モータースポーツ界を支える存在!エナジードリンクブランドを一挙紹介

エナジードリンクブランド

※この記事には広告が含まれます

レースやラリーなどモータースポーツで戦うマシンは、その車体に多くのスポンサー企業の広告を掲載しています。

そのため、モータースポーツに用いられるマシンは「走る広告塔」と呼ばれています。

特に最近目にする機会が多いのが、エナジードリンクのブランド。現在では数多くのエナジードリンクブランドがスポンサーとして広告を掲載し、しのぎを削っているのです。

そこで今回は、モータースポーツシーンでよく目にするエナジードリンクブランドをご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
レッドブル(Redbull)
モンスターエナジー(Monster Energy)
バーン(burn)
キーバ(KiiVA)

レッドブル(Redbull)

レッドブルは、1987年にオーストラリアで生まれたレッドブル社が販売しているエナジードリンクです。

キャッチコピーはお馴染みの「レッドブルは翼を与える」。

エナジードリンク市場で非常に高いシェアを誇っており、日本では現地法人であるレッドブル・ジャパンが販売・輸入を担当しています。

2005年の登場以来、絶大な知名度を誇っているレッドブルが、本格的にモータースポーツに参入したのは2005年のことです。

特にF1と深いつながりがあることで知られているレッドブルは、1995年から2004年にかけてはスイスを本拠地とするザウバーモータースポーツを支援し、2002年にはアロウズ最後の年にスポンサードしていたことも。

その後、2004年にはフォードが保有していた名門・ジャガーレーシングを買い取り、レッドブルレーシングを設立しました。

参加するチームのほとんどが自動車メーカーという情勢の中、飲料メーカーのプライベートチームながら、ロゴマークである牛の姿をマシンにあしらい、これまで数々の表彰台を飾ってきました。

2009年のシーズン第三戦中国グランプリにおいては、ドイツ人レーサーのセバスチャン・ベッテルが完璧な走りでチームに勝利をもたらしました。

また、レッドブルはF1だけでなくスーパーGTにもTEAM Red Bull MUGENとして参加しているだけでなく、世界ラリー選手権やMoto GPなど、あらゆるモータースポーツの分野で存在感を放つ存在となっているのです。

モンスターエナジー(Monster Energy)

モンスターエナジーは、米・モンスタービバレッジが販売しているエナジードリンクです。

怪物の爪痕のようなデザインと、おどろおどろしい“Monster”の表記が特徴的なロゴマークで、国によって成分やフレーバーが異なるものが販売されています。

モンスターエナジーもまた、レッドブルと同じくモータースポーツにてさまざまなチームをスポンサードしており、2009年にF1に参戦しました。

2010年からは、フェラーリやレッドブルと同じく強豪として知られているメルセデスAMGペトロナスフォーミュラワンチーム(当時はメルセデスGP)とスポンサー契約を結びました。

モンスターエナジーの広告は独特で、レッドブルのように大々的ではないことで有名です。モンスターエナジーのロゴが入れられるのは、ドライバーが着用するヘルメットやレーシングスーツのごく狭い範囲に限定されています。

かつて赤い皇帝と呼ばれたミハエル・シューマッハや、F1のワールドチャンピオンであるケケ・ロズベルグを父に持ち、自身も2016年に優勝したことで歴代2組目の親子チャンピオンとなったニコ・ロズベルクも、モンスターのロゴが入ったヘルメットを着用しました。

記憶に新しい所では、2021年4月24日から25日にかけて開催されたD1 GRAND PRIX 2021 OKUIBUKI DRIFT Round1 Round2にて、GR スープラ モンスターエディションを駆る斎藤太吾選手が優勝。

開幕戦を華々しい結果で飾っています。

バーン(burn)

バーンは、かつて日本コカ・コーラがエナジードリンク市場に切り込むために開発したエナジードリンクです。

2012年3月より、バーンエナジードリンクとバーンエナジーブーストの2種類を展開していました。そんなバーンも、モータースポーツのスポンサーとして広告活動を展開していた過去があります。

販売を開始した翌年の2013年には、2007年のチャンピオンに輝いていたミキ・ライコネンとロマン・グロージャンという名ドライバーを擁していた、名門・ロータスのスポンサーに。

それから4年にわたってスポンサードは続き、合計14回の表彰台に登りました。マシンやドライバーのレーシングスーツに、控えめなサイズの広告を掲載していたバーン。

2014年以降はチームロータスの戦績も振るわず、財政的にも厳しい状況に追い込まれたことから、2015年にはロータス自体がルノーに買収される結果に。

それによって、バーンはF1より完全に撤退してしまいました。

エナジードリンクのバーン自体も、モンスターエナジーやレッドブルといった他社製品の勢いに飲まれ、残念ながら現在は販売を終了しています。

キーバ(KiiVA)

キーバは、神奈川県出身の元レーシングドライバー・阿部翼氏が立ち上げたエナジードリンクブランドです。

阿部翼氏がレーシングドライバー引退を表明後の2013年に会社を設立しました。

翌年にはキーバエナジービューティドリンクという商品を販売していましたが、2016年に本命となるキーバエナジードリンク500を販売。

コンビニエンスチェーンであるミニストップを中心に、通販などでも純国産のエナジードリンクとして高い評価を受けています。

モータースポーツでもスポンサーとして活躍しており、2019年にはランボルギーニオーナーズクラブが後援を務めるレーシングチーム、チームJLOCのSUPER GT300クラスの参戦を支援しているのです。

現在ではSUPER GTとスーパーフォーミュラで戦うカルソニック チーム・インパルのメンバー4名と、全日本モトクロス選手権を主戦場とするTeam HRCの山本鯨選手などをスポンサードしています。
モータースポーツにおけるスポンサーは、まさに時代の流れを写す鏡です。

タバコブランドが多く流入していた過去は過ぎ去り、現在ではエナジードリンクブランドがチームやドライバーの大きなスポンサーとなっています。

これからもエナジードリンクは、何かにチャレンジする方たちの支えとして多くの名レースを彩ってくれることでしょう。

※2021年7月現在
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細