高速道路の「ゴツン、ゴツン」の原因のジョイントって何?

ジョイント

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高速道路を走行している時に「ゴツン、ゴツン」と振動を感じることはないでしょうか。

これは、高速道路の建造に用いられているジョイントという設備が原因で発生しています。

走行中に感じる振動は不快なものですが、ジョイントにはどのような効果と役割があるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
高速道路の振動の原因はジョイントによるもの
高速道路のジョイントの役割と走行時の注意点

高速道路の振動の原因はジョイントによるもの

高速道路を走っていて、「ゴツン、ゴツン」と振動を感じるのはジョイント(継ぎ目)を通過する際の振動によるものです。

ジョイントとは、伸縮装置の別称であり、高速道路のみならず一般道や橋梁の路面にも設置されています。

基本的にジョイントは、ファスナーの様な凹凸を繋ぎ合わせたような形状となっており、一般的な鋼製型式やゴムジョイント型式の他、特殊型式ジョイントや埋設ジョイントといった型式が採用されています。

また現在では、交通量が増えたり、クルマの大型化していることもあり、ジョイントの劣化スピードも早まっています。

ジョイントが劣化してしまうと周辺のコンクリートへの浸食も進み、振動や騒音が増加してしまったり、ジョイントの取替工事に伴い、渋滞などが発生することもあります。

そのため、首都高や高速道路の一部区間ではノージョイント化工事が行われている他、ジョイント自体の性能も高める研究開発が進められているようです。

高速道路のジョイントの役割と走行時の注意点

高速道路は長い橋を繋ぎ合わせた構造となっています。この橋梁は温度変化で伸縮したり、地震やクルマの通行によって揺れ動くことになります。

そのため、橋梁同士はお互いにピッタリと密着することはできず、わずかに隙間を開けて設置されてます。

この隙間を埋めるための設備がジョイントであり、橋梁の隙間に合わせてジョイントが伸縮することで、橋梁同士が直接干渉することを防いでくれるのです。

このように、高速道路を造る上で非常に重要な部材であるジョイントですが、雨天時の走行には注意が必要です。
なぜなら、前述したように現在用いられているジョイントは鋼製が基本であるためです。アスファルトと鉄を比較すると、摩擦の大きさが明らかに異なります。そのため、雨でぬれたジョイントを通る際、タイヤがスリップしてしまう可能性があるのです

特に、カーブの入口付近に設置されているジョイントでスリップの危険性が高まるとされており、そのような場所では十分に減速して安全確保した上で通行した方が良いでしょう。

高速道路を建造する上で、非常に重要な役割を担っているのがジョイントです。

ただし、雨天時にはスリップ事故の原因ともなりかねないので、ジョイントを通過する際には路面状況や前方をしっかり確認しながら走行するようにした方が良いでしょう。
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