オートマなのに「マニュアルモード」がついている理由とは?

マニュアルモード

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現代は、オートマの普及が進んだ、いわばオートマ全盛の時代。

自動車教習所に行っても、マニュアルを選択する人は少数派なのではないでしょうか。

実際のところ、オートマ車が大半となった現代では、マニュアル免許がなくても困ることはそれほどないでしょう。

では、なぜオートマ車には「マニュアルモード」がついているのでしょうか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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マニュアルモード あなたは使ったことある?
車好きには嬉しい!スポーツ走行も楽しめます!

マニュアルモード あなたは使ったことある?

結論から言うと、オートマ車にマニュアルモードが付いている大きな理由はエンジンブレーキを使うためです。

オートマは、日本国内では1963年に登場したトヨタのクラウンに搭載された2速ATに始まりました。現在では、当時とは比較にならないほど多段化・高性能化が進んでいます。CVTに関してはそもそも無段変速です。

自動で変速をしてくれるのがオートマのメリットですが、マニュアルに比べると最適なギアを選べない場合があるというのが欠点。

例えば下り坂では、アクセルペダルから足を離した状態でも重力によってどんどんスピードが上がってしまいます。こいった場面で、ブレーキだけで減速しているとブレーキが熱を持ってしまいトラブルにつながる可能性があります。

そんな時に使いたいのが、エンジンの抵抗力を利用してクルマを減速させるエンジンブレーキ

エンジンブレーキを使いたい場合は、マニュアルモードを使ってギアを下げることで、より効果的にエンジンブレーキを使うことができます。オートマの車なのにマニュアルモードの機能が装備されている理由はここにあると言えるでしょう。

車好きには嬉しい!スポーツ走行も楽しめます!

その他、マニュアルモードは、スポーティな走りを楽しむことができるという側面も持ち合わせています。

シフトアップとシフトダウンが自動で行われるオートマでのドライブは楽ちんですが、スポーツ走行のような操る楽しさを味わいたい場面では、どうしても「自分で操っている感覚」が欲しくなるもの。

より直感的で、ドライバーが自分で車を操っているという感覚を味わうためには、マニュアルモードの方が優れていると言えるでしょう。

マニュアルモードには、シフトレバーを前後に動かすシーケンシャルシフトや、ステアリングの裏側にあるパドルを操作するパドルシフトなどがあります。

モータースポーツさながらの気分を味わえるのも、マニュアルモード付きオートマの魅力であり、マニュアルモードがついている理由なのかもしれません。
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