ポルシェ 911 (992型) の収納は普段使いも楽々こなせる!

ポルシェ 911 992型

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収納には期待出来ないと言われるスポーツカーでありますが、今回は、普段使いが出来るスポーツカーとしての定評があるポルシェ 8代目911(992型)の収納機能に迫っていきます!

普段使いの買い物からレジャーまで利便性に大きく関わる「収納機能」は、購入前に是非とも押さえておきたいところですね。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
ポルシェ 911 (992型) とは?
ポルシェ 911 (992型) の気になる詳細とは?
ポルシェ 911 (992型) の特徴的な収納機能とは!?
ポルシェ 911 (992型) の後部座席は最大の収納スペース?
ポルシェ 911 (992型) の収納機能をより良くする純正オプションとは?
ポルシェ 911 (992型) の収納機能はスポーツカーとは思えないほど利便性に長けている!

ポルシェ 911 (992型) とは?

後輪駆動に水平対向という独特デザインの3Lフラット6気筒エンジン。巨大なトラクション能力や特徴あるハンドリングのテイスト。まぎれもない911のシルエットを生む象徴的なフライライン。

1963年の誕生以来ポルシェのアイデンティティーとして受け継がれてきた911の名前は精度の高さと操縦する楽しみを約束してくれるブランドです。

半世紀あまり主役の座を守り続ける911。2018年末に発表された8代目となるポルシェ 911 (タイプ992) は「クーペ」、オープントップ、コンバーチブルの「カブリオレ」、両車の中間ともいえる「タルガ」という3つのボディータイプが発表されています。

前モデルの7代目(タイプ991)からの変更点としては4WDモデルに与えられていたワイドボディーが標準化されています。(全長4,520mmx全幅1,850mmx全高 1,300mm、ホイールベース2,450mm)。
ボディーは材料置換がさらに推し進められアルミ材の使用率は70%に達し、重量軽減と高剛性化の両取りを実現しています。 

エンジンは前型からの3Lフラット6直噴ツインターボを受け継いでいますが、ピエゾインジェクターの採用やタービン大径化、冷却系統の高効率化など細かく手が加えられており、カレラS/4Sで450ps(331kW)/6500rpm、54kg・m(530N・m)/2300~5000rpmを発揮します。

ミッションのPDKはハイブリッドや電動化も視野に入れていることもあり、8速化されています。また8速にすることで、他にも大きなメリットがあります。きめ細やかな変速比により、滑らかなシフトチェンジを実現しています。

さらに、滑らかなシフトチェンジにより振動が軽減され、ポルシェブランドに相応しい最高の乗り心地にも貢献しています。

以上のようにポルシェ 911は、後輪駆動に水平対向という独特デザインの3Lフラット6気筒エンジンを搭載しており、巨大なトラクション能力や特徴あるハンドリングのテイストを実現するにとどまらず、美しくてとてもしなやかなシルエットを生む象徴的なフライラインを兼ね備えた最高のクルマといえるでしょう。

ポルシェ 911 (992型) の気になる詳細とは?

スポーツカーは無駄を排除した設計で、収納はかなり限定的で普段使いをしているとそのタイトなコックピットには小物が散乱してしまいがちです。

ここでは雑誌やディーラーのウェブサイトには載っていない細かな情報をお送りします。まずは、毎日使うからこそ知りたい、運転席の気になる収納機能をお伝えします。

ドアポケットは2つの開口部が便利でスマートな作りになっています。まずはステッチ入りのレザー調のハンドレストの下を開くとUSBポートを装備した小物入れが付いています。これでペンやメモ用紙、スマートフォン、たばこ等の置き場は困らないでしょう。

センターコンソール中央のカップホルダーは取り外して小物入れに変更することも可能で付け替え用のトレーが標準で付属しています。

助手席を見てみましょう。ダッシュボードの下にグローブボックス、引き出し式のドリンクホルダー足元にはストレージ パッケージという無料オプションで小物入れのネットがつけられます。標準仕様では必要最低限といった印象になっています。

とはいえ、スポーツカーは一般的に小物を入れるスペースがほとんどないと思いますが、ポルシェ911には以上のような小物入れは利便性が高く、大変重宝することでしょう。

ポルシェ 911 (992型) の特徴的な収納機能とは!?

一般的ではありますが、FR(後輪駆動)車であるポルシェ 911はエンジンがリアにレイアウトされていますので、リア側のラゲッジルーム(荷室)は無くエンジンルームになっています。

逆にフロントのボンネットを開けると、エンジンが無いかわりに、「ラゲッジコンポーネント」と呼ばれる収納エリアが備え付けられています。一般的なクルマと収納スペースを比べると、幅が狭いです。なので、かなり深い構造にすることで収納スペースを確保しています。

左側には小物などが入れられるメッシュのポケット、右側には工具等を収納出来るハードケースが付いています。

さて、このフランクルームの容積ですが、これが意外に大きく、カタログでは4.6立方フィート(約130リットル)と記載されています。ボディーの大型化も相成りモデルチェンジの度に大きくなっており、過去のモデルでは積載できなかったサイズでも積み込めるようになりました。

スーツケースであれば、飛行機の持ち込みサイズが2つ重ねることで収納可能な仕様になっています。その約2倍のLサイズサイズまでがすっぽりと入るスペースが確保されていますが、ゴルフバッグはさすがに入れることが出来ないので後部座席を使用することになります。 

後部座席は深さはないものの、横スペースであれば十分のサイズが確保されているので、荷物の種類によって収納スペースを使い分けるとよいでしょう。

ポルシェ 911 (992型) の後部座席は最大の収納スペース?

4シーターであるポルシェ 911はリアシート(後席)のヘッドレストを前に倒して完全にフラットにすることが出来ます。買い物やゴルフなど、1~2人で使用する時は、リアシートがメインの荷物置き場となっています。

また、シートを完全に倒すと、ひな壇のような荷室が現れます。そして、ヘッドレストの裏側にはエッジの部分に荷物の落下防止の滑り止めリブが付いており、これはなかなか細かく配慮された設計といえるでしょう。

今回のポルシェ 911は設計変更によりボディーがさらに大きくなっています。室内収納エリアの容積では、オフィシャルには264リットルと記載されています。

フルサイズのスーツケース2つ分と結構な容量の荷物を置くことが出来るものの、クーペの場合はフロントシート(前席)を倒した隙間から入れるしかない為、ゴルフバッグ等長物の出し入れは多少不便であることと、腰に負担がかかりそうな姿勢になりますが、ここはクーペに要求することができる収納機能の限界と考えるとよいでしょう。

リアシートは非常に狭く、大人が利用するのは難しいです。なので、荷物を置くスペースやエマージェンシー用と考えれば、とても便利に感じるでしょう。基本的に4人で乗る予定のない方は、普段から収納エリアとしてシートを倒しておく使い方も良いかもしれません。

リアシートを荷物収納エリアとして利用する際の注意点としましては、頻繁な出し入れによるインテリア(内装)の摩耗が考えられますのでブランケット等を敷いて保護することをお忘れなく。

ポルシェ 911 (992型) の収納機能をより良くする純正オプションとは?

各モデルのサイズにぴったり合った専用の純正オプションパーツが、ポルシェテクイップメントアクセサリーより提供されています。屋根のあるクーペはベースのルーフトランスポートシステム(8万7890円~)を装備することにより、収納力が大幅にアップします。

これに加えて、スキー/スノーボードキャリア(4万2790円~)を装着すると、スキー板3セットまたはスノーボード2枚まで積載可能になります。

ルーフボックス320 (15万700円~)はケース長2,060㎜ x ケース幅840㎜ x ケース高340 ㎜と十分な大きさで、両側開閉仕様となっており、中にはボックスの床の滑り止めマットが付いています。車内の汚れを一切気にすることなくスタイリッシュにスポーツ用品を収納できるオプションです。

これらの純正品は、ポルシェの基準で安全性や清音性を重視して設計された品質の高い商品であると評価されています。

その他に、ポルシェテクイップメントアクセサリーからはセンターコンソールのドリンクホルダーに付け替えアッシュトレイや車内やトランクで何かと役に立つ、折りたたみ式ポリエステルのラゲッジコンパートメントボックスといった便利な小物ケースも用意されています。

ポルシェ 911 (992型) の収納機能はスポーツカーとは思えないほど利便性に長けている!

ポルシェ 911は幅広いユーザーに支持されるスポーツカーとして、半世紀以上もの年月を重ね最前線の改良が繰り返されてきた、スポーツ性と快適性を両方兼ね備えたクルマとなっています。

普段使いの利便性と走行性能の両方が厳しく要求されており、設計が作りこまれているので収納機能には非の付け所が無く、非常に優秀なつくりになっているといえるでしょう。

運転席周りの小物収納は必要最小限といった印象を受けますが、スポーツカーに大きな荷物は詰めないという常識はもはや無くなりました。収納機能を重視する使い方としては、基本的に2人乗りで利用することです。

そうすれば、リアシートが収納エリアとなるため、さらなるスペースを確保できます。普段の買い物から趣味等で利用するゴルフバッグまでさまざまな種類の荷物を収納することができます。
普段使いでもちろんのこと、趣味でも収納スペースに困らない最高のスペックを兼ね備えています。このように、ポルシェ 911のシートアレンジ機能はスポーツカーとは思えないほど使い勝手が良く、場面に応じた使い方ができます。

そういった要素が、様々なスポーツ用品の積載に対応したルーフトランスポートシステムのSUVではなく、純粋な走りを楽しみたい人々から愛され、選ばれ続ける理由の1つとなっています。

この機会に、ポルシェ 911の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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