トヨタ 2代目センチュリーの便利なオプション!上質感が違う特別なオプションとは?(DBA-GZG50/TA-GZG50(改)/TA-GZG50/E-GZG50)

トヨタ 2代目センチュリー

トヨタ 2代目センチュリー(DBA-GZG50/TA-GZG50(改)/TA-GZG50/E-GZG50)のオプションについて解説します。

トヨタ センチュリーは、初代から通算して半世紀以上製造・販売されている最高級乗用車です。皇室や官公庁御用達の1台で、一般人が乗っているケースが少ない珍しいクルマなため、なかなか全貌を知らない方も少なくありません。

実はセンチュリーには、ただでさえ気品漂う装備が揃っているにもかかわらず、さらに質感を上げるためのオプションが揃っているのです。

今回は、そんなセンチュリーの便利なオプションについて詳しく説明します。

Chapter
トヨタ 2代目センチュリーとはどんなクルマ?
トヨタ 2代目センチュリーのオプションは質感重視のものが多い
トヨタ 2代目センチュリーの外装関係のオプション
トヨタ 2代目センチュリーのインパネ・室内関係のオプション
トヨタ 2代目センチュリーのその他のオプション

トヨタ 2代目センチュリーとはどんなクルマ?

トヨタ センチュリーは1967年から製造・販売されている最高級乗用車です。

初代が30年間フルモデルチェンジされることなかったのですが、1997年にフルモデルチェンジし、本記事で紹介する2代目センチュリーが誕生しました。

その2代目も2017年に生産を終了し、続く3代目に引き継ぐまでの20年間、大きな変更がないまま製造・販売されていたのです。なお、3代目センチュリーもそれほど大きな変更はされていません。

2代目センチュリーは「コラムシフト」「フロアシフト」の2グレードのラインアップです。ただ、ラインアップと言っても違いはシフトノブの取り付け位置だけであり、それ以外はまったく同じクルマです。

国内唯一のV型12気筒エンジンを搭載しており、排気量も5.0L と大きな数字を誇っています。見た目の上質さからは想像できない大きなエンジンを積んでいるのですが、これにはセンチュリーの構造が関係しています。

センチュリーはエンジントラブルによる運行中止を避けるため、左右に分離されたV型6気筒エンジンが搭載されているのです。万が一片側のエンジンが何らかのトラブルで停止してしまっても問題ないように、もう片方のエンジンに切り替えるシステムが採用されているのです。

安全機能はとても高く、フロントシート(前席)のエアバッグだけではなく、リアドアからもカーテンエアバッグが出てくる形になっています。フロントシートだけではなくリアシート(後席)をも守るこのシステムで、更なる安全性を確保しているほか、タイヤ空気圧を検知してインパネに表示させる機能も持っているのです。

あらゆる部分で先進設備を搭載しているのも、センチュリーの特徴と言えるでしょう。

トヨタ 2代目センチュリーのオプションは質感重視のものが多い

トヨタ センチュリーのオプションの解説をはじめる前に、センチュリーのオプションの概要について触れておきましょう。センチュリーは一般向け大衆車ではないため、普通の乗用車に比べるとオプションは少なめです。

センチュリーはあくまでも公用車を目的に作られているため、一般的なクルマとはそのコンセプトから違うことを念頭に置いておく必要があるでしょう。

また、センチュリーのコンセプトが「ショーファー・ドリブン」であることも、オプションの少なさに関係しているでしょう。「ショーファー・ドリブン」とはフランス語で「お抱え運転手」を意味する言葉で、センチュリーの所有者やゲストが直接運転するわけではなく、専属の運転手が運転することを目的とするクルマです。

最近では台数もそれなりに増えてきたものの、センチュリーが発売を開始した1967年当時では日本国内では珍しいクルマでした。輸入車ではメルセデス・ベンツ Sクラスやロールスロイス ファントムが「ショーファー・ドリブン」のクルマに分類されます。

Sクラスとファントムは、ここ最近のモデルチェンジで完全な「ショーファー・ドリブン」から徐々に離れていっていますが、センチュリーは今もそのスタイルを貫きとおしています。

「ショーファー・ドリブン」であるがゆえに、センチュリーのオプションは主に装飾や質感の部分に限定されています。車外装備でカスタマイズすることはできないことはないでしょうが、そもそもセンチュリーの市販台数が少ないためあまり車外パーツも流通していません。

むしろ標準仕様でも高い機能性を誇っているため、あまりカスタマイズが必要ありません。それほどセンチュリーの完成度は高いと言えます。

トヨタ 2代目センチュリーの外装関係のオプション

トヨタ センチュリーの外装系のオプションは大きく2種類です。ただし一部のオプションは「フロアシフト」「コラムシフト」のどちらかのみの場合もあります。いずれにしても外装関係のオプションは2種類しかありません。

しかし、その機能は非常に便利で、あるとないのとでは全然違う使い勝手になるでしょう。

標準仕様のウインドウガラスは「熱線吸収グリーン」です。名前のとおりやや緑がかったウインドウで、夏場の直射日光を軽減する機能を持っています。

まぶしさの軽減にも役立つのでこのままでも十分使い勝手はいいのですが、オプションで「熱線吸収ブロンズ」が選ぶことができます。熱線吸収機能はそのままに、色がブロンズに変化しており、より遮光性が上がっているのです。

また、外からの視線をある程度防ぐことができるので、防犯上でも非常に便利です。

もうひとつの外装系オプションに、「フロアシフト」のみ選択可能な「ヒーター付電動格納リモコン式ドアミラー」があります。フェンダーのマーカーランプもついているオプションで、通常格納できないドアミラーを電動で格納できるようになっているのです。

標準仕様のセンチュリーはドアミラーではなくフェンダーミラーなので設置場所がそもそも違います。現在のクルマの多くはドアミラータイプが多いことへの配慮とも取れますが、使いやすいほうを選べるのはオーナーにとってメリットと言えます。

ヒーター機能は付いているので、どちらも寒い日などに便利なアイテムであることは間違いありません。

トヨタ 2代目センチュリーのインパネ・室内関係のオプション

トヨタ センチュリーのインパネと室内環境を変えるオプションも準備されています。外装関係のオプションと同じく「フロアシフト」「コラムシフト」で一部内容が異なるオプションがあるものの、どちらもセンチュリーの上質感を一層高めてくれるオプションであることは間違いありません。

インパネ周辺のオプションはステアリングホイールのみで、「本木目+本革巻きステアリングホイール」に変更されます。本木目のステアリングホイールは手作りで、センチュリーのためだけに採用され、生産されている特別なものです。

標準仕様から本革巻きのステアリングホイールで使いにくさは一切ないものの、さらに実感を向上させてくれるアイテムでもあるのです。「コラムシフト」にはさらに同じ材質でできたシフトノブも装備され、「フロアシフト」よりも高級感を醸し出すことができるのです。

室内装備では、シートの表面部分をウールファブリックから「本皮革」に変更ができます。ウールファブリックでも十分な通気性を持っていますが、高い質感を室内空間に求めるなら、本皮革のシートに変更してもいいでしょう。

ボディカラーによって本皮革のおすすめ色が異なり、「鸞鳳(らんほう)」がオーキッド、それ以外のカラーがグレーになります。もちろん自分好みでオーキッドでもグレーでもどちらでも問題ありません。

トヨタ 2代目センチュリーのその他のオプション

トヨタ センチュリーのオプションは非常に少ないものの、内外装以外のものでもいくつか存在します。主にはリアシート周辺のオプション、もしくは仕様でのオプションです。使い勝手に応じてオプションを選択するといいですが、一般人向けのオプションではないものもあります。

駆動方式などに関わるオプションでは「コラムシフト」「フロアシフト」ともに「寒冷地仕様車」が準備されています。雪深い地域でもクルマの位置を知らせるためのリアフォグランプや専用のフューエルタンクなど、さまざまな部分が寒さに強くなるための装備です。

パッと見た印象で標準仕様車と大きな違いはありませんが、一部の機能に違いがあります。住んでいる地域、主に運行する地域をもとに寒冷地仕様にするかどうかを決めましょう。

一般人向けではないオプションが、リア大型コンソールタワーに装備可能な自動車専用の「電話機取付対応」です。リアシートには要人やゲストが乗ることが想定されているために準備されているオプションで、装備されるのは市販品ですが、すぐその場から電話を書けられるので便利です。

自動車電話を実際に使うためには通信事業者に別途問い合わせる必要がありますが、もし使う場合は忘れずに契約しましょう。電話を取り付けない場合は、リア大型コンソールタワーにはドリンクホルダーが2つ分ついてきます。

センチュリーのオプションは決して豊富とは言えません。しかし、裏を返せば標準装備でも機能性が高いクルマでもある証拠です。センチュリーはそもそもオプションをつけることを前提には作られていません。

もしオプションが付いた1台を見つければ、非常に珍しいクルマだと思っておきましょう。どのオプションも後付けは不可能なので、中古購入の際はよく検討しましょう。

トヨタ センチュリーのオプションについて紹介しました。

日本が誇る最高級乗用車であるセンチュリーのオプションは、機能性よりも見た目や質感にこだわるものがほとんどです。ただでさえ非常に優れたクルマであるのでオプションが必要かと言われれば難しいところですが、付いていて損になるようなオプションでもありません。

現在中古車で2代目センチュリーは、数が少ないものの購入することができます。もしセンチュリーを購入する予定があれば、どんなオプションがついているのかも含めてしっかりと確認することをおすすめします。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道