日産ティアナ新旧比較!3代目(L33型)の現行モデルとモデルチェンジ前の違いを紹介

日産 ティアナ

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今回は、日産 3代目ティアナ(L33型)について、世代による違いを紹介します。

ティアナは日産の大型高級セダンとして、2003年から2020年まで販売されていた車種で、3世代のモデルがありました。そのうち2代目は2008年から、3代目は2014年から2020年まで生産・販売されていました。

高級セダンという性格はそのままに、モデルチェンジの都度様々な性能が進化を遂げています。ここでは、2代目から3代目にモデルチェンジされた際に変化した点や変わらない点などを比較しながら、ティアナのもつ個性を掘り下げていきます。

※ 2021年2月 現在

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
日産 ティアラ新旧比較表
日産 ティアナってどんなクルマ?
日産 3代目ティアナの進化したデザイン
日産 3代目ティアナの高級感を進化させたインテリア!
日産 ティアナの走行面における2代目と3代目の違い!

日産 ティアラ新旧比較表

  3代目 ティアナ 2代目 ティアナ
新車価格 243〜351.3万円 246.8〜479.6万円
中古車価格 10〜178.8万円 10〜178.8万円
ボディタイプ セダン セダン
全長 4.9m 4.9m
全幅 1.8m 1.8m
全高 1.5m 1.5m
燃費WLTCモード - -
燃費JC08モード - -
ドア数 4ドア 4ドア
乗車定員 5名 5名
排気量 2,488cc 2,488~3,498cc
トランスミット CVT マニュアルモード付CVT、CVT
ハンドル
最小回転半径 5.5m〜5.7m 5.3m〜5.7m
ホイールベース 2.8m 2.8m

日産 ティアナってどんなクルマ?

その前に、日産 ティアナとはどんなモデルなのかをご紹介します。ティアナは、かつて高い人気を博したローレルやセフィーロの後継モデル的な存在として、2003年にデビューしました。

初代のコンセプトが「モダンリビング」、2代目では「OMOTENASHI」という思想が反映されており、最終型となった3代目ではそこに「走る快適性」も追求されています。

ティアナのボディサイズは世代によって異なりますが、全長は4,800mmを超え、全幅は1,800mm近くになる大型です。このクラスにおける多くの4ドアセダンが、駆動方式としてFR(後輪駆動)を採用していますが、ティアナの場合、このクラスでは珍しいFF(前輪駆動)を採用しています。

ティアナに搭載されるエンジンは、ハイパワーながらピークパワーを追求したものではなく、あくまでジェントルに走るという目的をもっています。サスペンションには、フロントが独立懸架ストラット式、リヤには独立懸架マルチリンク式を採用しており、乗り心地や操縦安定性が確保されています。

また車自体の違いではありませんが、2代目から3代目にモデルチェンジされるとき、特別仕様も含め多数あったグレードが大幅に整理され、シンプルな4グレード構成になりました。

近年4ドアセダン全体の売れ行きが落ち込む中、ティアナもまた不人気車として販売台数は伸び悩み、2020年に販売を終了しています。

日産 3代目ティアナの進化したデザイン

日産 3代目ティアナは、初代の「モダンリビング」、2代モデルの「OMOTENASHI」というコンセプトがいっそう深く追求されています。その思想はエクステリア(外装)にも現れており、6ライトウィンドウはそれまでと変わりません。

一方エクステリアの細部には随所に進化がみられ、躍動的でスピード感のあるキャラクターラインや高級セダンにふさわしい風格あふれるたたずまいなど、モダンなデザインが意識されています。またボディ塗装には、2代目に引き続きスクラッチシールドが採用されており、デイリーユースで生じる細かい擦り傷による塗装表面の劣化を防ぎます。

エクステリアに施されたこれらのこだわりが、美しいものを見極める目やセンスを大切にするユーザーを魅了しているのです。

日産 3代目ティアナの高級感を進化させたインテリア!

歴代のティアナが受け継いできた「モダンリビング」「OMOTENASHI」というコンセプトは、インテリア(内装)の細かいところにも現れています。特に、長距離走行時の疲労感を最小限におさえるスパイナルサポートシートには、まさに「おもてなし」の心が凝縮されています。

また日産 3代目ティアナのインテリアは、インパネからドアトリムへと伸びるユニークなラインを取り入れており、そのスポーティなレイアウトと車内スペースの最大化を両立させています。

インテリアのデザインだけでなく、もちろん乗り心地も深く追求しているのが3代目ティアナです。ソファのような座り心地を特徴とするシートや、リビングにいるようなくつろぎのひとときを演出するオットマンなどが、大切な人をもてなしたいというユーザーの想いも叶えているのです。

細かい特徴や装備は違うが、クルマづくりに込めた想いは変わらない。3代目ティアナと2台目のインテリアを比較すると、その哲学がはっきりと見てとれます。

日産 ティアナの走行面における2代目と3代目の違い!

内外装はキープコンセプトながら進化を遂げている日産 3代目ティアナですが、走行面の性能や機構は、2代目とどのような違いがあるでしょうか。

2代目と3代目における変化のひとつに、駆動方式がFF(前輪駆動)のみになった点があります。雪道を安心してドライブするために重宝される4WDですが、2012年にフルモデルチェンジされた際に4WD車はラインアップから消滅しました。

また搭載エンジンの種類も整理され、2代目までは排気量の異なる複数エンジンから選択できていたのが、3代目では2.5Lの直列4気筒エンジンのみが搭載されるようになりました。

2代目ティアナと3代目ティアナの最も大きな違いとしては、安全性能があげられます。3代目ティアナでは2015年モデル以降、衝突回避支援システムとして「エマージェンシーブレーキ」と「踏み間違い衝突防止アシスト」が新たに搭載されました。これらの機能により、衝突の未然防止や衝突した際の被害軽減をサポートできるようになりました。
2014年に登場した3代目ティアナは、2代目から様々な進化を遂げています。

その中でも「モダンリビング」「OMOTENASHI」というコンセプトは2代目から受け継いでおり、高級セダンをユーザーに提供するという日産の想いは変わりませんでした。

しかし4ドアセダンの需要が落ち込むという時代の流れに逆らうことはできず、モデルチェンジの際は高級感とコストダウンの両立に苦しみました。そして最終的には、FF高級セダンとしての役割を終えたのです。

※ 2021年1月現在
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