シガーソケットの仕組みとは?アクセサリーソケットの違いも解説

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シガーソケットをご存知ですか?今や喫煙が一般的であった昭和の名残りのような遺物と思いきや、意外にもアクセサリーソケットとして今なお新型車に採用され続けているのです。シガーソケットとアクセサリーソケット…外見は同じで、機能も給電と共通です。違いはどこにあるのでしょうか?
Chapter
シガーソケット/アクセサリーソケットとは?
シガーソケット/アクセサリーソケットの仕組み
ソケット活用術4選
インバーター
USB充電器
増設用ソケット
ドライブレコーダー

シガーソケット/アクセサリーソケットとは?

自動車のインパネの下部に、ひっそりと丸い穴が空いていませんか?もしかしたらカバーがされていたり、なにか押し込めるような円筒形の器具が付いているかもしれません。

カバーが付いているものはアクセサリーソケット、円筒形の器具が付いているものはシガーソケットと呼ばれます。DCソケット、電源ソケットなどとも言われています。

もともとの用途はシガーライターに通電させて、タバコに火をつけるための装備ですが、現在では車載用電源として多く用いられています。

シガーソケット/アクセサリーソケットの仕組み

シガーソケットは円筒形で、一番奥に+の電極、周囲の壁に-の電極があり、シガーソケットやアクセサリーソケットの差し込み部を見てみると、先端に金属部品、側面に可動式の金属部品があります。ともに通電する部分です。シガーソケット本体の+端子はヒューズに、-端子は車体の金属部分に取り付けられています。

元来シガーライターの発熱装置だったため、シガーソケットは耐熱加工が施されています。それに対し、シガーライターの利用を前提としないアクセサリーソケットでは耐熱加工が施されていない場合があります。そのため、シガーライターをアクセサリーソケットに差し込むのは、やめておきましょう。

アクセサリーソケットの仕事は電気製品への給電です。アクセサリーソケット対応品は、シガーライターほどの発熱を考慮していない製品が多いので、シガーソケットでも使用可能です。

シガーソケットやアクセサリーソケットから供給される電気は直流(DC)で、家庭用の交流(AC)ではありません。そのため、ソケットに直接刺して使用できるのは、DC専用製品です。もし家庭用電気製品を車内で利用するのであれば、DC/ACコンバーターを使用しましょう。

また、シガーソケットやアクセサリーソケットから供給される電気の電圧は、普通の自動車で12V、大型トラックやダンプカーで24V。対応製品を購入する場合は確認しましょう。

では次に、ソケットの活用方法をご紹介します。

ソケット活用術4選

インバーター

自動車の直流電流を一般家庭用の交流電流に変換する装置です。

ソケットにプラグを差し込むことで、本体に備え付けられたコンセントから交流電流を供給できるので、家庭用電気製品がそのまま使用できる優れものです。

USB充電器

プラグの先に給電用USB端子が付いており、車内でもスマホやタブレットに充電できます。ついでに充電用USBケーブルも自動車に搭載しておけば、緊急時でも安心ですね。

増設用ソケット

通常、シガーソケットは1台に1カ所です。これでは各種シガーソケット用アクセサリーも、1点しか使用できません。

しかし、増設用ソケットを使用すれば1つのソケットを2つ、3つへと増やせます。1度に使用できるアクセサリーが増えるので、車内が便利になりますね。

ドライブレコーダー

サードパーティー製ドライブレコーダーには、シガーソケットから直接給電するタイプがあります。シガーソケット給電タイプのドライブレコーダーなら、後付けでもDIYで手軽に行えます。

シガーソケットはいまや、電気供給装置として活躍しています。機能は耐熱仕様が省略され、名称もアクセサリーソケットにうつりつつあります。給電機能は共通でも、耐熱かどうかは重大な事故にもつながりかねない大きな違いです。対応アクセサリを購入する際は、必ず確認してからにしましょう。
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