【プロ解説】現行型Eクラス セダンを徹底評価…良い点や欠点などを試乗レビュー!

メルセデス ベンツ Eクラス セダン W213

多彩な車種ラインナップを誇るメルセデス ベンツブランドの中でも、グローバル市場の中核を担うのがEクラス。

今回試乗したのは、2019年10月に導入されたクリーンディーゼル・プラグインハイブリッドのE350deです。

当時、日本初であったディーゼル・プラグインハイブリッド車の実力を徹底評価します。

文・写真/萩原 文博

Chapter
E350deは「人生で出会える”アガリ”のクルマ」
Eクラスだけがもつ、SクラスともCクラスとも異なる”ベンツ本来の”魅力
Eクラスにはあらゆる良さが結集し、トータルでのパッケージングが優れている
Eクラスは長距離運転でこそ本領を発揮する
申し分ない走行性能と経済性を兼ね備えたハイブリッドシステム
運転する際はミッションのセレクターレバーに注意

E350deは「人生で出会える”アガリ”のクルマ」

「これはアガリのクルマだな。」これはメルセデス ベンツEクラスに乗ると、つい口に出してしまう言葉です。

アガリというのは最後のクルマという意味で、「きっとこれ以上のクルマに出会えることはないな。」という感覚のことです。

Eクラスだけがもつ、SクラスともCクラスとも異なる”ベンツ本来の”魅力

ではなぜ、そう感じるのか。

それはベンツが誇るラグジュアリークラスであるSクラスは、1,000万円を超えるプライスでなかなか手が届かないし、どうしてもあのボディサイズの大きさは日本の道路事情では持て余してしまいます

一方のコンパクトサイズのCクラスは、ライバルであるBMW3シリーズを意識したせいか、スポーティさを強調したモデルとなっています。

ハンドルを切り始めるとクルマが瞬時に反応し、スパッと切れ味鋭いコーナリング性能を発揮します。これこそまさにアジリティ(敏捷性)を重視したものだと思われます。

しかし、操る楽しさや高い走行性能があったとしても、個人的にはそれらはメルセデス ベンツの魅力とは考えづらい。

しかし、Eクラスにはメルセデス ベンツ本来の魅力がしっかりと残っていて、乗っていると安心感に包まれる

最初に書いたとおりこれがアガリのクルマならば、なんて幸せなカーライフを送ったのだろうと満足できるでしょう。

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Eクラスにはあらゆる良さが結集し、トータルでのパッケージングが優れている

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博