【プロ解説】ホンダ シビック タイプRを歴史とともに徹底解説!!

ホンダ シビック タイプR FK2

シビックタイプRは、初代モデルが1997年にデビューし、現在6代目となります。FF世界最速を争うまでになったその進化の歴史を振り返っていきます。

文/写真・萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
初代モデル EK9
2代目モデル EP3
3代目モデル FD2
4代目モデル FN2
5代目モデル FK2
6代目モデル FK8

初代モデル EK9

「EK9」という型式で呼ばれ、現在でも高い人気誇る初代シビックタイプRは1997年8月に登場しました。シビックタイプRは、スポーティハッチバックとして高く評価をされているシビックをベースに走りの楽しさと運動性能を徹底追求。ホンダ「タイプR」開発の手法をNSX、インテグラに続き投入した3 ドア・FFスポーツモデルです。 レーシングスピリットを継承し、クルマを走らせる真の歓びをより多くのユーザーに堪能してもらいたいという願いと情熱をもって開発されました。

シビックタイプRは操る歓びを実現させるために、パフォーマンスロッドの採用などによるボディ剛性の強化をはじめ、車高ダウン、低重心化、ハードチューニングサスペンションの採用。トルク感応型ヘリカルLSDの搭載そしてタイプR専用ブリヂストンポテンザRE010タイヤを装着し、優れた旋回性能と安定性、制動力を確保し、人車一体感のある走りを実現しています。

搭載するエンジンは最高出力185ps、最大トルク16.3kg-mを発生する1.6L直列4気筒DOHC VTECエンジンを搭載。当時自然吸気エンジンとして世界最高峰の高出力、リッター当たり116馬力を実現し、ドライバーの意志に即応する高出力、高回転域の痛快な伸びと加速感の良さを実現しました。

さらに、高速安定性を高める空力パーツ(前・後アンダースポイラー&リアスポイラー)をはじめ、ホールド性を高める真っ赤なレカロ社製バケットシート(可倒式)とコーディネイトしたインテリア、ショートストロークチタン削り出しシフトノブなどスパルタンなテイストと洗練されたエクステリア&コクピットデザインを採用し、ドライバーの気持ちを高揚させる装備が満載です。

2代目モデル EP3

2代目のシビックタイプRは2001年10月に登場。開発コンセプトは“Dangan(弾丸) Hot Hatch”です。シビックタイプRの特徴であるJ「走る・曲がる・止まる」という高い基本性能と、力強さを表現したデザインを誇るエキサイティングな3ドアハッチバックとして、「ニュー・ブリットフォルム」、「エキサイティング・パフォーマンス」、「セイフティー&エコロジー」という3つのテーマを実現しています。また、2代目シビックタイプRはホンダ車として初めて、英国・Honda of the U.K. Manufacturingで生産され、日本に輸出されるモデルとなっています。

外観デザインは“ニュー・ブリットフォルム”をテーマに、エアロフォルムバンパー(フロント/リア)、ストレイキ一体型のサイドシルガーニッシュ、大型テールゲートスポイラーなどの専用パーツを標準装備し、エキサイティングなハッチバック・スタイルを追求しました。弾丸をイメージした個性的で存在感、躍動感のある力強いデザインの中に空力性能を最大限に盛り込み、高速走行時に優れた走行安定性を引き出すエアロダイナミックなフォルムを実現しています。

また、ボディはスポーツ走行時の応答性と限界性能の向上を目指し、ボディ骨格部材の約60%に高張力鋼板を使用。軽量化、ならびに徹底した高剛性化を図った新骨格ボディを採用。加えて優れた運動性とユーティリティを高次元で両立させる3ドアハッチバック専用のパッケージングを実現。大人2名が十分にくつろげるリア席をもつ広い室内空間を持ちながら、オーバーハング部を徹底的に短くし、高い運動性能を実現しています。また、ショートノーズでありながら、世界最高水準の衝突安全性を実現する高効率なパッケージングも実現しました。

インテリアは“ダイレクトドライビング”をテーマに、ドライバー優先のスポーティーでパーソナルな空間を創出。個性的なインパネ配置のアルミシフトノブは、操作性向上のため、形状、ストローク、操作荷重に至るまできめ細やかにチューニングされています。さらにホールド性を向上させた、ヘッドレスト一体型のスポーティーなレカロ社製バケットシート(フロント)、グリップフィーリングを向上させ、フィット感に優れた小径のMOMO本革巻3本スポークステアリングホイールを採用。インストルメントパネルに、こだわりを感じさせるアルミ調パネルを採用し、レーシーな雰囲気を演出しています。

搭載するエンジンは、高回転時に吸・排気バルブタイミング・リフト量を切り替えるVTECと、吸気バルブタイミングの位相をエンジン負荷に応じて連続的に制御するVTC(Variable Timing Control)を組み合わせた最高出力215ps、最大トルク202N・mを発生する高回転・高出力型2.0L 直列4気筒DOHC i-VTECエンジンを搭載。クラッチにも超軽量鍛造クロムモリブデン鋼フライホイールの採用により、俊敏なエンジンレスポンスと鋭い加速性能を実現しています。2004年1月にマイナーチェンジを行い、内外装を変更すると同時に盗難防止効果の高いイモビライザーを標準装備としました。

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商品詳細