BMW 初代2シリーズそれぞれの乗り心地はいかに！

更新日：2022.12.09

※この記事には広告が含まれます

BMW 初代2シリーズ(DBA-2G30/DBA-2F20//3DA-7M20/DBA-6S15/LDA-2C20/DBA-6V15/LDA-2E20/DBA-2F20型)は数多くあるBMWのシリーズの中でも特異なシリーズといえます。

「クーペ」「カブリオレ」「グランクーペ」「アクティブツアラー」「グランツアラー」とタイプや見た目が異なる5車種がラインナップされているのが、特異とされる理由です。

初代2シリーズのことを知らない人が、並んだ5車種を見かければ、同じシリーズだとは思わないことでしょう。この記事では初代2シリーズの5種類のモデルの特徴と、走行性能を見ていきます。

吉田恒道｜よしだつねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」（扶桑社）など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」（学習研究社）がある。

【この記事のすべての画像を表示する（6枚）】

Chapter: BMW 初代2シリーズクーペ; BMW 初代2シリーズカブリオレ; BMW 初代2シリーズグランクーペ; BMW 初代2シリーズアクティブツアラー; BMW 初代2シリーズグランツアラー

BMW 初代2シリーズクーペ

BMW 初代2シリーズクーペはシリーズの中で最も小柄な2ドアクーペです。全長4,470mm×全幅1,775㎜×全高1,410㎜であり、スポーティーなエクステリア(外装)から走りを重視したユーザーから人気があります。フロントエンジン・リヤドライブのFR車で、BMWらしい走りを体感できる1台です。

初代2シリーズクーペには220i Coupe M SportとM240i Coupeの2つの型式があります。M240iには最高出力250kW(340PS)/5,500rpmの直列6気筒エンジンが搭載されており、心地よいエンジン音とパワフルな乗り心地を体感可能です。またFR車特有の瞬発的な加速を感じることもできます。

BMW 初代2シリーズカブリオレ

BMW 初代2シリーズカブリオレはシリーズの中でも一際存在感を示す2ドアクーペです。最大の特徴はルーフを開いて走行できるオープンカーだということでしょう。全長4,470mm×全幅1,775㎜×全高1,415㎜と「クーペ」とほぼ同じサイズ感で作られています。ルーフを開けてのドライブで最高のひと時を演出する1台です。

初代2シリーズカブリオレは前述したクーペと同様にFR車です。アクセルを踏み込むと、力強い加速を感じることができます。標準装備されたダコタ・レザー・シートはしっかりと体をホールドしてくれる安心感があり、乗り心地は抜群といえるでしょう。

BMW 初代2シリーズグランクーペ

BMW 初代2シリーズグランクーペは5人乗りの4ドアクーペです。全長4,535mm×全幅1,800㎜×全高1,430㎜で、フロントエンジン・フロントドライブのFF車なので、「クーペ」や「カブリオレ」と比べると車内もゆったりと使える印象があります。洗練されたエクステリアやインテリア(内装)からも高級感溢れる1台です。

初代2シリーズグランクーペのフロントシート(前席)にはヘッドレストが一体型となったMスポーツシートが採用されています。深さのある座面と厚みのあるシートクッション、立体的なサイドサポートにより、しっかりと体をホールドすることが可能です。リヤシート(後席)からの視界も良好で、乗り心地の良い1台に仕上がっています。

BMW 初代2シリーズアクティブツアラー

BMW 初代2シリーズアクティブツアラーは5人乗りのミニバンタイプです。前述したクーペタイプ3台とは印象が大きく異なります。全長4,375mm×全幅1,800㎜×全高1,550㎜と、車高が高く、ファミリーでも快適に過ごすことができる1台です。

初代2シリーズアクティブツアラーはファミリー向けに作られており、リヤシートの乗り心地にもこだわりがある1台です。リヤシートはベンチタイプで6段階にリクライニングすることが可能となっており、3人が座っても快適なスペースを確保することができます。家族での長距離移動でも快適な乗り心地を実現する1台です。

BMW 初代2シリーズグランツアラー

BMW 初代2シリーズグランツアラーは全長4,585mm×全幅1,800㎜×全高1,640㎜と初代2シリーズの中で最大サイズを誇るミニバンタイプです。最大7人まで乗ることができる車内は広々としているだけでなく、収納機能も充実しており、大人数でのドライブでも快適に過ごすことができる1台といえます。

初代2シリーズグランツアラーはシリーズの中で唯一3列シートを採用しています。フロントシート後部の下側は2列目に座った人の足が入る様にえぐられており、十分なスペースがあることが特徴です。このため、3列目シートにも余裕が生まれるので、最大定員の7人が乗っても、乗り心地が良い1台に仕上がっています。