【プロ解説】ジャガーXFスポーツブレークの歴代シリーズを歴史とともに徹底解説!!

ジャガーXF スポーツブレイク

ジャガーXFの初代モデルが日本市場に導入されたのは、2008年のことです。

今回は、ジャガーXFの歴史を振り返ってみたいと思います。


文・写真/萩原 文博

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初代XFは優美なスタイリングと先進性をもって登場
2代目XFは、初代のデザイン性の高さと快適性にさらに磨きをかけた進化形

初代XFは優美なスタイリングと先進性をもって登場

2008年5月に日本市場に導入されたジャガーXFは、ジャガー史上最高のCd値0.29という優れた空力特性のクーペスタイルで登場。

長年の間ジャガーのデザイン・ディレクターを務めてきたイアン・カラム氏も、「キャリアの中で最も印象に残っているのがXFだ」と語っています。


先進性は外観デザインだけでなくインテリアにも及んでおり、ギアセレクターレバーが格納されたフラットなセンターコンソールを採用。

スターターボタンを押すとダイヤルがせり上がり、それを回すことによってギアポジションを選べるというものです。

現在のジャガーでは当たり前となったシフトノブを最初に搭載したのが初代XFです。

搭載されているエンジンは、

最高出力243psを発生する3L V6エンジン
最高出力304psを発生する4.2L V8エンジン
最高出力426psを発生する4L V8スーパーチャージャー

の3種類。ミッションは6速ATが組み合わされました。

ジャガーは2011年9月に2012年モデルを発表し、内外装の変更を行います。

外観ではフロントヘッドランプにHIDキセノンを採用し、「Jブレード」と呼ばれるLEDポジションライトを採用しました。

さらにフロント&リアバンパーのデザインを変更し、Rモデルはリアにディフューザー形状を採用し、よりスポーティさを強調しています。

インテリアは新デザインのステアリングホイールを採用し、インストルメントパネル表示の変更を行いました。

スイッチ類とタッチスクリーン外周部のペイントフィニッシュなどに変更が施され、ラグジュアリー・サルーンにふさわしい内装のさらなる充実と向上を実現しています。

2012年12月に発表された2013年モデルのXFは搭載されているエンジンが大幅に変更されます。

従来の大排気量からダウンサイジングされた、最高出力240psを発生する2L直列4気筒ガソリンターボエンジン

そして最高出力340psを発生する3LV6スーパーチャージャー付エンジンへと変更されました。

同時に組み合わされるミッションも6速ATから8速ATへと変更され、燃費性能や加速性能が向上しています。

2代目XFは、初代のデザイン性の高さと快適性にさらに磨きをかけた進化形

デザイン性の高さとダイナミックさを受け継ぎつつ、さらに進化した2代目ジャガーXFがに日本市場に導入されたのは2015年9月のことです。

現行型ジャガーXFは、ボディのディの75%にアルミニウムを使用した軽量モノコック車体構造を採用

初代モデルと比較して最大190kgの軽量化を図るとともに、ダブルウィッシュボーン式フロント・サスペンションとインテグラルリンク式リア・サスペンションを組み合わせることで、ねじり剛性を最大28%向上させているのが特徴です。

ボディ全長を先代よりも10mm短く、車高を5mm低くしながら、ホイールベースを50mm長くして、後部座席のレッグルームを15mm、ニールームを24mm、ヘッドルームを27mm拡大し、広々とした室内空間を確保しました。

デザイン面では、ひと目でジャガーとわかる要素を踏襲しながらも、ジャガー初となるアダプティブ・フルLEDヘッドライトを採用しました。

フロント・オーバーハングは短くしてダイナミックでクーペを彷彿とさせるデザインを強調しています。

インテリアは、スタイリッシュかつラグジュアリーなデザイン。

新開発の10.2インチ静電式タッチスクリーンのインフォテインメント・システム「InControl Touch Pro」を装備し、乗員の利便性を高めています。

またスイッチとボタンの数を最小限に抑えられ、クリーンな雰囲気と高い操作性を両立しています。

搭載されているエンジンは、

最高出力240psを発生する2L直列4気筒ガソリンターボ
最高出力180psを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン
最高出力340psを発生する3L V6スーパーチャージャー付ガソリンエンジン
最高出力380psを発生する3L V6スーパーチャージャー付ガソリンエンジン

の4種類で、ミッションはすべて8速ATが組み合わされます。

運転支援システムは、

滑りやすい路面でもステアリング操作のみで低速の一定速度で走行できるオール・サーフェイス・プログレス・コントロール(ASPC)、

車間距離を維持しながら走行するアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)

など、先進の運転支援システムを標準装備しドライバーをサポートしてくれます。

また安全装備も充実し、歩行者検知機能が付いた自動緊急ブレーキ(AEB)を標準装備。

車の周囲360度の映像をタッチスクリーンに表示して運転操作をサポートするサラウンド・カメラシステムを強化したフォワード・トラフィック・ディテクション

車線変更時の衝突回避をサポートするブラインド・スポット・アシスト

を新たに採用することで、安全性をより高めています。

さらに、2018年モデルにはスタイリッシュな外観と高い積載性能を両立したXFスポーツブレークを追加しました。

リアシートを折りたたむと最大1,700Lの大容量を確保するラゲッジスペースを実現しました。

また、荷物を満載してもエアスプリングに自動的に空気を送り込みむことで、リアの車高を上げて車体を水平に保つセルフレベリング機能付リアエアサスペンションを装備。

さらに、運転席から天井付近に軽く手を振るだけで開閉が可能なサンルーフであるジェスチャー・ルーフブラインドなど、実用性と快適性に配慮されています。

スタイリッシュな外観デザインと先進的なインテリアを採用し、新生ジャガーを多くの人に印象づけたXF

さらに、4ドアセダンに加えてスポーツブレークというステーションワゴンを設定し、さらに駆動方式も4WDをラインナップに加えました。

世界のどんな場所でもパフォーマンスを発揮でき、どんなニーズにも応えうるポテンシャルを備えた名車と言えるでしょう。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ