改良新型スカイライン「400R」で思い出す「NISMO 400R」

7月16日、日産がスカイラインを商品改良し改めて発表しました。新型では最高性能の特別グレード「400R」が追加されました。歴代のGT-Rファンであれば、その名に憧れと懐かしさを覚えた人もいるのではないでしょうか。

文・PBKK

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改良新型のスカイラインに「400R」を追加
「400R」と言えば…

改良新型のスカイラインに「400R」を追加

去る7月16日に発表された改良新型のスカイラインに、特別グレードの「400R」が追加されました。スカイラインのグレードの中で走行性能を高めたグレードで、エンジンは3.0LのV6ツインターボエンジンを採用。

最高出力は、グレード名が示す通り298kW(405ps)/6,400rpm、最大トルクは475Nm(48.4kgm)/1,600-5,200rpmと強力な性能を発揮します。

そのほか、電子制御のステアリングやサスペンションも備えており、FRのパッケージとも相まって、ついワインディングで踏み込んでしまうような愉しい走りを期待させます。

日産 スカイライン 2019

「400R」と言えば…

一方、「400R」の冠に、懐かしさと憧れを覚えた人もいるのではないでしょうか。「400R」の名がスカイラインに用いられたのは、今回が2度目。実はR33型スカイラインGT-Rに、ニスモが専用チューンを施した限定車「NISMO 400R」が存在したのです。

ニスモ 400R

NISMO 400Rは、55台のみ販売された希少な限定車。発売当時の車両価格は1,200万円(税別)と高額なプライスタグがつけられていましたが、歴代のGT-Rの人気に加えて希少価値のせいか、現在の中古相場は1,500万円と高騰しています。
エンジンのスペックは、冠の通りベースの280psから400psに強化されています。
(詳細: 280ps/6,800rpm→400ps/6,800rpm、36.0kgm/4,500rpm→47.8kgm/rpm)

エンジン自体は、2.6L直6のRB26DETTのボアストロークを拡大し2.8Lにチューニング。エンジンの名称はRB26改め「RB-X GT2」となっています。

外装はR33 GT-Rらしさを残しながら、ダクトが多数空いたレーシーなエアロパーツを装着。中でも太い5本スポークのホイールが、400Rのレーシなイメージを引き締めていました。特に普段のGT-Rのバッジとは違う「400R」のバッジも印象的です。

内装も320km/hまで刻まれた専用メーターのほか、3連サブメーター、「400R」マークのホーンボタンを備えたステアリング、チタンシフトノブ、リクライニング機構付きバケットシートなどを装備。快適性を捨て去った高性能チューニングカーの雰囲気を醸し出していました。

そのほか、ツインプレートクラッチ、カーボンプロペラシャフト、ビルシュタイン製ショック、チタンタワーバー、ブレーキパッド、マスターシリンダーストッパーといったチューニングパーツも奢られており、R33 GT-Rのポテンシャルの底上げが図られていました。

当時のニスモの、チューニングに対するストイックな姿勢が込められていた一台と言えるでしょう。

ニスモ 400R

今回登場したスカイライン 400Rのスペックを見ると、エンジンはV6でFRですが、ツインターボ仕様は踏襲されNISMO 400Rに近い値を持っていることがわかります。もしスカイライン 400Rのオーナーとなったら、伝説の日産公認のチューニングカーに思いを馳せてみたいものです。