【知っておきたい知識】車内の嫌な臭いを消す方法3選

車内の嫌な臭いを取る方法はいくつかありますが、何はともあれ掃除をすることが嫌な臭いを消し去る近道です。

ダッシュボードやインパネ周り、シートやその他細かい部分を水ぶきしたり、フロアやシートの奥まった部分に掃除機を掛けるだけでもかなりの効果が見込めます。

抜け落ちた髪の毛や砂・泥、ほこりやダニ・カビ、食べこぼしにペットの抜け毛など、臭いの原因となるものはさまざま。基本的な掃除をすることで、大幅に嫌な臭いの発生源を減らすことができるのです。

細かい部分まで入り込めるアタッチメントを使って掃除機を掛けたり、さらに細かい部分には粘着タイプのクリーナーなどを使えば、目に見えない汚れも効果的に落とすことができます。

さらに、拭き掃除をする際には重曹を使うのも効果的。重曹を溶かした溶液にふきんを付けて拭き掃除したり、スプレーに入れて吹きかけても効果があります。ただし、革製のシートに重曹を付けると色褪せなどの変色を起こしてしまうので、使用の際には注意が必要です。

ファブリックなどの布製シート搭載車ならキャビン内部全体を重曹で掃除することができますが、革製シートを搭載しているモデルであればシートは普通の水ぶき、その他の部分は重曹で……といった具合に使い分けを行うのが良いでしょう。

消臭剤や芳香剤を用いるのも、嫌な臭いを消すのに効果を発揮します。

現在では、車内用の消臭剤や芳香剤はカー用品店でかなりの種類が販売されているので、臭いや用途に応じて気に入ったものを使いましょう。

手軽に使える消臭剤といえば、まずスプレータイプのものが挙げられます。これは、車内で臭いが気になる部分にサッと吹きかけるだけで消臭効果が期待できるもの。基本的にふき取りなども必要とせず、使った直後から効果を実感できる製品となっています。

次によく使用されるのが、置き型の消臭剤や芳香剤ではないでしょうか。これは、車内のカップホルダーに置いておくタイプや、エアコンの吹き出し口に取り付けるものなど形もさまざま。シンプルに設置しておくだけで良いため、ある意味ではスプレータイプの物よりも手軽といえるかもしれません。

また、スチームタイプの消臭剤も存在しています。こちらは、車内に消臭効果のある気体を発生させて徹底的に消臭してくれる製品で、窓を締め切った状態で気体を充満させるので、車の隅々まで消臭してくれます。

スチームタイプの消臭剤は製品によって差はありますが、製品によってはかなり時間がかかるものがあるため、どうしても手軽な方法とはいえません。しかし、効果が抜群なのはもちろん持続力もあるので、月に1回や週に1回など定期的に行うには便利なタイプとなっています。

掃除をしたり消臭剤を置いたりしても臭いがとれないのであれば、その道のプロに依頼するのがベストな方法でしょう。

これをいっては元も子もありませんが、掃除をしても所詮は素人が行う基本的な掃除。消臭剤や芳香剤を置いても一時しのぎにしかなりません。

根本的な部分から嫌な臭いを取り除くには、やはり専門家の力を借りるのが一番なのです。

特に、臭いの温床となりやすいエアコンの奥の奥などは、なかなか手が出せない部分。こういった素人が手を出しづらい部分の洗浄も行ってくれるほか、専用の機材や薬剤を用いた徹底的なクリーニングが期待できます。

いわゆるルームクリーニングを行ってくれる業者は数多く存在しており、専門の業者はもちろん、大手のカー用品チェーンや板金・修理を請け負っている業者でも、メニューにルームクリーニングを揃えている所もあります。

料金は業者や、メニュー、車種によってさまざま。いくつかの業者で見積もりをとってみるのもいいかもしれません。

車内の嫌な臭いを消すためには、基本的にはこまめな掃除が一番で、その上で消臭剤や芳香剤を使うのが効果的です。

それでも臭いが気になったり、徹底的に消臭したければプロに依頼するという流れになります。

快適かつ楽しくドライブを満喫するためにも、しっかり臭い対策をしておくと良いでしょう。

※2021年6月現在