世界中で愛されるダイキャストカーブランド、ホットウィールの歴史をじっくり紹介!

ホットウィール

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アメリカが誇るダイキャストモデル・ホットウィール。

日本製のトミカ同様に、日本国内にも多くのファンが存在するブランドです。

今回は、そんなホットウィールの歴史やトミカとの違いについて、詳しくフォーカスしていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
ホットウィールの歴史の始まりは1968年!
初代モデルのオリジナル16とは?
トミカとの遊び方の違いをチェック!
デザイナーたちの存在は必要不可欠!

ホットウィールの歴史の始まりは1968年!

クルマのダイキャストモデルとして日本製のトミカと人気を2分するのが、アメリカのホットウィールでしょう。

このホットウィールが販売開始したのは、1968年のこと。トミカが製造販売を開始したのが1970年なので、クルマのミニチュアとしてはホットウィールの方が先輩にあたります。

そんなホットウィールを生み出したのは、世界最大の規模を誇るといっても過言ではないおもちゃメーカー、マテル。マテルは着せ替え人形のオンリーワン・バービー人形の販売元ということもあり、この社名には男性よりも女性の方が先に反応してしまうかもしれません。

1959年に販売を開始したバービー人形は爆発的なヒット商品となり、マテルを一躍アメリカ合衆国を代表する企業に押し上げましたが、どうしてもその素性から女の子向けだったバービー人形。

ホットウィールは、男の子向けの商品を開発し、次のステップに進むためのものだったのです。

初代モデルのオリジナル16とは?

試行錯誤の末企画されたホットウィールの初代モデルは、16種類。

俗に、「オリジナル16」と呼ばれるもので、ビートニク・バンデッドやチーター、1967年型のカスタム・ファイヤーバードやモデルTロードスターをベースにしたホット・ヒープなど、アメ車好きなら誰もが名前を知っているであろう憧れのモデルばかりでした。

これら初代モデルはホットウィール誕生50周年を祝し、1500セット限定のディスプレイセットとして販売されましたが、即売り切れという脅威の人気ぶりを見せました。

今からでも手に入れたい方は、探してみるのも良いのではないでしょうか。

トミカとの遊び方の違いをチェック!

同じダイキャストモデルとしてホットウィールとトミカは混同されがちですが、ホットウィールがトミカが最も異なる点は、ホットウィールは実際に触って、走らせて遊ぶものだということです。

精巧で緻密なデザインのダイキャストモデルであればあるほど、鑑賞するものというイメ―ジがあるかもしれませんが、ホットウィールは独自に設計したホイールやトーションバーといった足回りに加え、ホイールのアライメントを調整するための電動テスターまで製品としてラインナップしています。

さらに、ホットウィールを走らせるためのループや加速装置を備えた専用コースまでも存在しているのです。ホットウィールは精巧に作られたダイキャストモデルでありながらも、実車には不可能なアクロバティックな走りをさせることも実現しています。

また、ホットウィールは1年を通じて販売される台数が多いことも特徴のひとつ。月に1度のラインナップ更新はトミカと共通ですが、ホットウィールは1月に30種類以上も追加されることもあるのです。

台数の追加が多い分、ラインナップの回転が早いことも魅力で、定番モデルが長期間に渡って存在するトミカとは異なり、ホットウィールは販売時期を逃すと再販はほぼ絶望的なのです。

それだけに、コレクターズアイテムとしての側面も強くなっています。

デザイナーたちの存在は必要不可欠!

ホットウィールがモデル化されるにあたって、どんな車種でもマグホイールを装着したホットロッドとして立体化されるのも、ホットウィールの大きな特徴です。

トミカは実車を忠実に再現したダイキャストとして販売されますが、ホットウィールはデザイナーの遊び心を大きく反映したデザインとして販売されるため、デザインを手がけたデザイナー自体が取り挙げられることも多いのです。

ホットウィールの基本コンセプトを手がけた巨匠ハリー・ブラッドレー氏に始まり、1969年にホットウィールチームに参加して「ミスターホットウィール」とも呼ばれる生きる伝説ラリー・ウッド氏、42歳で惜しまれつつ逝去した日本人デザイナー リュウ・アサダ氏など、名だたる人物たちがホットウィールのデザインを手がけています。
デザインや遊び方など、他ダイキャストモデルとは一線を画す、ホットウィール。

その人気はもはや子供向けのおもちゃとは一括りに言えず、幅広い世代が熱狂するまさにホットなアイテムとなっているのです。

デビューからこれまで、およそ60億個が生産されてきたホットウィールは、まさにアメリカを代表するミニカーといえるでしょう。

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