BMW X5の安全装備を徹底解説!充実の運転支援技術でドライバーをサポート【プロ解説】
更新日:2024.09.09
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現行型X5 には、1 秒で2 兆5000 億回の演算能力を持つ画像処理プロセッサーと高性能3 眼カメラを搭載し、より正確かつ迅速な危険予測が可能となった、最先端の運転支援システムを標準装備しています。その運転支援システムの機能の数々を紹介しましょう。
文/写真・萩原文博
文/写真・萩原文博
リバース・アシスト/後退時ステアリング・アシスト機能
高速渋滞時ハンズ・オフ・アシスト
高速道路などを走行中、一定の条件下でアシスト・システムを起動させると、ドライバーがステアリングから手を離しても、クルマがステアリングを自動的に操作しながら運転を継続する機能が高速渋滞時ハンズ・オフ・アシストです。先行車との車間距離を保ったまま、 車両停止や再加速も含んだアクセル/ブレーキ操作を自動で行いながら 追従走行を継続。渋滞時におけるドライバーの負担を大幅に軽減します。(緊急時などシステムが要求した場合、直ちにハンドルを確実に操作することが可能な状態を保つ必要があります)
衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避アシスト付)
ステアリングやブレーキの操作など、ドライバーによる事故回避行動がないまま、衝突が不可避と判断された場合、システムが自動的にブレーキをかけて先行車や歩行者との衝突回避・被害軽減を図る機能が、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避アシスト付)です。ブレーキによって衝突が回避できないとドライバーが判断し、ステアリングでの回避動作に入った場合は、システムが周囲の状況を判断し、ステアリングの操作にも介入します。
アクティブ・プロテクション
万一の衝突時に、複数のセーフティ機能が自動的に働き、すべての乗員を最適に保護するシステムがアクティブ・プロテクションです。衝突の可能性が高まったと判断した場合、フロント・シートベルトを引き締めるとともに、開いているウインドーや電動パノラマ・ガラス・サンルーフを自動的に閉めます。事故発生後は、システムがクルマを停止させ、さらなる衝突を防止または被害を最小限に抑えることができます。
BMWレーザー・ライト
ハイビーム・モードを設定すると、Xモデル専用デザインのレーザー・ライトが、自動的に最長500mまでの距離を照射します。
ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)はドライバーが任意に設定した速度をベースに、先行車との車間距離を維持しながら自動で加減速を行い、高速道路での走行をサポートする機能です。車両停止や再加速も自動で行うため、渋滞時の運転負荷を軽減します。
ステアリング&レーン・コントロール・アシスト
アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動的に操作し、車両を常に車線の中央を走行するようにサポートしてくれるのが、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト機能です。
アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクト
アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクトはボディ側面の前後左右に装備された計4個のセンサーにより、隣の車線を走行するクルマが車線変更する際などに側面衝突の危険が高まった場合、走行中の車線を維持しながら、接近してくるクルマから距離をとるようにステアリング操作に介入し、衝突回避をサポートする機能です。
レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)は車線からクルマが逸脱しそうになると、ステアリング・ホイールを振動させてドライバーに注意を促す機能です。
レーン・チェンジ・アシスト
一定条件下においてウインカー・レバーをワンタッチするだけで、車が車両周囲の安全を確認し、自動的に車線変更を行うのがレーン・チェンジ・アシストです。安全が確認されない場合やドライバーによるステアリング操作があった場合、機能はキャンセルされます。
レーン・チェンジ・ウォーニング
リアバンパーに組み込まれたセンサーがドライバーから死角になる左右後方の車両や追い越し車線上を急接近してくる車両を認識し、ドア・ミラー内側のインジケータを点灯させ、ドライバーに警告する機能が、レーン・チェンジ・ウォーニングです。また、ターン・インジケータがオンの際には、ステアリングの振動によって注意を促します。
後車衝突警告機能
後車衝突警告機能は後続車が接近し過ぎた場合に、ハザード・ランプを点滅して後続車に警告します。
前車接近警告機能
常に前方をモニターし、先行車に接近すると、まず予備警告として、メーター・パネルおよびBMWヘッドアップ・ディスプレイの警告灯で注意を喚起するのが前車接近警告機能です。急速に接近した場合は緊急警告が作動し、警告音を発して、衝突を避けるように強く促すとともに、システムが予めブレーキ圧を高め、ドライバーのブレーキ操作時に瞬時に最大の制動力を発揮できるように備えます。
車両の前方だけでなく360度周囲を常に監視し、身近に潜む危険を未然に防ぐ運転支援機能が現行型X5には充実しています。しかし、これらの装置は万全ではなく、あくまでもドライバーの運転をサポートするものと考えて過信しないでください。