世界の飲酒運転に対する厳しい罰則をご紹介!ドイツとフランスはゆるい?

飲酒運転

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日本において飲酒運転はご存知の通り違法行為であり、飲酒運転をしてしまった場合は厳しい処罰が与えられます。

では、他国と比べて日本の罰則はどの程度厳しいものになっているのでしょうか?

今回は、飲酒運転の日本での罰則と海外での罰則についてご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
飲酒運転の定義と日本での罰則
世界の飲酒運転に対する厳しい罰則

飲酒運転の定義と日本での罰則

飲酒運転には酒酔い運転と酒気帯び運転の総称で、酒酔い運転は「アルコールの影響により車両等の正常な運転ができないおそれがある状態」、酒気帯び運転は「呼気中にアルコールを含む状態で車両を運転した状態」のことを指します。

飲酒運転は極めて悪質・危険な犯罪で日本では厳しい行政処分と罰則が科せられます。

まず行政処分として、酒酔い運転の場合基礎点数35点、免許取り消し(欠格期間3年〜)、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられてしまいます。

酒気帯び運転(呼気中アルコール濃度0.15mg/l以上 0.25mg/l未満)の場合は基礎点数13点、免許停止期間は最低90日、呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上の場合は基礎点数25点、免許取り消し(欠格期間2年〜)となります。

さらに飲酒運転はクルマを運転した人だけではなく、クルマを提供した人やお酒を提供した人・同乗した人にも厳しい罰則が科せられます。

飲酒運転による死亡事故件数は平成12年の1,276件に比べるとだんだんと右肩下がりになってはきているものの、令和2年で159件発生しています。

クルマを運転する前は絶対にお酒は飲まないようにしましょう。

世界の飲酒運転に対する厳しい罰則

日本でも飲酒運転には厳しい行政処分と罰則が科せられることがわかりました。

それでは、世界各国の飲酒運転に対する厳しい罰則をご紹介します。

・韓国
マッコリや焼酎などお酒が好きなイメージのある韓国ですが、最大で3年以下の懲役または1,000万ウォン(日本円で約97万7,000円)の罰金が科せられます。
そして公務員の性的暴力や収賄・飲酒運転などに対する罰則が定められた「公務員懲戒令実施規定」では、飲酒運転で2回処罰された公務員は免職となっています。

・中国
中国では日本同様、酒酔い運転と酒気帯び運転に分けられており、100ml中の血中アルコール濃度が20ミリグラム以上80ミリグラム未満が酒気帯び運転、80ミリグラム以上が酒酔い運転となります。
罰則は酒気帯び運転が6ヶ月間運転免許停止かつ1,000元(日本円で約1万7,000円)以上2,000元(日本円で約3万4,000円)以下の過料、再犯の場合は10日以下の行政拘留に加え1,000元以上2,000元以下の過料と運転免許取消が科せられます。

・フランス
フランスでは、飲酒運転とみなされる基準が日本より緩くなっています。
ワインを愛する国ということもあり、血中アルコール濃度が0.50~0.79 g/lの場合は750ユーロ(日本円で約12万円)の罰金と3点の違反点数。
0.80 mg/l以上の場合は、2年の禁固刑に加え4500ユーロ(日本円で約74万円)の罰金と違反点数が6点+ 最長3年の免停となっています。

・デンマーク
デンマークの飲酒運転に対する罰則は厳しく、飲酒運転をすればクルマの没収、自動車免許剥奪、最低でも1ヶ月の月収分の罰金を科せられます。
日本と比べると厳しいですが、飲酒運転はそれほど犯してはいけない罪だということがわかります。

・ブルガリア
ブルガリアは飲酒運転をした際には罰金もしくは3年以下の懲役が科せられます。
「ブルガリアでは飲酒運転をすると死刑」という情報がネット上に広がっていますが、事実とは異なるようです。

・ドイツ
ドイツは飲酒運転(初犯)をすると500ユーロ(日本円で約8万2,000円)の罰金が科せられます。
ドイツはビールをよく飲む国ということもあってか日本より飲酒運転に対する罰則が緩くなっています。

・オーストラリア
オーストラリアのクィーンズランド州は飲酒運転で捕まると24時間の免許停止がその場で科され、後日裁判所に出廷しないといけません。裁判所で正式に罰則が言い渡され、一般的には免許取り消し・免許停止・罰金刑・懲役刑が科されます。
過去の経歴や血中アルコール濃度によって罰の重さは変わってきますが、免許停止期間が終わった後の12カ月間は運転時に呼吸からアルコールを感じるとエンジンが動かなくなるシステムをクルマに設置しないといけない場合もあります。
今回は世界の飲酒運転に対する厳しい罰則をご紹介しました。

世界でも日本と同じかそれ以上に、飲酒運転はしてはいけない行為だと認識されているということがわかります。

当たり前のことですが、クルマを運転する前は絶対にお酒を飲まないようにしましょう。

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