BMW X5のグレードの違いを解説!スペックからおすすめまで紹介!

BMW X5

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4代目となる現行型X5は日本国内市場で最も販売力の高い3.0Lディーゼルターボ車をまず導入。現在ではオプションで3列シート7人乗りを選べるなど、トレンドにあわせたオプションを設定しています。また、PHEVやハイパフォーマンスモデルなどラインアップを拡充し、BMWのSUVラインアップのコアモデルであることを主張しています。

文/写真・萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
X5のグレード比較表
BMW X5のグレード:xDrive35d
BMW X5のグレード:xDrive45e
BMW X5のグレード:M50i
BMW X5のグレード:M Competition

X5のグレード比較表

型式 新車価格 中古車価格 販売開始年月 車両重量 乗車定員 ドア数 排気量 駆動方式 燃料 燃費 トランスミッション ハンドル 全長×全幅×全高 最小回転半径 前輪サイズ 後輪サイズ 福祉車両 エンジン種類 最高出力 最大トルク 0-100km/h加速
X5 xDrive35d Standard 3CA-JU8230S 1,030万円 46〜1,228万円 2022年7月1日 2,260kg 5名 5ドア 2,992cc 4X4 ディーゼル 12.4km/L 8速AT 4,935×2,005×1,770mm 5,900mm 265/50R12 265/50R12 - 直列6気筒DOHCディーゼルターボ 195ps/4000rpm 620Nm/2000〜2500rpm 6.3秒
X5 xDrive35d M Sport 3CA-JU8230S 1,099万円 46〜1,228万円 2022年11月30日 2,270kg 5名 5ドア 2,992cc 4X4 ディーゼル 12.4km/L 8速AT 4,935×2,005×1,770mm 5,900mm 275/45R14 305/40R14 - 直列6気筒DOHCディーゼルターボ 195ps/4000rpm 620Nm/2000〜2500rpm 6.3秒
X5 xDrive45e Standard 3LA-TA30 1,028万円 46〜1,228万円 2021年4月20日 2,500kg 5名 5ドア 2,997cc 4X4 無鉛プレミアム、電気 10.3km/L 8速AT 4,935×2,005×1,770mm 5,900mm 265/50R12 265/50R12 - 直列6気筒DOHCガソリンターボ 286ps/5000rpm 450Nm/1500〜3500rpm 5.6秒
X5 xDrive45e M Sport 3LA-TA30 1,119万円 46〜1,228万円 2022年5月10日 2,500kg 5名 5ドア 2,997cc 4X4 無鉛プレミアム、電気 10.3km/L 8速AT 4,935×2,005×1,770mm 5,900mm 275/45R14 305/40R14 - 直列6気筒DOHCガソリンターボ 286ps/5000rpm 450Nm/1500〜3500rpm 5.6秒
X5 M50i 3BA-JU44S 1,450万円 46〜1,228万円 2022年10月11日 2,330kg 5名 5ドア 4,394cc 4X4 無鉛プレミアム 7.9km/L 8速AT 4,935×2,005×1,770mm 5,900mm 275/40R16 315/35R16 - V型8気筒DOHCガソリンツインターボ 530ps/5500rpm 740Nm/1800~4600rpm 4.3秒
X5 M Competition - - - - - 5名 - 4,394cc - - - 8速AT - 4,955×2,015×1,770mm - - - - V型8気筒DOHCガソリンツインターボ 625ps/6000rpm 750Nm/1800〜5860rpm 3.8秒

BMW X5のグレード:xDrive35d

現行型BMW X5のエントリーモデルとなるのが、2019年2月27日に導入されたX5 xDrive35dです。搭載されているパワートレインは最高出力195ps、最大トルク620Nmを発生する3L直列6気筒ディーゼルターボ+8速ATとなっています。車両本体価格938万円のスタンダードと1036万円のMスポーツの2グレードが用意され、MスポーツにはM エアロダイナミクス・パッケージ(フロント・エプロン、サイド・スカート、ディフューザー・インサイト付きリア・エプロン)をはじめ、BMWインディビデュアルハイグロス・シャドー・ライン。エクステリアやハイグロス・シャドー・ライン・ルーフ・レールなどが標準装備され、スポーティなエクステリアデザインが特徴です。
さらに、8速スポーツATをはじめ、ドライビング・パフォーマンス・コントロール(ECOPROモード、アダプティブモード付)、アクティブMサスペンション、Mスポーツ・ブレーキ、BMWヘッドアップ・ディスプレイも標準装備されます。装着されるタイヤサイズはスタンダードが前後265/50R19に対して、Mスポーツはフロントが275/45R20、リアが305/40R20と1インチアップされるだけでなく、前後異なるサイズとなり走行性能が向上しています。X5の乗車定員は5人乗りですが、この xDrive35d Mスポーツには、オプションで29万1000円のサード・ロー・シート(3列目シート)が設定されており、唯一7人乗り仕様も選べるようになっています。そのほかオプション設定されている電動パノラマ・ガラス・サンルーフ(26万円)、フロントシートにベンチレーション機能やマッサージ機能を追加するコンフォートパッケージ(43万7000円)などはMスポーツにしか設定されていません。多彩なオプション装備を装着したいという人はMスポーツを選ぶといいでしょう。

BMW X5のグレード:xDrive45e

2019年12月に、現行型X5に追加されたプラグイン・ハイブリッド(PHEV)モデルがX5 xDrive45e です。エントリーモデルの xDrive35dと同様に、車両本体価格1028万円のスタンダードと1118万円のMスポーツの2グレードが用意されています。搭載されているパワートレインは、最高出力286ps、最大トルク450Nmを発生する3L直列6気筒ガソリンターボエンジンと最高出力113ps、最大トルク265Nmを発生するモーターを組み合わせたトータル出力394psを発生するPHEVシステムを搭載しています。駆動方式は4WDのみです。搭載しているバッテリーは68Ahまで増加し、総電力量にして24kWhを実現するとともに、1充電あたりのEV走行距離は約80kmを達成しています。
また、xDrive45eには、現行型 X5の特徴である、4輪アダプティブ・エア・サスペンションが標準装備されます。4輪アダプティブ・エア・サスペンションは、路面状況および荷重に対して必要に応じて上下40mmの間でホイール毎の高さ調整をする機能であり、安定感のある快適な走りを維持することが出来る他、手動でドライバーの好みや状況に応じて、高さを調整することも可能です。さらに好みに応じて、「Sport(スポーツ)」「Hybrid(ハイブリッド)」「Electric(エレクトリック)」「Adaptive(アダプティブ)」のドライビング・モードを選択でき、特にElectricモードは、最高速度140km/hまでの範囲で純粋なEV走行を可能とするなど、PHEVならではの機能を搭載しています。また、バッテリー・コントロール・スイッチが、センター・コンソールに新たに設置され、エンジン走行によってバッテリー充電を行いたい場合に、ボタン1つで、設定した充電量に達するまでエンジン走行のみにすることも可能です。 ただし、リアにPHEVシステム用のバッテリーを搭載しているため、トランク容量が他のモデルが5人乗車時650L、後席折り畳み時1870Lに対して、5人乗車時500L、後席折り畳み時1720Lと減少しています。

BMW X5のグレード:M50i

2019年12月PHEVモデルのxDrive45eと同時に追加されたのが、車両本体価格1361万円のハイパフォーマンスモデルであるM50iです。搭載されているパワートレインは最高出力530ps、最大トルク750Nmを発生する4.4L V型8気筒ツインターボガソリンエンジン+8速ATで、0-100km/h加速は4.3秒という実力を発揮します。またM50iBMWのインテリジェント4輪駆動システム「BMW xDrive(エックス・ドライブ)」や、Mディファレンシャルによって、悪路でも安定したコントロールとスポーティーな走りを実現することが可能なモデルです。
そして、Mパフォーマンス・モデル専用色となるセリウム・グレーをキドニー・グリル、エア・インテーク、エア・ブリーザー、ミラー・キャップに採用することで、ハイパフォーマンスモデルとしての存在感と個性を演出しています。装着されるタイヤサイズも高出力化に合わせて、フロント275/40R21、リア315/35R21と大径化されています。M50i専用装備として、Mスポーツ・スキーゾースト・システムをはじめ、リア・サイド・ウィンドー・ローラー・ブラインド、運転席&助手席ランバーサポート、ストライプ・ブラウン・ファイン・ウッド・インテリア・トリムが装備されています。

BMW X5のグレード:M Competition

X5の最上級グレードとなるのが、2020年3月に追加された車両本体価格1859万円のX5 M コンペティションです。このX5 M コンペティションは 、究極のスポーツ・マシンを手掛けるBMW M社が、サーキット走行を想定し開発したMハイパフォーマンスモデルであり、導入されたモデルは、よりアグレッシブなスポーツ走行を想定したコンペティションモデルとなっています。搭載するパワートレインはM社がチューンを施した最高出力625ps、最大トルク750Nmを発生する4.4L V型8気筒ツインターボガソリンエンジン+ドライブロジック付き8速MステップトロニックAT。そしてインテリジェント4輪駆動システム「M xDrive」、アクティブMディファレンシャルを搭載することで、SAVらしい安定した走行性能を発揮するとともに、サーキットでのアグレッシブな走行を両立。0-100km/h加速はSUVの枠を超えた3.8秒を達成しています。
外観では、M コンペティションモデル専用のデザインを採用し、Mモデルを象徴するダブル・バーを採用したキドニー・グリルはブラックに塗装されています。さらに空力性能を向上させるM専用デザインのミラー・キャップ、さらにM専用デザインのサイド・ギルを装備しています。また、Mモデルらしい刺激的なサウンドを響かせるMスポーツ・エキゾースト・システムを採用し、細かな演出も手を抜いていません。 内装には、サーキット・モデルに相応しく、アグレッシブな走行でもドライバーの姿勢を支えるMマルチ・ファンクション・シートや、M専用ステアリング・ホイール及びシフト・レバーの他、最新のデジタル・パネルを採用したBMWライブ・コックピットやM専用コンテンツが表示されるヘッドアップ・ディスプレイなど、機能性も備えた装備を採用しているのが特徴です。装着されるタイヤサイズはフロントが295/35ZR21、リアは315/30ZR22インチとX5シリーズで最大となっており、前後で異なるサイズのホイールを採用しています。
日本市場における売れ筋モデルは優れた燃費性能と経済性を両立したX5 xDrive35dで、他のモデル同様にMスポーツでしょう。またこのモデルだけはサードシートがオプション設定されており、装着率も高くなる可能性は非常に高いです。ハイパワーの4.4L V8エンジンを搭載したX5 MコンペティションはSUVとは一線を画した走行性能が魅力で、2000万円近い輸入車のセールスが好調なので、このハイパフォーマンスモデルも人気を集めるかもしれませんね。
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