スバル レヴォーグを徹底評価…良い点や欠点などを試乗レビュー!【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したスバルレヴォーグ。多くの自動車評論家が高く評価したレヴォーグの実力を実際に試乗してチェックしました。実際に試乗して見えた良い点そして欠点を紹介します。
文/写真・萩原文博
文/写真・萩原文博
ボディ剛性の向上があらゆる面で寄与
今回試乗したのは、アイサイトXを標準装備した最上級グレードのレヴォーグSTI Sport EXです。2020年8月から開始した事前予約ではアイサイトX搭載グレードが93%という高い割合を占めています。
現行型レヴォーグはスバルグローバルプラットフォームをベースにフルインナーフレーム構造そして構造用接着剤の採用範囲の拡大、サスペンションの刷新などにより、先代モデルと比べると上質感が向上しています。先代モデルのスポーティさの部分を活かしつつ、質感を高めたのが現行型レヴォーグの特徴と言えます。
ボディ剛性が向上したことにより、ステアリングを切ったときのクルマの動きはタイムラグなく動いてくれるので、ドライバーは操る楽しさを満喫できます。その一方で、ボディの揺れなどは非常に抑えられているので、快適な乗り心地も実現しています。
現行型レヴォーグはスバルグローバルプラットフォームをベースにフルインナーフレーム構造そして構造用接着剤の採用範囲の拡大、サスペンションの刷新などにより、先代モデルと比べると上質感が向上しています。先代モデルのスポーティさの部分を活かしつつ、質感を高めたのが現行型レヴォーグの特徴と言えます。
ボディ剛性が向上したことにより、ステアリングを切ったときのクルマの動きはタイムラグなく動いてくれるので、ドライバーは操る楽しさを満喫できます。その一方で、ボディの揺れなどは非常に抑えられているので、快適な乗り心地も実現しています。
試乗したSTI Sport は電子制御ダンパーシステムを搭載し、細かい路面の凹凸や段差からの入力を吸収し、車体のピッチングやロールを抑えてくれフラットな乗り味を実現してくれます。またドライブモードセレクトによって5つのモードからシーンに合わせて選ぶことができます。
コンフォートからスポーツまでは非常に上質感を追求した穏やかな仕様ですが、スポーツプラスモードを選ぶとキャラが一変し、スポーツカーへと変貌しダイナミックな走りを楽しむことができます。
コンフォートからスポーツまでは非常に上質感を追求した穏やかな仕様ですが、スポーツプラスモードを選ぶとキャラが一変し、スポーツカーへと変貌しダイナミックな走りを楽しむことができます。
穏やかさとメリハリを併せ持つ新開発エンジン
搭載するエンジンは1.8L水平対向4気筒直噴ターボです。最高出力177ps、最大トルク300Nmを発生しますが、非常に穏やかなのが特徴です。先代には最高出力300psを発生する2Lターボエンジンが設定されていましたが、このエンジンをじゃじゃ馬とするならば、この1.8Lエンジンは非常によく調教されたサラブレッドのような従順なエンジンと言えます。
ドライブモードをスポーツ以上にするとメリハリの利いたスポーティさが前面に出てきます。ただ、燃費性能に関してはもう少しがんばってもらいたいところ。気持ち良く踏み込むとリッター当たり10km/Lすれすれまで落ち込んでしまいます。
ドライブモードをスポーツ以上にするとメリハリの利いたスポーティさが前面に出てきます。ただ、燃費性能に関してはもう少しがんばってもらいたいところ。気持ち良く踏み込むとリッター当たり10km/Lすれすれまで落ち込んでしまいます。
現行スバル レヴォーグ最大のポイント「アイサイトX」
そして現行型レヴォーグの最大のポイントはアイサイトXでしょう。都内からアクアラインを経由して千葉県までアイサイトXを使用してドライブしましたが、非常に洗練された制御を行います。車間距離の取り方、ブレーキの掛け方そして車間距離が詰まった後の再加速に関しては、現在国産車で最も優れたシステムと言える実力を発揮します。
渋滞がなかったため、ハンズオフドライブは体験できませんでしたが、まるで自分が操っているのかと勘違いするほど違和感のない制御されたシステムによるドライブが特徴です。
渋滞がなかったため、ハンズオフドライブは体験できませんでしたが、まるで自分が操っているのかと勘違いするほど違和感のない制御されたシステムによるドライブが特徴です。
欠点があるとすれば…電動化技術
現時点で、現行型レヴォーグで改善するポイントは見当たりません。さすがは、日本カー・オブ・ザ・イヤーのイヤカーに相応しい実力を備えています。しかし、現在から10年後の2030年にはピュアガソリン車の新車販売はできなくなると言われています。
このレヴォーグもピュアガソリン車なので、新車販売ができなくなります。その点からすると、スバルの最新モデルとして電動化の道筋を見せてくれても良かったのではないかと考えています。これは走行性能などには関係ないので、今後のスバルの動向に注目していきたいです。
このレヴォーグもピュアガソリン車なので、新車販売ができなくなります。その点からすると、スバルの最新モデルとして電動化の道筋を見せてくれても良かったのではないかと考えています。これは走行性能などには関係ないので、今後のスバルの動向に注目していきたいです。
欧州のステーションワゴンを見ると、決してスポーティなモデルばかりではありません。レヴォーグも現行モデルとなってキャラ変したように、ステーションワゴンはロングドライブでも疲れにくい大らかさが求められます。背の高いSUVからレヴォーグに乗り換えると低重心による安定感の高い走りはホッと落ち着くとともに、後席に乗るお子さんやペットなどに優しい乗り味となっているのが特徴です。
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