トヨタ GRヤリス (4BA-GXPA16/5BA-MXPA12)のグレード比較!

トヨタ GRヤリス

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トヨタ GRヤリス(4BA-GXPA16/5BA-MXPA12型)は、2020年9月に登場したモータースポーツ用の車両を市販化した1台です。

また、「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という豊田章男社長の強い思いのもと、開発されたクルマでもあります。

今回は、そんなGRヤリスにはどのようなグレードが設定されているのか、詳しく紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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GRヤリスのグレード比較表
トヨタ GRヤリス RS グレード
トヨタ GRヤリス RZ グレード
トヨタ GRヤリス RZ “High performance” グレード

GRヤリスのグレード比較表

型式 新車価格 中古車価格 販売開始年月 車両重量 乗車定員 ドア数 排気量 駆動方式 燃料 燃費 トランスミッション ハンドル 全長×全幅×全高 最小回転半径 前輪サイズ 後輪サイズ 福祉車両
1.5 RS 5BA-MXPA12 265万円 208〜1,080万円 2020年9月4日 1,130kg 4名 3ドア 1,490cc フロント 無鉛 18.2km/L マニュアルモード付CVT 3,995×1,805×1,455mm 5,200mm 225/40R10 225/40R10 -
1.6 RZ 4WD 4BA-GXPA16 448万円 208〜1,080万円 2024年3月21日 1,280kg 4名 3ドア 1,618cc 4X4 無鉛プレミアム 12.4km/L マニュアル 3,995×1,805×1,455mm 5,300mm 225/40R10 225/40R10 -
1.6 RZ ハイ パフォーマンス 4WD 4BA-GXPA16 498万円 208〜1,080万円 2024年3月21日 1,280kg 4名 3ドア 1,618cc 4X4 無鉛プレミアム 12.4km/L マニュアル 3,995×1,805×1,455mm 5,300mm 225/40R10 225/40R10 -

トヨタ GRヤリス RS グレード

「RS」はGRヤリスのベースグレードで、駆動方式はFF(前輪駆動)となっています。

エンジンには、スポーティな走りを気軽に楽しめる直列3気筒1.5L ダイナミックフォースエンジンが搭載されているのがポイント。

ロングストローク化やバルブ狭角の拡大といった高速燃焼技術の採用により、低燃費と高出力を両立したエンジンとなっているのです。

加えて、軽快な走りの楽しさと優れた燃費性能も実現しており、最高出力は88kW(120PS)/6,600rpm、最大トルクは145Nm(14.8kgm)/4,800〜5,200rpmを誇っています。

また、18インチ鋳造アルミホイールが備わっています。

艶のあるブラックの多軸スポークにより、スポーツドライビングを支える高い剛性とラリーイメージのスポーツスタイルを表現しているのです。

標準装備としてはフルLEDヘッドランプやスポーツメーター、本革巻シフトノブなどが備わっており、燃費はWLTCモードで18.2km/L 、価格は265万円に設定されています。

トヨタ GRヤリス RZ グレード

「RZ」は「RS」の上位グレードで、駆動方式は4WD(4輪駆動)に設定されている1台です。

エンジンには1.6L 3気筒ターボダイナミックフォースエンジンを搭載。

WRC競技でのエンジン使用領域を分析したうえで、ラリー常用域で最大限の性能が出せるボアストロークを決定しています。

また、アルミダイカスト製シリンダブロックの浅底ウォータージャケット化や高強度アルミ製シリンダヘッド、中空組立カムシャフトの採用などによる徹底的な軽量化により、レスポンスを追求しているのです。

「RZ」は、大型エアクリーナーや冷却スプレー機能付空冷インタークーラー、6速iMTによる高次元のスポーツ走行を可能としています。

大型エアクリーナーは、高回転時に空気量を増やすことで高出力化を実現するとともに、吸気音も増大させることでスポーティなサウンドを演出してくれます。

冷却スプレー機能付空冷インタークーラーは、吸気の冷却部品であるインタークーラーにスプレー状の水を吹きかけることで吸気温度を低減させてくれます。

そうすることで、外気温が高い過酷な走行時にも、エンジン本来の高出力維持を可能にしているのです。

iMTスイッチを押したスタンバイ状態で変速動作を検出すると、変速後のエンジン回転数を合わせるように制御し、スムーズな変速をアシストする6速iMTからも目が離せません。

シートにはGRマーク付のスポーツシートを採用しているのも魅力のひとつ。

身体に負担のかかりにくい運転姿勢を保つことで、優れたサポート性能を発揮するファブリック素材のシートで、「GS」にも備わっているシートでもあります。

ホイールは「RS」と同様、18インチ鋳造アルミホイールが備わっています。

燃費はWLTCモードで13.6km/L 、価格は396万円と、「RS」より131万円高く設定されています。

トヨタ GRヤリス RZ “High performance” グレード

最後に紹介する「RZ “High performance”」は、GRヤリスの最上位グレードです。

エンジンには「RZ」同様1.6L 3気筒ターボダイナミックフォースエンジンが搭載されており、最高出力は200kW(272PS)/6,500rpm、最大トルクは370Nm(37.7kgm)/3,000〜4,600rpmを誇っています。

ホイールにはコンパクトなハブまわりで超軽量を実現した、18インチ鋳造アルミホイールを採用。

日本刀をモチーフとした伝統美と軽量、高剛性を実現しており、中央にはアクリルオーナメントを装着しているのが大きな特徴といえるでしょう。

また、素材に合成皮革とスエードを採用することで、上質なプレミアム感を演出したGRマーク付のプレミアムスポーツシートが備わっています。

サイドサポートの形状や硬度を最適化により、身体をしっかりとサポートするとともに、クルマとの一体感を生むことで正確なステアリング操作にも貢献するのです。

それに加えて、トヨタスポーツ4WDのDNAを受け継いだ「アクティブトルクスプリット4WDシステム」が採用されているのもポイント。

あらゆる路面状況において、4輪へのトルク配分を即座に制御することでトラクションを余すことなく路面に伝達し、幅広い速度域でダイレクトな操作フィールを可能にしています。

さらに、スプリントラリーの最高峰であるWRCからフィードバックした様々なノウハウを惜しみなく投入することで、トヨタ独自開発のスポーツ4WDとしての運動性能を、さらに高い次元へと引き上げているのです。

燃費はWLTCモードで13.6km/L 、価格は「RZ」より60万円高い456万円に設定されています。
GRヤリスには「RS」「RZ」「RZ “High performance”」の3つのグレードが設定されていましたが、どのグレードもスポーツカーとしての走行性能は素晴らしく、装備も充実していることがわかりました。

ベースグレードである「RS」は車体価格が200万円台に設定されており、トヨタが本気で開発したモータースポーツ用の車両と考えると、非常にお買い得といえるでしょう。

気になった方は、一度チェックしてみるのも良いかもしれません。

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