日産 GT-R NISMO はライバル、ポルシェ 911 ターボに勝てるのか?
更新日:2024.09.09
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国産スポーツカーの最高峰と言える日産 GT-R NISMO。
開発段階からポルシェ911をライバルに定め、ニュルブルクリンク北コースを中心に走行テストと熟成を重ねてきました。
GT-Rが登場した2007年当時から、ポルシェ 911も世代交代を経て進化してきました。
GT-R NISMOを最新のポルシェ911と徹底比較してみましょう。
文・写真/萩原 文博
開発段階からポルシェ911をライバルに定め、ニュルブルクリンク北コースを中心に走行テストと熟成を重ねてきました。
GT-Rが登場した2007年当時から、ポルシェ 911も世代交代を経て進化してきました。
GT-R NISMOを最新のポルシェ911と徹底比較してみましょう。
文・写真/萩原 文博
GT-R NISMOのライバルは、最新の992型 ポルシェ 911 ターボ!
日産GT-R NISMOのライバルとして取り上げたのは、永遠のライバルとも言えるポルシェ 911です。
GT-R NISMO 2020年型は、サーキット走行を前提に最新のノウハウが注入された4WD車。
ポルシェも、最新のモデルかつ同じく4WDの992型ポルシェ 911 ターボ(車両本体価格2443万円)をピックアップします。
車両本体価格2420万円のGT-R NISMOとほぼ同じ価格帯となっています。
GT-R NISMO 2020年型は、サーキット走行を前提に最新のノウハウが注入された4WD車。
ポルシェも、最新のモデルかつ同じく4WDの992型ポルシェ 911 ターボ(車両本体価格2443万円)をピックアップします。
車両本体価格2420万円のGT-R NISMOとほぼ同じ価格帯となっています。
GT-R NISMO よりライバルのポルシェ911ターボの方がコンパクトで軽量
ボディサイズを比較してみましょう。
■GT-R NISMO
全長4,690mm×全幅1,895mm×全高1,370mm
ホイールベース2780mm
■911ターボ
全長4,535mm×全幅1,900mm×全高1,303mmと
ホイールベース2,450mm
911ターボのほうが、コンパクトでワイド&ローのフォルムとなっています。
一方、車両重量はGT-R NIMOの1,720kgに対して911ターボは1,640kgと、カーボンを多用したGT-R NISMOより911ターボのほうが軽くなっています。
■GT-R NISMO
全長4,690mm×全幅1,895mm×全高1,370mm
ホイールベース2780mm
■911ターボ
全長4,535mm×全幅1,900mm×全高1,303mmと
ホイールベース2,450mm
911ターボのほうが、コンパクトでワイド&ローのフォルムとなっています。
一方、車両重量はGT-R NIMOの1,720kgに対して911ターボは1,640kgと、カーボンを多用したGT-R NISMOより911ターボのほうが軽くなっています。
GT-R NISMOのエンジンは600馬力で、ライバルのポルシェ911ターボよりも20馬力上回る
続いては、搭載するエンジンを比較してみましょう。
■GT-R NISMO
VR38DETT型 3.8L V型6気筒ツインターボ
最高出力600ps/最大トルク652Nm
■911 ターボ
3.8L水平対向6気筒ツインターボ
最高出力580ps/最大トルク750Nm
911は最高速度320km/h、0-100加速は2.8秒(スポーツクロノパッケージ装着時)というハイパフォーマンスとなっています。
GT-R NIMOは最高出力では20馬力上回っていますが、最大トルクは約100Nm負けています。
0-100km/h加速はほぼ互角となっていますので、エンジンのパフォーマンスはほぼ互角と言えるでしょう。
■GT-R NISMO
VR38DETT型 3.8L V型6気筒ツインターボ
最高出力600ps/最大トルク652Nm
■911 ターボ
3.8L水平対向6気筒ツインターボ
最高出力580ps/最大トルク750Nm
911は最高速度320km/h、0-100加速は2.8秒(スポーツクロノパッケージ装着時)というハイパフォーマンスとなっています。
GT-R NIMOは最高出力では20馬力上回っていますが、最大トルクは約100Nm負けています。
0-100km/h加速はほぼ互角となっていますので、エンジンのパフォーマンスはほぼ互角と言えるでしょう。
GT-R NISMOのトランク容量はライバルのポルシェ911 ターボの2倍以上
ユーティリティ面での比較ですが、GT-R NISMO・911 ターボともに乗車定員は2+2の4名となっています。
どちらも大人が乗って移動するにはかなりタイトで、荷物置き場と割り切ることが必要です。
トランクルームは、GT-R NISMOはゴルフバッグが2個積載可能な315Lを確保しているのに対して、911 ターボはフロントに128Lのラゲージコンパートメントを用意しています。
実用性という点では、911 ターボよりGT-R NISMOのほうが圧倒的に優れていると言えるでしょう。
どちらも大人が乗って移動するにはかなりタイトで、荷物置き場と割り切ることが必要です。
トランクルームは、GT-R NISMOはゴルフバッグが2個積載可能な315Lを確保しているのに対して、911 ターボはフロントに128Lのラゲージコンパートメントを用意しています。
実用性という点では、911 ターボよりGT-R NISMOのほうが圧倒的に優れていると言えるでしょう。
最新のポルシェ911コネクテッド機能は、ライバルのGT-R NISMOよりも機能が充実
最も差があるのは、コネクテッド機能です。
GT-R NISMOにはいわゆる繋がる機能はないですが、911 ターボはポルシェコネクトを搭載しています。
このシステムによりユーザーのスマートフォンから車載機能が利用できるだけでなく、リアルタイムの情報にシームレスに接続できます。
さらにADASと言われる最新の運転支援システムも911 ターボは充実しています。最新のポルシェが最良のポルシェと言われる所以がこういった点から感じられます。
GT-R NISMOにはいわゆる繋がる機能はないですが、911 ターボはポルシェコネクトを搭載しています。
このシステムによりユーザーのスマートフォンから車載機能が利用できるだけでなく、リアルタイムの情報にシームレスに接続できます。
さらにADASと言われる最新の運転支援システムも911 ターボは充実しています。最新のポルシェが最良のポルシェと言われる所以がこういった点から感じられます。
GT-R NISMOの方がライバルのポルシェ 911 ターボよりも良い点は?
何と言っても、国産車最高峰のスポーツカーという満足感は他の何物にも代えがたいでしょう。
ホンダ NSXは北米で生産されていますので、GT-R NISMOこそ国産車最強のスーパースポーツカーという称号が与えられます。
ワークスブランドであるNISMOが手がけた究極のロードゴーイングカーで、どんなシーンにおいても最高のパフォーマンスを発揮します。
また、カーボンや本革・アルカンターラなど厳選した素材を使用している点も見逃せないポイントです。
ホンダ NSXは北米で生産されていますので、GT-R NISMOこそ国産車最強のスーパースポーツカーという称号が与えられます。
ワークスブランドであるNISMOが手がけた究極のロードゴーイングカーで、どんなシーンにおいても最高のパフォーマンスを発揮します。
また、カーボンや本革・アルカンターラなど厳選した素材を使用している点も見逃せないポイントです。
ポルシェ911 ターボの方がライバルのGT-R NISMOよりも良い点は?
やはり、ポルシェ 911のブランド力でしょう。
これはエンジンスペックや0-100km/h加速といったスペック上での数値では表すことのできないもの。
ポルシェが築いてきた長い歴史や、RRを貫いてきた強力な個性がブランド力になっています。
そして、ADASといった運転支援システムやコネクテッド機能はモデルが新しいこともあり、911 ターボの方が圧倒的に充実していることは明確です。
これはエンジンスペックや0-100km/h加速といったスペック上での数値では表すことのできないもの。
ポルシェが築いてきた長い歴史や、RRを貫いてきた強力な個性がブランド力になっています。
そして、ADASといった運転支援システムやコネクテッド機能はモデルが新しいこともあり、911 ターボの方が圧倒的に充実していることは明確です。
レースで培った技術・カーボンなどの最新のマテリアルを投入してよりハイスペックに仕上げられたGT-R NISMO。
そして生粋のピュアスポーツカーとして進化を続けてきたポルシェ 911 ターボ。
価格やエンジンスペックは近いものの、その個性やテイストは大きく異なることが分かりました。
サーキットでの1秒にこだわるストイックさ・速さを求めるのであればGT-R NISMOがピッタリでしょう。
ラグジュアリーそして強いブランド力を手に入れたいならば、911 ターボを選ぶべきでしょう。
2,400万円という高価格帯でもクルマのキャラクターは両極端といえるほど異なっているのです。
そして生粋のピュアスポーツカーとして進化を続けてきたポルシェ 911 ターボ。
価格やエンジンスペックは近いものの、その個性やテイストは大きく異なることが分かりました。
サーキットでの1秒にこだわるストイックさ・速さを求めるのであればGT-R NISMOがピッタリでしょう。
ラグジュアリーそして強いブランド力を手に入れたいならば、911 ターボを選ぶべきでしょう。
2,400万円という高価格帯でもクルマのキャラクターは両極端といえるほど異なっているのです。