GT-R NISMOは最新のポルシェ 911 ターボに勝てるのか?永遠のライバルをプロが徹底比較!!

NISSAN GT-R NISMO

国産スポーツカーの最高峰と言える日産 GT-R NISMO。

開発段階からポルシェ911をライバルに定め、ニュルブルクリンク北コースを中心に走行テストと熟成を重ねてきました。

GT-Rが登場した2007年当時から、ポルシェ 911も世代交代を経て進化してきました。

GT-R NISMOを最新のポルシェ911と徹底比較してみましょう。

文・写真/萩原 文博

Chapter
GT-R NISMOのライバルは、最新の992型ポルシェ 911 ターボ
GT-R NISMOよりも911ターボの方がコンパクトかつ軽量
エンジンの最高出力はGT-R NISMOが600馬力。911よりも20馬力上回る
GT-R NISMOのトランク容量は911 ターボの2倍以上
コネクテッド機能は、最新のポルシェがGT-R NISMOを圧倒
GT-R NISMOの方が911 ターボよりも優れている点は?
911 ターボの方がGT-R NISMOよりも優れている点は?

GT-R NISMOのライバルは、最新の992型ポルシェ 911 ターボ

日産GT-R NISMOのライバルとして取り上げたのは、永遠のライバルとも言えるポルシェ 911です。

GT-R NISMO 2020年型は、サーキット走行を前提に最新のノウハウが注入された4WD車。

ポルシェも、最新のモデルかつ同じく4WDの992型ポルシェ 911 ターボ(車両本体価格2443万円)をピックアップします。

車両本体価格2420万円のGT-R NISMOとほぼ同じ価格帯となっています。

GT-R NISMOよりも911ターボの方がコンパクトかつ軽量

ボディサイズを比較してみましょう。

■GT-R NISMO
全長4,690mm×全幅1,895mm×全高1,370mm
ホイールベース2780mm

■911ターボ
全長4,535mm×全幅1,900mm×全高1,303mmと
ホイールベース2,450mm

911ターボのほうが、コンパクトでワイド&ローのフォルムとなっています。

一方、車両重量GT-R NIMOの1,720kgに対して911ターボは1,640kgと、カーボンを多用したGT-R NISMOより911ターボのほうが軽くなっています。

エンジンの最高出力はGT-R NISMOが600馬力。911よりも20馬力上回る

続いては、搭載するエンジンを比較してみましょう。

■GT-R NISMO
VR38DETT型 3.8L V型6気筒ツインターボ
最高出力600ps/最大トルク652Nm

■911 ターボ
3.8L水平対向6気筒ツインターボ
最高出力580ps/最大トルク750Nm

911は最高速度320km/h、0-100加速は2.8秒(スポーツクロノパッケージ装着時)というハイパフォーマンスとなっています。

GT-R NIMOは最高出力では20馬力上回っていますが、最大トルクは約100Nm負けています

0-100km/h加速はほぼ互角となっていますので、エンジンのパフォーマンスはほぼ互角と言えるでしょう。

GT-R NISMOのトランク容量は911 ターボの2倍以上

ユーティリティ面での比較ですが、GT-R NISMO・911 ターボともに乗車定員は2+2の4名となっています。

どちらも大人が乗って移動するにはかなりタイトで、荷物置き場と割り切ることが必要です。

トランクルームは、GT-R NISMOはゴルフバッグが2個積載可能な315Lを確保しているのに対して、911 ターボはフロントに128Lのラゲージコンパートメントを用意しています。

実用性という点では、911 ターボよりGT-R NISMOのほうが圧倒的に優れていると言えるでしょう。

コネクテッド機能は、最新のポルシェがGT-R NISMOを圧倒

最も差があるのは、コネクテッド機能です。

GT-R NISMOにはいわゆる繋がる機能はないですが、911 ターボはポルシェコネクトを搭載しています。

このシステムによりユーザーのスマートフォンから車載機能が利用できるだけでなく、リアルタイムの情報にシームレスに接続できます。

さらにADASと言われる最新の運転支援システムも911 ターボは充実しています。最新のポルシェが最良のポルシェと言われる所以がこういった点から感じられます。

GT-R NISMOの方が911 ターボよりも優れている点は?

何と言っても、国産車最高峰のスポーツカーという満足感は他の何物にも代えがたいでしょう。

ホンダ NSXは北米で生産されていますので、GT-R NISMOこそ国産車最強のスーパースポーツカーという称号が与えられます。

ワークスブランドであるNISMOが手がけた究極のロードゴーイングカーで、どんなシーンにおいても最高のパフォーマンスを発揮します。

また、カーボンや本革・アルカンターラなど厳選した素材を使用している点も見逃せないポイントです。

911 ターボの方がGT-R NISMOよりも優れている点は?

やはり、ポルシェ 911のブランド力でしょう。

これはエンジンスペックや0-100km/h加速といったスペック上での数値では表すことのできないもの

ポルシェが築いてきた長い歴史や、RRを貫いてきた強力な個性がブランド力になっています。

そして、ADASといった運転支援システムやコネクテッド機能はモデルが新しいこともあり、911 ターボの方が圧倒的に充実していることは明確です。

レースで培った技術・カーボンなどの最新のマテリアルを投入してよりハイスペックに仕上げられたGT-R NISMO。

そして生粋のピュアスポーツカーとして進化を続けてきたポルシェ 911 ターボ。

価格やエンジンスペックは近いものの、その個性やテイストは大きく異なることが分かりました。

サーキットでの1秒にこだわるストイックさ・速さを求めるのであればGT-R NISMOがピッタリでしょう。

ラグジュアリーそして強いブランド力を手に入れたいならば、911 ターボを選ぶべきでしょう。

2,400万円という高価格帯でもクルマのキャラクターは両極端といえるほど異なっているのです。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ