トヨタ ヤリスクロスを試乗レビュー!ハイブリッド E-Fourは穏やかな乗り心地?使い勝手も評価【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
トヨタのコンパクトカー、ヤリスの派生モデルとして、1.5Lガソリン車と1.5Lエンジンのハイブリッド車を用意したヤリスクロス。
ヤリスの2020年新車販売台数No.1獲得に貢献した人気モデルで、最近では街なかで目にする機会も増えてきました。そんなヤリスクロスの乗り味、実際の使い勝手を確認してみましょう。
文・写真/萩原 文博
※ 車両価格は2021年6月時点のものです
ヤリスの2020年新車販売台数No.1獲得に貢献した人気モデルで、最近では街なかで目にする機会も増えてきました。そんなヤリスクロスの乗り味、実際の使い勝手を確認してみましょう。
文・写真/萩原 文博
※ 車両価格は2021年6月時点のものです
トヨタ ヤリスクロス ハイブリッドは、しっとりと落ち着いた乗り味が美点
ダイハツと共同開発のライズが大ヒットしているなか登場した、トヨタの新しいコンパクトSUVがヤリスクロスです。
コロナ渦の2021年3月にライズとの合算で約2万5,000台も売れた事実は、コンパクトSUVブームを差し引いても大ヒットといえる数字です。
そんな大ヒット中のヤリスクロスのなかから、最上級グレードのハイブリッド Z(4WD)を試乗しました。
車両本体価格281万5000円の試乗車には、ハンズフリーバックドア(7万7,000円)をはじめ、ブラインドスポットモニター(4万9500円)、トヨタチームメイト(7万7,000円)、T-コネクトナビキット(11万円)などのオプションが追加され、総額351万2125円。
これに諸費用を含めると、乗り出し価格はざっと380万円となり、上のクラスのSUVも選択肢に入ってくるような気がしないでもありません。
コロナ渦の2021年3月にライズとの合算で約2万5,000台も売れた事実は、コンパクトSUVブームを差し引いても大ヒットといえる数字です。
そんな大ヒット中のヤリスクロスのなかから、最上級グレードのハイブリッド Z(4WD)を試乗しました。
車両本体価格281万5000円の試乗車には、ハンズフリーバックドア(7万7,000円)をはじめ、ブラインドスポットモニター(4万9500円)、トヨタチームメイト(7万7,000円)、T-コネクトナビキット(11万円)などのオプションが追加され、総額351万2125円。
これに諸費用を含めると、乗り出し価格はざっと380万円となり、上のクラスのSUVも選択肢に入ってくるような気がしないでもありません。
とはいえ、軽量かつ高剛性、低重心なGA-Bプラットフォームに、高い熱効率を達成したハイブリッドシステム、さらに一新されたサスペンションなどから生まれる走りは、コンパクトSUVというキャラクターにマッチした軽快さと上質な乗り心地が共存しています。
高めのアイポイントにより視界も良好で、非常に運転しやすいことは走り出してすぐに感じられるでしょう。Zグレードには電動パワーシートが標準装備されているので、自分に最適なドライビングポジションを簡単に作り出すことができます。コンパクトSUVでパワーシートを装備する車種は少ないので、今回の推しポイントのひとつです。
高めのアイポイントにより視界も良好で、非常に運転しやすいことは走り出してすぐに感じられるでしょう。Zグレードには電動パワーシートが標準装備されているので、自分に最適なドライビングポジションを簡単に作り出すことができます。コンパクトSUVでパワーシートを装備する車種は少ないので、今回の推しポイントのひとつです。
1.5Lエンジンをベースとしたハイブリッドシステムは、非常にスムーズな加速フィールが特徴。乗り味はとにかくフラットで、穏やかさが際立っています。
これは前後のサスペンションがしっかりと動いて仕事をしているという証拠で、4WD車にのみ採用されているダブルウィッシュボーン式のリアサスペンション(FF車はトーションビーム式コイルスプリング)が、リアに落ち着きをも持たせ、後席での乗り心地の良さにも繋がっていそうです。
ボディのCd値は0.35という高い空力性能を実現。その結果風切り音なども抑えられており、高い操縦安定性にも寄与しています。
これは前後のサスペンションがしっかりと動いて仕事をしているという証拠で、4WD車にのみ採用されているダブルウィッシュボーン式のリアサスペンション(FF車はトーションビーム式コイルスプリング)が、リアに落ち着きをも持たせ、後席での乗り心地の良さにも繋がっていそうです。
ボディのCd値は0.35という高い空力性能を実現。その結果風切り音なども抑えられており、高い操縦安定性にも寄与しています。
今回は街中での試乗が中心だったので、トヨタのコンパクトSUVでは初採用となった4WDシステム“E-Four”の性能は体感できずだったのですが、シットリと落ち着いた乗り味はまるで欧州車のような味付けとなっています。
トヨタ ヤリスクロス ハイブリッドは3気筒エンジンの振動が気になる
優れた走行性能と燃費性能を発揮する1.5L直列3気筒エンジンのハイブリッドシステムですが、エンジン回転数が上がったときの振動と車内に侵入するエンジン音がもう少し抑えられると、さらに上質感が向上すると思います。
これは、モーター走行時の騒音の少なさや優れた空力性能の反動によるとことも大ですが、エンジンが始動してから回転数が上がっていくときの振動を抑えることができれば、印象はより良くなったかなとも思います。
さすがにトヨタでもトップセールスを誇るモデルだけあって、走行性能や使い勝手など隙なく作られています。改善点で挙げたエンジン音の侵入もモーター走行時とのギャップがおおきいだけなので、馴れてしまうと感じなくなると思われます。
オプション設定のハンズフリーパワーバックドアを装着すれば、最高に使い勝手の良い国産コンパクトSUVの1台となるでしょう。
オプション設定のハンズフリーパワーバックドアを装着すれば、最高に使い勝手の良い国産コンパクトSUVの1台となるでしょう。