祝・50周年!トミカの歴史をチェック!

トミカの歴史

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日本が誇る車のミニチュアといえば、トミカを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

そのクオリティは、単におもちゃと一括りにできないほどの高品質さを持っています。

2020年に50周年を迎えたことを踏まえ、今回は誰からも愛されるトミカの歴史を振り返っていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トミカの歴史は1970年に始まった!
70年半ばには輸入車も仲間入り!
トミカの現在は?

トミカの歴史は1970年に始まった!

1970年より販売が始まったトミカ。

その第1弾として販売を開始したのが、日産のブルーバードSSSクーペとフェアレディZ432、そしてトヨタのコロナ・マークⅡハードトップ・クラウン スーパーデラックス・クラウン パトロールカー・トヨタ2000GTの6モデルでした。

プラモデル用に1/144や1/100と厳格にスケールは定められておらず、おおよそ1/60程度に縮尺されたサイズ感となっており、車種によってスケール感がわずかに異なるのも面白い点です。  

しかし、パッケージは販売されてから現在に至るまで、一度も変更されていません。トミカのパッケージはきっちり横幅78ミリで作られており、これは子供の手のひらにすっぽり収まるサイズであることにこだわった結果なのです。

また、販売開始当初は定価180円と設定されていたものが1974年には220円と価格アップしましたが、これはオイルショックのあおりを受けたものだといわれています。

そんなトミカですが、最も特徴的なのが精巧であることでしょう。金型に合金を流し込んで鋳造するダイキャスト製法によって、重厚感と質感はバツグンなほか、塗装も実写と同じ方法を用いることで、実物さながらの雰囲気を醸し出しています。

足回りに板バネを仕込むことで、車体の沈み込みを再現しているだけでなく、実際にタイヤも転がるので、手で押せばどこでも走ってくれるのも大きな特徴です。

モノによってはドアやボンネットが開くギミックが採用されており、内部の精密さを観察するという楽しみ方もできます。

70年半ばには輸入車も仲間入り!

始めは国産モデルだけだったトミカですが、70年代の半ばを迎える頃には輸入車もラインナップしました。「外国車シリーズ」 と名付けられたこのシリーズは、パッケージのカラーリングから青箱と呼ばれており、逆に国産車は黒箱と呼ばれています。

この青箱で最初のモデルは、アメリカンマッスルカーかと思いきや、以外にもアメリカ・ウィネバゴ社のモーターホームでした。しかし、これ以降はキャデラックのフリードウッドやリンカーンコンチネンタルなど、誰もが名前を知るアメリカの名車が後に続いてトミカになっていったのです。

その後、はじめはアメ車が中心だったトミカの青箱シリーズも、77年より遂に欧州車が仲間に加わります。メルセデスにフォルクスワーゲンのビートル、シトロエンのMSなど、欧州車が加わったことにより、さらにトミカは豊富なラインナップとなっていきました。

そして、欧州車シリーズの人気を決定づけたのがいわゆるスーパーカー達。フェラーリやランボルギーニ、マセラティといったモデル達は、それまで販売されてきたトミカとは一線を画す雰囲気を纏い、デザインの面でも一際目を引くものだったのです。

トミカの現在は?

現在トミカは毎月の第3土曜に2種類ずつを新しくリリースし、そのたびに定番モデルの入れ替えを行うという形式で、常時140モデルを用意しています。

そのため、絶版になったモデルは再販を待つか、再販が掛からなければオークションやコレクターズショップを巡らなければなりません。過去には、1台のクラウンのトミカに163万円という価格が付いて取引されたこともあります。

もちろん、そういったヴィンテージのトミカに得も言われぬ魅力があるのは当然ですが、一般的なトミカは一般的な量販店でも販売されており、手に取りやすいのも魅力のひとつです。全国には4店舗のトミカ専門店・トミカショップを展開しているだけでなく、一大イベントであるトミカ博といった催しも毎年開催されています。

トミカが好き、または気になる方は一度足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。
1970年より販売を始めたトミカも2020年には50周年の区切りを迎え、販売されて以来、生産台数は6億7000万台に上ります。

歴史のあるミニチュアではありますが、これからトミカワールドにどっぷりはまるのも悪くないかもしれません。

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