【プロ解説】トヨタ RAV4を徹底評価…良い点や欠点などを試乗レビュー!

トヨタ RAV4 HV G

日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020のイヤーカーに輝いたRAV4。クルマの基礎から刷新され、オン・オフ問わず高い走行性能を発揮するのが特徴です。今回はRAV4のハイブリッド G 4WDの試乗をオンロードで行いました。イヤカーの実力の片鱗は味わうことができるのでしょうか。

文/写真・萩原文博

Chapter
トヨタ RAV4は装備の充実振りが光る
オンロードでもTNGAがもたらす走りの良さが光る
運転支援システムの作動も自然
トヨタ RAV4はガソリングレードがベストバイ?

トヨタ RAV4は装備の充実振りが光る

RAV4の新車価格は2.0X 2WD車の274万3000円〜PHVブラックトーンの539万円と非常に幅広いです。その中でも、今回試乗したのはハイブリッドの上級グレード、新車価格402万9000円のハイブリッドG 4WDです。400万円クラスというと国産ミドルサイズSUVでは、激戦区の価格帯となっており、ユーザーからの要望も高くなります。

まずは装備面から見てみると、安全装備の充実振りが光ります。運転支援システムは、トヨタセーフティセンスをはじめ、インテリジェントクリアランスソナー、リアクロストラフィックオートブレーキ+ブラインドスポットモニターなど安全装備はてんこ盛りとなっています。

続いて快適装備も、合成皮革を表皮に使用したフロントシートには寒い朝などに重宝する快適温熱シートを標準装備し、運転席にはパワーシートを採用。さらにステアリングヒーターも標準装備しており、これからの寒い季節には嬉しい装備が満載です。そしてラゲージにはオプション装備のアクセサリーコンセントが装着されていて、1500Wまでならば家庭用電気機器を繋げて使用することができるので、アウトドアで非常に便利です。

オンロードでもTNGAがもたらす走りの良さが光る

RAV4はトヨタのクルマ構造改革である「TNGA」を導入し、基礎部分から刷新したSUVです。ボディ剛性が向上し、SUVながら重心高を下げているため、背の高いSUV特有のコーナリング時に発生する左右の揺れやブレーキ時などに発生する前後の揺れが国産SUVの中では非常に良く抑えられています。その結果、無駄な揺れが少ないため疲れにくいと言えます。

搭載されている2.5Lエンジンのハイブリッドシステムは静粛性の高さとスムーズな加速が最大のポイントです。発進時はモーターが駆動し、その後エンジンで走行するのですが、切り替わるタイミング時に起こる振動や騒音はほとんどなくいつ切り替わったのかはエネルギーモニターを見ていないとわからないほどです。

さらにE-Fourと呼ばれる電気式4WDとのマッチングも良く、急な雨などで路面状況が変化しても走行安定性の高さは全く変わりません。また、エコ、ノーマル、スポーツと切り替えられるドライブモードセレクトをスポーツに切り替えると、メーターパネルの表示も赤に変わるだけだけでなく、エンジンとモーターを積極的に使用した鋭い加速を実現し、スポーティな走りを味わうことが可能です。

操縦性の高さはSUVとは思えないほど俊敏です。RAV4のサスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアがダブルウィッシュボーン式で、様々な電子デバイスの威力によってドライバーが思ったとおりのラインを狙って走行できることができます。コーナーでの車両姿勢も安定していて、これまでのSUVと比べると非常に無駄な動きが少ないのが特徴です。今回の試乗はオンロードだけでしたが、走りの面では改善点を見つけることはできませんでした。唯一感じたのは、18インチアルミホイールの影響からか、やや路面からの入力がダイレクトに感じられたこと。しかし、入力はダイレクトでも収束が早いので安定性の高さという面ではこの味付けで良いのかも知れません。

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運転支援システムの作動も自然

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博