ダイハツ 10代目ハイゼット トラック(S500P/S510P型)の現行モデルとモデルチェンジ前の違いを比較

ダイハツ 初代ハイゼット トラックが発売されたのは1960年です。ボンネットタイプの軽トラックで、ダイハツ工業が初めて生産した軽四輪自動車でした。

経済成長が著しかった当時の日本でダイハツ ハイゼット トラックの需要は大きく伸びます。1964年に誕生したのが、2代目ハイゼット トラックです。フロントエンジンのキャブトラックとして発売され、荷室と居室の最大化をテーマとした1台でした。

その後、ダイハツ ハイゼット トラックは時代の流れや軽自動車の規格に合わせてモデルを重ねます。累計販売台数が50万台を超えたことを記念して1971年に発売された4代目ハイゼット トラックは曲線基調のデザインとイエローをイメージカラーで人気がありました。

1981年に発売された6代目ハイゼット トラックはヘッドランプ上のターンランプが特徴的で、通称まゆげの愛称で人気モデルだったといえるでしょう。

1999年に登場した9代目ハイゼット トラックは、1998年に実施された軽規格変更に合わせてフルモデルチェンジされます。全長と全幅がそれまでの車種より拡大され、ダイハツ 10代目ハイゼット トラックの源流となりました。

2014年に登場した現行車種である10代目ハイゼット トラックはマイナーチェンジされた2018年に軽トラックとして初めて衝突回避支援システムであるスマートアシストを搭載し、話題となっています。

1999年に発売されたダイハツ 9代目ハイゼット トラックは1998年に実施された軽規格変更に合わせて、全長と全幅が拡大されました。全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780~1885mmは現行モデルであるダイハツ 10代目ハイゼット トラックと同サイズです。

9代目ハイゼット トラックはフロントの顔つきが8代目ハイゼット トラックから大きく変化しました。具体的にはヘッドライトの大型化です。8代目ハイゼット トラックは黒縁の外枠が印象的だったのに対して、9代目ハイゼット トラックではそれを廃止して、外枠分もヘッドライトに拡大しました。

9代目ハイゼット トラックはそれまでの車種の良さを踏襲しながらも、時代に合わせて安全性能にも配慮。新国内衝突安全基準をクリアし、当時のトップクラスの安全性を実現した1台でした。

2014年に現行モデルであるダイハツ 10代目ハイゼット トラックが登場します。サイズ感はダイハツ 9代目ハイゼット トラックと同じですが、最新のトレンドを取り入れた1台に仕上がりました。

10代目ハイゼット トラックは農林水産省が進める農業女子プロジェクトに参画しています。農業に従事する女性ユーザーのことを考えて、10代目ハイゼット トラックも設計されています。

運転席のドア開口部は1,080mmで、地上からフロアまでの高さは415mmです。女性のドライバーでも楽に乗り込むことができる工夫が施されています。9代目ハイゼット トラックよりもハンドル角度が起こされていることにより、乗用車のような姿勢で運転ができるのも、女性ドライバー目線での設計だといえます。

10代目ハイゼット トラック最大のポイントは、衝突回避支援システムであるスマートアシストの搭載です。高齢化が進む日本の農業や漁業のことを考えた最新のトレンドを取り入れたといってよいでしょう。

ダイハツ ハイゼット トラックは時代の流れに合わせて、常に軽トラック業界の先頭を走ってきました。現行車種であるダイハツ 10代目ハイゼット トラックも最新のトレンドを取り入れ、時代の最先端を走っています。

※ 2021年3月現在