【プロ解説】日本の為に誕生したステーションワゴン!スバル レヴォーグを歴史とともに徹底解説!!

2020年末に日本カーオブザイヤーを受賞した話題のモデルであるスバル レヴォーグ。日本にステーションワゴンを根付かせたレガシィツーリングワゴンの後継車として登場したこのモデルは現行型で2代目となります。今回はその歩みを振り返っていきましょう。

文/写真・萩原文博

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初代スバル レヴォーグは2014年6月から販売開始
2016年にはスポーツグレードSTI Sportを追加
2017年7月には大幅改良を実施
現行モデルは2020年10月に登場

初代スバル レヴォーグは2014年6月から販売開始

2013年11月に開催された東京モーターショーで、初代レヴォーグはワールドプレミアされました。スバルのフラッグシップモデルとしてボディサイズの大型化が進むレガシィツーリングワゴンに変わり、日本のユーザーが求めるクルマの本質を追求し、スバルが長年培ってきた「安心で愉しい」クルマづくりのノウハウと最新技術を注ぎ込んだ新型スポーツツアラーとして2014年6月より販売開始されました。

初代レヴォーグのデザイン、パッケージは、これまでに蓄積してきたスバルのワゴンづくりのノウハウを活用することで、新世代のスポーツツアラーに相応しい流麗でスタイリッシュなシルエット。そして使い勝手の良い大容量のカーゴルームを実現。インテリアは、ドライビングを快適に愉しめるゆとりある空間とし、仕立ての良さを感じさせる上質なデザインを採用しています。

搭載されているエンジンは、小排気量エンジンにターボ技術を採用し、軽快な走りを実現する動力性能と優れた燃費性能を両立した新開発の1.6L水平対向4気筒インテリジェントターボ“DIT”。そして最高出力300ps、最大トルク400Nmという高出力、高トルクの圧倒的な動力性能を発揮する2L水平対向4気筒パフォーマンスターボ“DIT”の2種類。組み合わされるトランスミッションはリニアトロニックと呼ばれるCVTで、2Lエンジンにはダイレクト感のあるスポーティで愉しいドライビングを味わえるスポーツリニアトロニックを採用しています。

安全装備は、新世代へと進化したスバル独自の運転支援システム「アイサイトver.3」を初搭載。より広角かつ遠方まで捕捉し、カラーでの認識も実現。操舵支援機能であるアクティブレーンキープをはじめ、AT誤後進抑制、ブレーキランプ認識制御などの新機能、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールの性能向上により、最先端の予防安全技術を実現しています。

2015年4月:一部改良

2015年4月に一部改良を行い、スバル国内初採用となる先進安全装備「アドバンスセイフティパッケージ」を展開し、車両周辺の全方位の安全性を高めました。「アドバンスドセイフティパッケージ」は、スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援機能)/サイドビューモニター/ハイビームアシスト/アイサイトアシストモニターの4 つの機能をセットで装備しました。また基本性能についても燃費性能や足回りのチューニング変更などを実施しています。

2016年にはスポーツグレードSTI Sportを追加

2016年5月にはスバルのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)とのコラボレーションにより、レヴォーグが持つ「走行性能」と「走りの質感」・「内外装の質感」をこれまでよりも更に高めた最上級グレードの STI Sportを設定しました。

外観は、専用設計のフロントバンパー・フロントグリルと、LED フロントフォグランプを採用したほか、専用18 インチアルミホイール・専用大型デュアルマフラーカッターを装着し、車体前後にはSTI のオーナメントを配置しています。また、ボディカラーはベース車の7色に「WR ブルー・パール」を追加しました。

ンテリアは、インパネやセンターコンソール、センターパネルをはじめとする各種パネルをより質感の高いものに変更。8インチのナビゲーションにも対応した仕様とし、ビルトインナビのデザインも一新しました。また、これまでもインパネ中央上部に搭載されていたマルチファンクションディスプレイを5.9 インチの大型カラー液晶に変更し、より高精細で見やすい車両情報表示を実現しました。更に、利便性を高めるためにリヤシートの分割式を多彩なアレンジが可能な4:2:4 分割に変更したほか、これまで本革シート装着車にのみに設定されていたシートヒーターを、1.6GT アイサイト を除くグレードに標準装備。気持ちの良いロングドライブをサポートします。

足回りは、専用のチューニングを施した可変減衰力サスペンションDampMaticII を採用。ショックアブソーバーの特性を活かした専用コイルスプリングとの組み合わせにより、操縦安定性の向上と乗り心地の確保という二律背反の性能を高次元で両立しました。また、ステアリングギアボックスの取り付け剛性向上により操舵応答性を高め、ドライバーの意のままに走る愉しさを更に突き詰めています。

2017年7月には大幅改良を実施

2017年7月には大幅改良を発表します。今回の大幅改良では、全車速域でアクセル・ブレーキ・ステアリングの操作をサポートするアイサイトの新機能「アイサイト・ツーリングアシスト」を初搭載し、ロングツーリングの際の快適性と安心感を大幅に高めています。更に、後退時自動ブレーキシステム、フロントビューモニター、スマートリヤビューミラー、ステアリング連動ヘッドランプ等の先進安全機能を新たに追加。全方位にわたってドライバーの安全運転を支援できるようになっています。

外観デザインは、フロントグリルやフロントバンパー、LED ヘッドランプのデザインを刷新するとともに、フロントフォグランプにLED を採用したことで、より精悍なフロントフェイスとしたほか、一部グレードには新しいデザインのアルミホイールを採用。

インテリアは、インパネやセンターコンソール、センターパネルをはじめとする各種パネルをより質感の高いものに変更。8インチのナビゲーションにも対応した仕様とし、ビルトインナビのデザインも一新しました。

また、これまでもインパネ中央上部に搭載されていたマルチファンクションディスプレイを5.9 インチの大型カラー液晶に変更し、より高精細で見やすい車両情報表示を実現しました。更に、利便性を高めるためにリヤシートの分割式を多彩なアレンジが可能な4:2:4 分割に変更したほか、これまで本革シート装着車にのみに設定されていたシートヒーターを、1.6GT アイサイト を除くグレードに標準装備。気持ちの良いロングドライブをサポートします。

走行性能は、サスペンションと電動パワーステアリングの改良により、乗り心地や操縦安定性、操舵フィーリングを高めたほか、ボディの各所に振動騒音対策を施すことで走行時の静粛性を向上。加えて、1.6L エンジンの制御を最適化し、実用燃費を向上させています。

2018年4月:一部改良

2018年4月に行った一部改良では、全グレードでアイサイトのプリクラッシュブレーキ制御を改良しました。アイサイトの認識対象が、車両と同一方向に進行する歩行者や自転車であった場合、減速制御の作動タイミングを早くすることで、衝突回避の可能性を向上させています。

また、低速走行中、前方に障害物がある状態で誤ってアクセルを踏み込んだと判断した場合には、プリクラッシュブレーキを作動させることで、衝突回避をアシストしてくれます。2019年5月の一部改良で、ハイビームアシストが作動する車速を従来の40km/h から30km/h に変更。より低車速から作動を開始するようにすることで作動領域を拡大し、夜間走行時の安全性をさらに向上させています。

現行モデルは2020年10月に登場

2代目となる現行型レヴォーグは2020年10月に発表されました。現行型レヴォーグは、スバルに脈々と受け継がれる「より遠くまで、より早く、より快適に、より安全に」というグランドツーリングのDNA を継承。

そのうえ、スバルの最新技術を結集し、「先進安全」、「スポーティ」、「ワゴン価値」の3 つの価値を革新的に進化させたパフォーマンスワゴンに仕立てられています。現行型レヴォーグは総合安全性能のレベルを引き上げるとともに、ドライバーの意思に忠実なハンドリングや、不快な振動騒音を低減した快適な乗り心地を提供する「スバルグローバルプラットフォーム」を採用。

さらにその高いポテンシャルをベースに、ボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」や微小な変形を抑える「構造用接着剤」などを採用し、さらなる高剛性化と軽量化を実現しています。

搭載される新開発の1.8L水平対向4気筒直噴ターボ“DIT”エンジンは、日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300N・mの高トルクを発生。また最新技術リーン燃焼などの採用により、高出力と優れた環境性能を両立しています。安全装備では、360 度センシングを実現し、リアルワールドにおける安全性を進化させた「新世代アイサイト」を全車標準装備。

さらに、3D 高精度地図データと、GPS や準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を搭載したグレードを新たに設定することで、新次元のストレスフリーなセイフティドライビングを実現しました。

また、「つながる安全」がさらなる安心感をもたらすコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用するなど、最新の安全性能だけでなく、コネクティッド機能も充実したモデルとなっています。

日本にステーションワゴンを根付かせたレガシィツーリングワゴンの後継車として登場したレヴォーグ。初代そして2代目となる現行型も高いグランドツーリング性能と安全性を両立したモデルとなっています。SUVが人気となっていてもレヴォーグはスバル国内の中心モデルとして最新技術が導入された意欲作となっています。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ