日産 リーフとガソリン車を1年1万km走らせるとコストの差はどうなるのか比較してみた!

日産 リーフ e+

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どれだけ走っても、充電代が月額2,000円というプラン(旅ホーダイ)が用意された日産 リーフ。これを使うと、電気代の大幅節約につながるそうですが、一般的なガソリンエンジン車と比べると、どれぐらいの節約になるのでしょうか?

文/写真・吉川賢一
Chapter
リーフとガソリン車比較①|燃料費の違いは?
リーフとガソリン車比較②|燃料費以外のコストは?
リーフとガソリン車比較③|お金では買えないメリットもある

リーフとガソリン車比較①|燃料費の違いは?

ここでのガソリン車は、ボディサイズの近しい、トヨタ カローラスポーツ(JC08モード燃費16.4km/L)をピックアップして比較します。

条件は、どちらも年間走行距離1万km。公表されている数値を使います。

まずガソリン車は、年間で約610Lのガソリンを消費します。ガソリン代は都道府県や地方ごとに違いがありますが、2019年1月時点の全国平均(1Lあたり137円)で計算すると、年間83,570円になります。

一方リーフは、筆者の実体験から電費を6km/kwhとしました。1万㎞を走行するために必要な電力は、1666,66kwhです。電気は、時間帯によって料金が変わるので、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している目安(1kwhあたり27円)を用いました。

その結果の電気料金は年間44,999円です。それに、電力会社が用意している夜間時間帯に料金が安くなるプランに加入すれば、さらに安くなります。

とはいえ、年間1万kmぶんの充電をすべて自宅で済ませるとは考えづらく、出先での充電も考慮しなければなりません。リーフには現在「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」が用意されており、月額2,000円(税別)で、日産の販売店舗やコンビニ、高速道路など全国に5,860基以上設置されている充電器で何回でも充電できます。

筆者はZE0型リーフを所有しており、おもに外部で急速充電器を使用しています。やはり、月々2,000円の料金プランは非常にありがたいです。このプログラムに加入して、すべての充電を外部で行なうとすれば、年間25,920円で走行距離や電費を気にするこなくどこまでも走って行けます。

リーフとガソリン車比較②|燃料費以外のコストは?

電気自動車とガソリン車の決定的な違いとして、エンジンの存在があります。ガソリンエンジンは、車を走らせれば走らせるほど内部のオイルが劣化します。

そのためガソリン車は、およそ半年に1度(1年に2度)、オイル交換が推奨されています。エンジンオイル交換は、ディーラーで行うと約3,000円、年間で6,000円が掛かります。

一方、EVのリーフは、新車購入時の免税措置も魅力です。2019年3月31日までに新車を購入すると、エコカー減税で、取得税と重量税が100%、登録翌年度の自動車税が減額という優遇措置を受けることができます。また、地方自治体によっては、購入時に補助金を受けられる地域もあります。

リーフとガソリン車比較③|お金では買えないメリットもある

リーフには上記以外にもさまざまなメリットがあります。

まずエンジンがないので、走行時の車内はとても静かです。さらに、重たいバッテリーをクルマの低い位置に積んでいるため、操縦安定性が高くなっています。アクセルペダルだけで加減速がコントロールできるワンペダル操作といった、運転が楽しくなる仕掛けもあります。

また、災害時などに非常用電源として使うことも可能。それなりの工事が必要になりますが、リーフを家庭用の非常電源としても使えます。


ガソリン代がかからず、充電代も月2,000円で使い放題の契約をすれば、ランニングコストは圧倒的にお安くすみます。

EVにはまだまだ問題もありますが、2019年1月23日に発売されたリーフ e+(イープラス)なら航続距離に関してはほぼクリアしたと思います。税制面で条件の良いうちに、EV購入を検討するのもアリかもしれませんね。

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