トヨタ ヤリスクロスのパワートレインをプロが徹底解説

トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド

ヤリスクロスのパワートレインは、トヨタのクルマ作りの構造改革であるTNGAに基づいて開発されました。

とくに高い熱効率を実現したガソリンエンジンを核としたハイブリッドシステムは、クラストップレベルの走行&燃費性能を獲得。注目されています。

ここでは、ヤリスクロスに搭載されたパワートレイン、トランスミッションそして4WDシステムについて解説します。

文・写真/萩原 文博

Chapter
平凡なスペックのなかに隠された高い性能
トランスミッションは、ガソリン車とハイブリッド車で異なる
駆動方式は2種類。注目は、ハイブリッドの4WD

平凡なスペックのなかに隠された高い性能

ヤリスクロスには、ガソリン車、ハイブリッド車ともにM15A型と呼ばれる1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジンが搭載されています。

TNGAの思想に基づき高効率を求めて開発されたダイナミックフォースエンジンは、ロングストローク化、バルブ狭角の拡大などの高速燃料技術を採用し、ガソリン車で最高出力88kW(120ps)、最大トルク145Nmという高出力を達成するいっぽうで、コンパクト化と軽量化を徹底的に追求し 、WLTCモード18.5〜20.2km/Lという優れた燃費性能を実現。軽快な走りの楽しさと優れた燃費性能を両立しています。

この1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジンを使用するハイブリッドシステムは、電気系・機械系損失を大幅に低減し、最大熱効率40%以上を達成。世界トップレベルの低燃費と、システム最高出力85kw(116ps)を実現しました。

このシステム出力の向上と、アクセル操作に対するレスポンスをアップによって、走り出しから実用域で、軽快感と燃費性能の向上を両立させています。

いつまでも走っていたくなるような気持ちの良い走りのハイブリッドシステムの燃費性能は、WLTCモードで28.7〜30.8km/Lと優れています。

トランスミッションは、ガソリン車とハイブリッド車で異なる

ヤリスクロスに採用されているトランスミッションは、ガソリン車がCVT、ハイブリッド車はリダクション機構を内蔵した電気式無段変速機です。

ガソリン車に採用されているダイレクトシフトCVTは、従来のCVTのメリットであるスムーズで低燃費な走りを生むプーリーとベルトに発進用ギアを追加し、低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現。

いっぽうハイブリッド車用の電気式無断変速機は、エンジンを駆動に使いつつ同時に発電にも振り分けることを可能としています。

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駆動方式は2種類。注目は、ハイブリッドの4WD

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博