アバルト 124スパイダーの乗り心地は?

アバルト 124スパイダー

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マツダ ロードスターのアーキテクチャーをベースとしたオープンスポーツカーである、アバルト 124スパイダー(CBA-NF2EK/ABA-NF2EK型)。

2020年に生産を終了しましたが、エクステリア(外装)、インテリア(内装)ともにアバルトならではのこだわりが見受けられ、根強い人気を集めていました。

今回は、そんな124スパイダーの乗り心地をピックアップして魅力に迫っていきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
アバルト 124スパイダーはダイナミックなドライビング体験を実現!
アバルト 124スパイダーのシートの乗り心地は?
アバルト 124スパイダーのインパネ周りはデザイン性と機能性を両立している!
アバルト 124スパイダーは高級感のあるインテリアを採用!
アバルト 124スパイダーに搭載されている安全装備が運転をサポート!

アバルト 124スパイダーはダイナミックなドライビング体験を実現!

まずは、124スパイダーのドライビングについて紹介します。

124スパイダーは、アバルトのレーシングチームと共同開発したトランスミッションにより、オートマ車とマニュアル車の両方でダイナミックなドライビング体験を実現したクルマです。

ビルシュタイン製のショックアブソーバーやブレンボ製のブレーキシステムを採用し、FR(後輪駆動)の利点を最大限に引き出している点が魅力といえるでしょう。

124スパイダーでは、高い敏捷性やパフォーマンスを実現するため、重さのある部品などはすべてホイールベース内に配置。

ダンパーはビルシュタイン製のものを採用するなど、アグレッシブなパフォーマンスをもたらす数々のアイテムを装備しています。

加えて、コーナリング時に高いトラクションを確保する「トルクセンシング式LSD」を標準装備しているほか、優れたハンドリング体験を実現するために、レースのノウハウを生かしたサスペンションも採用しました。

また、アバルトがこだわるエキゾーストサウンドは、オプション設定されているハイパフォーマンスエキゾーストシステム「レコードモンツァ」により魅力的に演出。

レコードモンツァでは、排圧によりバルブが開くことで内側の2本のパイプにも排気ガスが導かれ、スポーティーで刺激的なサウンドを奏でると同時に、中回転域でのレスポンスが向上します。


標準装備のストラットタワーバーを取り外して装着する必要はありますが、左右のサスペンションを連結させてねじり剛性を高めることで、コーナーでのハンドリングを向上させる「ストラットタワーバー」もオプション設定しました。

アルミニウム製アバルトロゴプレート付きで、ボンネットを開くたびカスタマイズする所有欲に満たされること間違いありません。

その他にも、ボディー剛性を向上させてボディーの変形を抑制することで、サスペンションの作動を理想的にする「スチール製パフォーマンスバー」もオプションに設定されています。

見た目にも効果を感じる左右対称のXレイアウトが、刺激的な走りを一層駆り立てるでしょう。

ロアアームの付け根に連結させてねじりを抑制し、サスペンションの動きを正確にする「スチール製ロアアームバー」も必見。

このオプションは、124スパイダーのハンドリングにカッチリしたフィーリングをもたらしてくれるのが特徴なのです。

このように124スパイダーは多彩な装備が搭載されており、スポーツカーならではの圧巻の乗り心地が体験できるように設計されたクルマといえます。

アバルト 124スパイダーのシートの乗り心地は?

続いて、124スパイダーのシートの乗り心地を詳しく見ていきましょう。

運転席と座面前側のみではありますが、124スパイダーでは「高さ調整式シート」を採用しています。

オープンスポーツカーのため大きなシート調整はできませんが、「高さ調整式シート」により高さを細やかに調整し、自分の体に合った乗り心地を体験できるでしょう。

ヘッドレスト一体型のスポーツシートにより身体をしっかりとホールドできるほか、温度調節式シートヒーターも装備しており、寒い季節でも快適にドライブを楽しめるのが魅力。

また、レザーと、往年の欧州スポーツカーのインテリアに採用されているイタリア製のアルカンターラで仕立てられたブラックのシートを標準搭載しており、鮮やかなレッドのステッチやアバルトのロゴでドレスアップされています。

滑らかな手触りなど、素材としての機能性と美しさを最高レベルにまで高めたアルカンターラが、ハイクオリティなドライビングを予感させてくれるのです。

こうした標準装備に加え、レッドもしくはブラックのオールレザーシートをオプション選択できるなど、より上質な乗り心地を追求できるのも124スパイダーの魅力といえるでしょう。

アバルト 124スパイダーのインパネ周りはデザイン性と機能性を両立している!

続いて、124スパイダーのインパネ周りをチェックしていきましょう。

124スパイダーのインテリアはドライバーの運転のしやすさに配慮して設計されており、特にインパネにはクルマを自由自在に操るために必要な機能が多数搭載されています。

まず運転席前には、視認性に優れた3眼メーターを搭載しました。3眼メーターは中央に配置されたタコメーターのみがレッドになっており、ブラックを基調とした中にアクセントとしてレッドを入れていることが特徴。

このデザインが、スポーティーで刺激的な走りを予感させてくれること間違いないでしょう。

Bluetooth対応でハンズフリー機能が付いた7インチのタッチパネルディスプレイを標準装備している点もポイントです。

ここからはオプションになりますが、「CD/DVDプレーヤー+フルセグ地上デジタルTVチューナー」を追加すれば、より快適なドライブを楽しめるでしょう。

また、124スパイダーがこだわっているのはインパネの機能性だけではありません。

7インチのタッチパネルディスプレイの下にはフルオートエアコンの設定ができる操作性の良いダイアルを配置するなど、インパネ周りの機能にもこだわっているのです。

それだけでなく、エアコンダイアルの下には外部入力端子として2つのUSB端子、AUX端子、ナビゲーション用SDカード専用スロットを装備。

オプションで購入可能な「ナビゲーション用SDカード」もしくは「ナビゲーション用SDカード PLUS」からも目が離せません。

ナビゲーション用SDカード PLUSでは、地図表示やルート案内が可能となるため、よりスムーズなドライブが実現するでしょう。

オートマ車の場合は、ステアリングにパドルスイッチも標準装備しており、クルマの安全性を高めています。

運転席右側には、ESC(エレクトリックスタビリティコントロール)のOFFスイッチやヘッドライト光軸補正コントローラーを配置しているほか、車内には合計6つのスピーカーを装備しているため、高音質の音楽を楽しめるのです。

このように、124スパイダーのインパネ周りはデザイン性と機能性を兼ね備え、極上のドライビング空間を実現しているといえるでしょう。

アバルト 124スパイダーは高級感のあるインテリアを採用!

続いて、124スパイダーのインテリア全体の特徴を見ていきましょう。

124スパイダーのインテリアはドライバーがクルマのあらゆる動きを感じ取れるよう、できる限り後方に低くセッティングされているのが特徴で、これにより地を這うようなドライビングを体験できるでしょう。

中でも特にこだわっているのが、高級感のあるインテリア。

レザーシフトノブを採用しているほか、メーターフード、アームレスト、シフトブーツ、パーキングブレーキブーツ、インパネではレザーインテリアを設定しているのです。

レッドステッチをあしらったレザーステアリングホイールは握り心地が良く、快適なドライブが楽しめるでしょう。

また、高級感のあるインテリアを追求し、アルカンターラを使用した多数のオプションをラインアップしているのも124スパイダーの魅力のひとつです。

例えば、コックピットをより力強く見せる「メーターフード アルカンターラ」を設定。

「シフトブーツ アルカンターラ」や「パーキングブレーキレバーブーツ アルカンターラ」など、シフトやブレーキの操作部分にこだわったオプションも設定しており、アルカンターラの素材感がクルマの質感をより高めてくれるでしょう。

さらに、ここまで紹介したロアダッシュボード、メーターフード、コンソールリッド、シフトブーツ、パーキングレバーブーツがセットになった「アルカンターラ インテリアキット」を設定しているのも注目に値します。

マテリアルとしての機能性と滑らかな肌触りなど、美しさを最高レベルにまで高めたアルカンターラが、ハイクオリティのドライビングを感じさせてくれること間違いありません。

アバルト 124スパイダーに搭載されている安全装備が運転をサポート!

最後に、124スパイダーに搭載された安全性能を紹介します。

まず124スパイダーでは、エマージェンシー ストップ シグナル(ESS)を標準装備しています。

これは、急ブレーキをかけた際にハザードランプを自動的に高速点滅させて後続車に緊急制動中であることを伝え、追突事故防止をサポートするシステムです。

高速点滅中に停車した場合はハザードランプが通常の点滅間隔に自動的に切り替わり、後続車の追突防止をサポートしてくれるため、安心感を持って運転できるのです。
今回は、124スパイダーの乗り心地について詳しく紹介しました。

アバルトが持つ技術を存分に生かしたトランスミッションを搭載している124スパイダーは、ダイナミックなドライビング体験を実現しています。

また、機能性とデザイン性を両立したインテリアを備えており、上質な車内空間を楽しめるのも大きな魅力といえるでしょう。

残念ながら生産終了済のクルマのため新車購入することはできませんが、購入を検討している方は中古車市場をチェックしてみるのも良いかもしれません。

2021年8月現在

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