なぜスーパーカーやスポーツカーの車高は低いのか?メリットも解説

トヨタ GRカローラ

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サーキットを走るレーシングカーは、総じて車高が低く設計されています。

しかし、中には一般道であるにも関わらず車高を下げて走っているスポーツカーを見たことがある人もいるかもしれません。

車の車高を下げるのには、なにかメリットがあるのでしょうか?
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車の重心を下げるため?

車の重心を下げるため?

スポーツカーが車高を下げるのは、車の重心を下げるためです。もちろん中には、単純にローダウンというドレスアップ法の1つとして行っている場合もあります。

しかし、サーキットなどを走行することがあるスポーツカーは、車高を下げることで走行性能の面で大きなメリットを得ることができるのです。

コーナリングをする際、発生する加重により、車の外側サスペンションは大きく沈み込みます。

逆に内側は地面と離れずとも浮き気味となってしまい、タイヤの接地性が低減された結果、その分グリップ力が失われてしまうことになります。

このロール現象を抑えるためには、コーナリング時に全てのタイヤの接地性を高める必要があります。

そこで用いられるのが、車高を下げるという方法です。車高が下がれば、重心高も同時に下がることになります。

それにより、遠心力によって生まれるロールを抑え、内側タイヤのグリップ力が低減するのを抑えることができるのです。
ただし、車高を下げるのはメリットばかりではありません。

一般的に、車高を下げるとサスペンションのストロークを十分に確保できないため、乗り心地は悪くなってしまうと言われています。

さらに、地面とのクリアランスが減るために、車高を落とす前は越えられていた段差が越えられないという事態にも陥りかねません。

そうなってしまうと、エアロパーツの破損やマフラー部品の凹みなどにも繋がってしまいます。

現在、道路運送車両保安基準の細目を定める告知では、全面における地上高は90mm以上と規定されています。

この数値を下回ると、車検に通らないどころか違法改造車として摘発されてしまう可能性も出てくるのです。

車高を下げることには、メリットもデメリットも存在しています。

クローズドなサーキットでしか走らないという場合を除き、一般道も走るのであれば、走行性能をセールスポイントにしているスポーツカーであっても保安基準に基づく車高を維持しましょう。
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