BMW 2代目X1の特別仕様車「ACTIVE+PACKAGE」を解説｜標準仕様車との違いは？(3DA-AD20型)

BMW X1「ACTIVE+PACKAGE」は、「X1 xDrive18d M Sport Edition Joy+」をベースにしています。

これは、比較的新しくBMW各シリーズに登場したモデルです。BMWは、輸入車におけるクリーンエネルギー自動車登録台数ナンバーワンという実績があり、そのクリーンエネルギー自動車をさらに普及させるための戦略として設定されました。

クリーンエネルギーには電気自動車、PHEV自動車、燃料電池自動車、クリーンディーゼル自動車の4種類が定義されています。

「X1 xDrive18d M Sport Edition Joy+」は、クリーンディーゼル車です。ディーゼルは燃料コストが比較的安く、さらに加速の力強さと燃料コストの両方が高いというのが魅力だと言えます。クリーンディーゼルは、そのメリットを殺すことなく排出ガスを抑えるなどの環境性能を備えたエンジンだと位置づけられています。

日本は排出ガス基準が世界最高水準だと言われており、これをクリアするだけの性能を持っているということで注目されたエンジンです。

「ACTIVE+PACKAGE」の位置づけは、X1、X2それぞれの魅力をさらに引き上げるための仕様だとされています。

X1とX2の魅力と言えば、インテリジェント4輪駆動システムxDriveの力強いトルクと走行安定性、そしてコンパクトでありながら力強さを感じさせるデザイン。さらには、利便性と快適性能の高さです。

そんなX1の魅力をどのように引き上げているのかを、見ていきましょう。

BMW X1「ACTIVE+PACKAGE」は、BME Infividualハイグロス・シャドー・ライン・エクステンド・コンテンツという専用装備を備えています。カタカナが並んでいますが、エクステリアの印象を決める重要な部分にブラック加工をしたというものです。

具体的に言えば、ブラック・ハイグロス仕上げのキドニーグリル、ブラッククローム仕上げのテールパイプとなっています。

キドニーグリルはBMWに一貫して採用されているフロントグリルの形状です。豚の鼻と言われていますが、名前の由来は2つ並んだグリルが腎臓に似ていることとなっています。

デザイン的に賛否両論あるキドニーグリルですが、ブラック・ハイグロス仕上げになったことで少し落ち着いた印象になりました。豚鼻のような印象は軽減され、モデルチェンジにより立体化されたことも相まってより強い大人の男という印象が強化されていると言えるでしょう。

さらに、テールパイプがブラッククローム仕上げになりました。これも特殊塗装による深みのある色合いの影響か、大人らしい雰囲気に仕上がっています。

BMW X1「ACTIVE+PACKAGE」特有の装備ではありませんが、ベース車ではオプション設定になっているいくつかの機能が特別に標準搭載になっています。

まず、ドライビング・アシスト・プラスです。クルマに搭載されたカメラやセンサーを使い、周囲の状況を検知して安全に走れるようにサポートしてくれます。

特にアクティブクルーズ・コントロールは、前方車両との車間距離を維持しながら自動で追従走行してくれるため便利です。ストップ&ゴー機能が付いているので、停止・発進も自動化してくれています。緊急時や追従をやめるときに備えてハンドルは握っておいた方が良いものの、これで高速道路の走行が楽になるでしょう。

さらに、電動フロントシート(前席)も搭載されています。運転席と助手席両方が電動になり、運転席にはメモリー機能が搭載。これにより、いつでも快適なドライビングポジションを再現することができます。複数の運転手が利用することがある場合、運転手交代がよりスムーズになるでしょう。

そして、オートマチック・テールゲート・オペレーションも標準搭載されます。

これは、リヤ・バンパーの下に足を軽く出し入れするだけで、テールゲートを開閉することができる機能です。両手が荷物でふさがっているときに重宝します。

BMW X1「ACTIVE＋PACKAGE」特別仕様車特有の機能追加などはありませんが、オプション設定の便利な機能が3つ追加されており、利便性に長けていると言えるでしょう。

その上、デザインに特別感を持たせており、お得なパッケージに仕上がっていると言えるのではないでしょうか。

※2021年6月現在