車内にぬいぐるみを置くと違反になる？

更新日：2022.02.24

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マイカーの車内は自分の部屋のようなもの。自分好みのぬいぐるみやフィギュアなどを飾っている方も多いのではないでしょうか。

車内を装飾すること自体は違反ではないものの、飾る場所や方法によっては、取り締まりやトラブルの原因になることもあるのです。

吉田恒道｜よしだつねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」（扶桑社）など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」（学習研究社）がある。

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Chapter: 場合によっては法令違反になる可能性も？; 万が一の時に重大な危険を招く可能性も

場合によっては法令違反になる可能性も？

ぬいぐるみの置き方や大きさによっては、取り締まりの対象となってしまう可能性があります。

道路交通法第55条の2項にて「車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない」としているためです。

この法律に則ると、ぬいぐるみを乗せたことによって視界が妨げられていたり、その他の機器の操作がしにくくなっているような状態で車を運転すると、道路交通法の乗車積載方法違反に抵触する可能性が高いです。

もしこの違反で取り締まりにあった場合、普通車であれば6,000円、大型車ならば7,000円の反則金に加え、違反点数が1点加算されることになります。

万が一の時に重大な危険を招く可能性も

ぬいぐるみ等をダッシュボードに置く行為は交通違反に抵触する可能性があるばかりか、安全という観点からも推奨されるものではありません。

車内のダッシュボードやフロントガラス周辺には、安全装置としてエアバッグが様々な場所に設置されています。

エアバッグが展開する速度は時速100キロから300キロにも及び、事故発生時にエアバッグの展開と共にぬいぐるみ等が一斉に発射され、車内の乗員に危険が及ぶケースも考えられます。

さらに、しっかりと固定されていなかったぬいぐるみ等がドライバーの足元に転がり落ち、ブレーキペダルに挟まってとっさの状況に対応できなくなってしまう可能性すらあるのです。

ダッシュボード周辺に物を置くという行為自体、控えた方が良いかもしれません。