは考え難く、「駐車場」の役割としては疑問が残るのです。

また、上記の駐車場サイズは目安であり、駐車スペースに繋がる周辺道路も考慮しなければなりません。

車庫証明は、使用の本拠地から2キロ圏内であれば申請することができます。車のサイズギリギリの駐車場で車庫証明を申請するよりも、ゆとりを持たせた駐車場を探した方が良いでしょう。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細