ダイハツ 10代目ハイゼット トラックの乗り心地は!?(S500P/S510P型)

1960年11月にダイハツ 初代ハイゼット トラックは誕生します。源流は1957年に発売された三輪トラックであるダイハツ ミゼットです。1964年には2代目ハイゼット トラックがフロントエンジンのキャブトラックとして発売されます。現行軽トラックの源流となっており、ダイハツ ハイゼット トラックは軽トラック界のパイオニアといえるでしょう。

その後も時代の流れや軽自動車の規格に合わせてモデルチェンジを繰り返してきたダイハツ ハイゼット トラック。2014年に現行モデルであるダイハツ 10代目ハイゼット トラックが発売されます。

2018年にはモデルチェンジが行なわれ、軽トラックでは初めて衝突回避支援システムが搭載されたことでも話題となりました。今後もダイハツ ハイゼット トラックは軽トラックのパイオニアとして活躍してくれるでしょう。

ダイハツ 10代目ハイゼット トラックの運転席は地上からフロアまでの高さが415mmで、ドア開口部は最大1,080mmまで広がるので、乗り込みやすさが考慮されているといえます。女性のドライバーでも乗り降りが楽な1台です。

10代目ハイゼット トラックのフロントガラスは大きく前に出ていることが特徴といえます。運転席は前後に140mmスライドさせることが可能となっており、ドライバーの理想的な位置に調整が可能です。10代目ハイゼット トラックの室内幅は軽トラック最高峰の1,340mmであり、乗り心地の良い居住空間が確保されています。

注目すべきはハンドルの角度です。一般的な軽トラックはハンドル角度が寝ていることが、10代目ハイゼット トラックは乗用車のような姿勢で運転できるようにハンドル角度が起こされています。普段軽トラックに乗り慣れていない女性ドライバーでも違和感なく乗ることができるでしょう。

軽トラックは狭い道や荒れた道を走ることが多いため、これらの道をいかに快適に走ることができるかという点が乗り心地を左右します。ダイハツ 10代目ハイゼット トラックは最少回転半径3.6mと軽トラック界で最少を誇ります。あぜ道での走行や、細い道での切り返しも難なく行なうことができるでしょう。

10代目ハイゼット トラックのオートマチック車には電子制御4ATが採用。低いエンジン回転数でも走行が可能で、燃費や静粛性を向上させています。

サスペンション形式は前輪にL型ロアアーム&マクファーソン・ストラット式コイルスプリング、後輪には車軸式リーフスプリングが採用されています。これらのサスペンションにより、荒れた道でも柔らかい走り心地を体感可能です。

後輪にはオプションでリヤ4枚リーフスプリングも選択できます。重い荷物を積んだ時でも車両後方の沈みを抑えることができ、走行が安定するので、快適性が高まるといえるでしょう。

山道では2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)の切り替えが乗り心地を快適にします。普段は燃費に優れる2WDで走行し、山道や濡れた道では4WDに切り替えすることで、力強い走りが可能です。切り替えスイッチはインパネ中央部に配置されています。大きなスイッチなので、迷わず簡単に操作が可能です。

ダイハツ 10代目ハイゼット トラックは軽トラックでありながら、車内への乗り込みやすさやハンドル角度の工夫を行ない、女性ドライバーでも運転がしやすい配慮がなされています。常に軽トラック業界を走ってきたダイハツ ハイゼット トラックならではの配慮です。ぜひ一度10代目ハイゼット トラックの走り心地を体験してみてください。

※ 2021年3月現在