意外な車種の意外なボディータイプをご紹介!知っている方はクルマ博士?

意外な車種の意外なボディータイプ

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これまで発売されてきたクルマは星の数ほどあれど、中には非常に珍しいボディーが与えられたモデルも存在しているのです。

そこで今回は、意外な車種の意外なボディータイプを一挙に紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
アルテッツァ ジータ
マークX ジオ
マーチ カブリオレ
シルビア コンバーチブル(S13型)
ランサーエボリューション ワゴン

アルテッツァ ジータ

アルテッツァ ジータは、2001年7月にラインアップに加えられたモデルです。ベースとなっているのは、新世代のFRスポーツセダンをコンセプトに1998年に登場したアルテッツァ

車名となっているジータ“Gita”とはイタリア語であり、日本語に訳すと“小旅行”を意味しています。

元は4ドアのセダンであったアルテッツァを、アルテッツァ ジータでは5ドアのハッチバックに。パワートレーンは、ベースとなっているアルテッツァと同じく2L の直列6気筒エンジンと、アルテッツァ ジータ専用の3L の直列6気筒エンジンを設定。

FR(後輪駆動)を基本として、3L のモデルには4WD(4輪駆動)も用意されました。また、2L のモデルにも4WDを設定し、特別仕様車をリリースした後は2005年に生産終了。

フルモデルチェンジを受けることなく、1世代限りでカタログから姿を消したのです。

マークX ジオ

マークX ジオもまた、アルテッツァ ジータと同じくフルモデルチェンジを受けることなく1世代で生産を終了することとなったモデルです。

デビューしたのは2007年9月のこと。ワゴンとミニバンの間を取ったような独特なスタイルをもっており、テーマとして「4+Free(フォー・プラス・フリー)」を掲げて開発されました。

大人4人が乗ってもゆっくり寛げる独立4座のシートに、サードシートをプラスした6人乗りと、セカンドシートが3人用となった7人乗り仕様で展開。

パワートレーンはマークXと同じく、2.4L の直列4気筒にCVTを組み合わせたものと、3.5L のV型6気筒エンジンに6速のATを組み合わせた2つが用意されています。

マークX ジオは、セダン・ワゴン・ミニバンという異なるカテゴリのいいとこどりを狙ったモデルでしたが、それゆえに中途半端だという意見や独特なスタイリングが賛否を分ける結果に。

販売開始より6年後の2013年にひっそりと姿を消しました。

マーチ カブリオレ

1995年に開催された東京モーターショーで初めてお披露目されたのが、マーチ カブリオレでした。

ベースとなったのは、日本車では初めて日本と欧州でのカー・オブ・ザ・イヤーに輝いた2代目マーチです。

それを4座のカブリオレに仕立てたマーチ カブリオレは、モーターショーへの出展後に好評だったことから市販化されました

3ドアハッチバックであるベース車両を、オープンボディーへ。ウインドウも備える電動ソフトトップ仕様となり、およそ7秒での開閉が可能となっています。

搭載しているパワートレーンは、1.3L の直列4気筒エンジンに加え、5速のマニュアルトランスミッションもしくはCVTが組み合わせられました。

シルビア コンバーチブル(S13型)

シルビア コンバーチブルが登場したのは、日本がバブル景気に沸いていた1980年代後半。当時大流行したのが、ホンダのプレリュードをはじめ、トヨタのセリカやソアラといったいわゆるデートカーです。

シルビア コンバーチブルもまた、そのデートカーに数えられるモデルであり、デビューしたのは1988年のこと。

S13型シルビアのトップグレードであったK’sをベースにオープンカーにアレンジしたモデルで、本体価格は369万円に設定されていました。

スイッチによって操作可能な電動式のソフトトップとなっており、S13シルビアならではのスタイリングにプラスして、オープンカーならではのフォルムが融合。

1990年までの2年間しか生産されておらず、総生産台数もわずか601台という、今となっては幻の1台となっています。

ランサーエボリューション ワゴン

通称「エボワゴン」と呼ばれるランサーエボリューション ワゴンが発売されたのは、2005年9月のこと。ランサーエボリューション史上唯一のステーションワゴンの形状として登場しました。

通常のランサーワゴンとは骨格構造が異なるのが大きな特徴で、フロントマスクをはじめとしたエクステリアも、ランエボ譲りの相違点を持ったクルマです。

また、ワゴンとしての使い勝手を考慮して、リアシート収納によるシートアレンジを可能とし、大容量の荷室を確保できる点も大きな魅力といえるでしょう。

2005年〜2007年のわずか2年間、かつ限定2,500台のみ生産されたモデルではありますが、中古車となった後も非常に人気の高いのモデルなのです。
モデルチェンジを受けることなくカタログ落ちしてしまった不遇のモデルから、バブル期のトレンドに乗って名車とまで言われるようになったクルマと様々ですが、知っていると自慢できるかもしれないモデルを取り挙げました。

街中ですれ違った時には、「あ、あのクルマだ」と思い返してみるのも面白いかもしれません。

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