ホンダ 5代目レジェンド(KC2型)は高級セダンならではの上質な乗り心地を実現

レジェンドは1985年に初代が発売され、発売当初は4ドアセダンのみでした。

その後、1987年には3ナンバー専用ボディの2ドアハードトップクーペが追加されました。

1988年にはマイナーチェンジが行われ、エクステリアのラグジュアリー化やホイールの刷新が施されました。

1990年にはスーパーレジェンドと呼ばれる2代目が発売されました。2代目にはABS、運転席エアバッグ、前席シートベルトプリテンショナーなどの安全装備が全車に標準装備されています。

3代目は1995年に発売され、装備としては従来の一部グレードにしか装備されていなかった、TCSや後部中央席3点式シートベルト・16インチタイヤが全車に標準装備され、より安全装備が強化されました。

その後2004年に4代目が発売されました。4代目では新開発4輪駆動システムのSH-AWDの採用、エンジン性能の向上などにより走行性能が大幅にアップしました。

さらに2008年に行われたビックマイナーチェンジにより、大型のフロントグリルやスポイラー一体型のトランクフード・新デザインの17インチアルミホイールなどが採用され見た目から大きく変化しました。

そして2015年に5代目が発売されました。

レジェンドのエクステリアは、セダンらしい流れるようなエアロフォルムを追求。フロントからリアへ駆け上がるサイドラインは、見る者に躍動感を感じさせます。

フロントビューは、台形を基調にしたグリルが力強さを演出。ヘッドライトは宝石のように美しいデザインと併せて、LED光源により確かな視認性を確保し、夜間でも安心のドライブを約束します。

足元には19インチの大径ホイールを奢り、力強い安定した走りを提供。ハイセンスなフォルムだけでなく、整流効果により空気抵抗を減らして、快適な走りの期待できる実用性が考慮されたデザインになっています。

インテリアに目を移すと、運転席と助手席には、疲労軽減に寄与するホールド感の高いスポーティープレミアムシートを採用。

スポーティープレミアムシートは、多面体の背もたれで上半身を一体感を持って受け止め、多層構造のクッションで適度な沈み込みを実現。快適な乗り心地を提供します。

後席はゆとりのある空間を作り出すパッケージ技術を採用。大柄な方でもくつろげるように、前席との間隔を広く取り、足を組んでも余裕のある広さを実現しています。

レジェンドのパワートレインには、高出力の3.5L 直噴i-VTECエンジンに、3基の高出力モーターを組み合わせた強力なパワーユニットが搭載されています。

回転した瞬間から太いトルクを生み出すモーターが走りに瞬発力を与え、発進、加速、追い越し時などで、エンジンだけが動力源のクルマでは味わえない速い反応と力強さを楽しめます。

動力の伝達効率が高い7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)により、加速力が向上。DBW(電子制御スロットル)の設定により、アクセル操作と車両の加速がシンクロするスムーズな乗り心地を体感できます。

レジェンドには、乗り心地を高める先進のテクノロジーが用いられています。

4輪の駆動力を自在にコントロールする、先進のテクノロジーSPORT HYBRID SH-AWDを採用。フロントにエンジンと1基のモーターを、リアに左右の後輪を別々に駆動できる2基のモーターを搭載しています。

走行状況・路面状況に応じて、四輪駆動、前輪駆動、後輪駆動などの駆動方式をシームレスに切り替え、駆動力の大小を自在にコントロール。SPORT HYBRID SH-AWDは様々な場面で、走行安定性や旋回性能の向上に大きく寄与しています。

フロアなどを支えるボディの骨格幹部には、溶接だけでなく、剛性を高めるために接着剤の塗布も行い骨格を結合。レジェンドだけの特別な接着処理により、路面からの衝撃を骨格全体で瞬時に受け止め、重厚で落ち着きのある乗り味を実現しています。

レジェンドには、レスポンスを優先する走りに瞬時に移行できるSPORTモードスイッチを搭載。積極的なモーターアシストにより、余裕のある高回転域による強力な加速を生みだします。

同時に駆動力配分を適切にコントロールして、旋回性と俊敏性を向上。併せて、ステアリング操作とブレーキングのダイレクト感を強めます。

パドルシフトも備え、マニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる点も見逃せません。

まずご紹介するのは本革巻きステアリングホイールです。

肌触りが良く、高級感のある見た目で室内のラグジュアリーさを向上させます。

さらにヒーター付きになっているので寒い冬でも快適に運転できます。

次に紹介するのが運転席&助手席8ウェイパワーシートです。

シート前後やシートの高さなど細く調節することができ、ドライバーの疲労軽減に寄与します。そして電動で調節可能なので力の弱い方でも簡単に操作できます。

次にシートヒーターです。

レジェンドのシートヒーターは運転席と助手席だけでなく後席にも用意されており、乗員全員が寒い冬でも快適にドライブ可能です。

次は自動防眩ルームミラーを紹介します。

ルームミラーを反転させることで、夜間走行時の後続車のヘッドライトの反射を弱くするための切り替えができます。

そして後席の左右にはグラブレール&コートフックが搭載されています。グラブレールにコートフック機能が搭載されたことで、脱いだ服にシワがつくことなく収納でき、車内での温度調整もしやすくなります。

これらの他にも、レジェンドの乗り心地を向上させるエクステリア装備が多くあります。

まずは遮音機能付ガラスをご紹介します。

遮音機能付ガラスは街中での加速や高速道路でのエンジン音などさまざまな騒音をカットすることで、快適な乗り心地を提供します。

そして次に紹介するのが高熱吸収/UVカット機能付プライバシーガラスです。

このプライバシーガラスはリア・リアクォーター・リアドアに搭載されています。紫外線を大幅にカットすることで、肌のシミやシワなど目に見えないリスクを軽減します。

またフロントガラスにはIRカット/UVカットフロントドアガラスが搭載されており、熱や紫外線をカットし、室内の不快な暑さを軽減します。

次にハーフシェイド・フロントウインドウを紹介します。

ハーフシェイド・フロントウインドウは、上部を淡い色で着色する手法などで遮光加工を施した前方の窓のことです。

これにより車内に差し込む日光の眩しさを軽減でき、快適な乗り心地をサポートします。

他にもフロントガラスには撥水加工が施されており、雨の日でも視認性を高め、ドライバーの安全な運転をサポートするとともに、ストレスと疲労を軽減し快適な乗り心地に寄与します。

昨今では、走行性能と併せて、セーフティとインフォテインメントもクルマの乗り心地を左右する大切な要素のひとつと言えます。

レジェンドのセーフティとインフォテインメントの機能を見ていきましょう。

レジェンドには、安全運転支援システムHonda SENSING(ホンダセンシング)が搭載されています。

ホンダセンシングは、ミリ波レーダーと単眼カメラを融合した高精度な検知機能をベースに、安心で快適なドライブを提供します。

衝突回軽減ブレーキ(CMBS)は、クルマの危険な状況をシステムが判断し、オートでステアリング回避操作を行います。

世界初となる歩行者への衝突回避を支援する歩行者事故低減ステアリングや、前走車との車間距離と速度差に自動で追従するシステムアダプティブ・クルーズ・コントロール (ACC)など、ホンダセンシングには様々な先進の機能があります。

インフォテインメントは、直感的な操作をサポートするオンデマンド・マルチユース・ディスプレイで一括操作が可能です。

ナビはもちろん、オーディオやエアコンなどの操作において、分かりやすく大きなボタンをシンプルに表示。タッチした指先に振動を伝える機能を採用して、体感的にも操作が行いやすい工夫が為されています。

今回は、レジェンドの乗り心地について紹介しました。

レジェンドは、ホンダが培ってきた先進のテクノロジーに、安心のセーフティと使い勝手の良いインフォテインメントをプラス。

高級セダンとしての、快適な乗り心地を堪能できるハイエンドなクルマと言えるでしょう。

※2021年7月現在