トヨタ 初代エスクァイア(ZWR80G/ZRR80G/ZRR85G型)の4つのグレードを徹底比較!中古車でおすすめのグレードはこれだ!!

トヨタ・初代エスクァイア

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トヨタ 初代エスクァイアの(ZWR80G/ZRR80G/ZRR85G型)は2014年に登場し、同じトヨタのミニバンであるノアやヴォクシーと共通のプラットフォームを持ちつつ、より高級感を高めたモデルとしてデビューしました。

「新上級コンパクトキャブワゴン」というコンセプトで登場したことから、初代エスクァイアにはノアやヴォクシーではラインナップされている快適装備を最小限にして価格を抑えた最廉価グレードが設定されず、標準的なエントリーグレードとハイブリッドグレードという絞り込まれたラインナップとなっています。

今回は、そんな初代エスクァイアのグレードについて紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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トヨタ 初代エスクァイア Gi【価格:296万3,400円〜】
トヨタ 初代エスクァイア HYBRID Gi【価格:337万9,200円】
トヨタ 初代エスクァイア Gi Premium Package・Black-Tailored【価格:311万9,600円~】
トヨタ 初代エスクァイア HYDRID Gi Premium Package・Black-Tailored【価格:346万600円】

トヨタ 初代エスクァイア Gi【価格:296万3,400円〜】

初代エスクァイアのエントリーモデルが、「Gi」です。

エンジンは他のグレードと同様の排気量2L 直列4気筒の3AR-FAE型を搭載し、最高出力112KW(152PS)/6,100rpm、最大トルク193Nm(19.7kgm)/3,800rpmを発生。

ボディーサイズは、全長4,695mm×全幅1,695mm×全高1,825mmと、税金面で有利ないわゆる「5ナンバーサイズ」に収まっています。

一方で室内寸法は車内寸法は、室内長2,930mm×室内幅1,540mm×室内高1,400mmと広い室内空間を持ち、スライドドアは、頭上1,400mm、スライド量805mmと出入りしやすい広々とした開口部が特徴です。また、フロントドアは390mm、リヤは360mmの低床フロアを採用。小さな子どもでもスムーズな乗車を実現しています。

インテリア(内装)ではフロントシートに快適温熱シートが標準装備され、寒い冬でも快適。シートアレンジも多彩で、フロントフラットソファーモード、リアフラットソファーモードといった、体をのばしてくつろげる広さを持っています。
また、「Gi」にはフロントシート(前席)から2+2+3人乗りレイアウトの7人乗りと、2+3+3人乗りの8人乗りがラインナップされ、駆動方式も2WD(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)の2種類が設定されるなど、幅広いユーザーニーズに対応している点も見逃せません。

基本的な装備は変わりませんが、7人乗りでは2列目シートに折りたたみ式サイドテーブルとカップホルダーが装備された「キャプテンシート」を採用。シートは前後方向だけではなく左右方向にもスライド可能で、3列目シートへのアクセスがしやすく設計されています。

7人乗りの方が機能が充実しているため、価格は8人乗りの方が低く、価格は8人乗りの2WDが296万3,400円、4WDが317万2,400円。

7人乗りの2WDが299万4,200円、4WDが317万2,400円で、8人乗りと7人乗りの価格差は3万8,000円となっています。

トヨタ 初代エスクァイア HYBRID Gi【価格:337万9,200円】

「HYBRID Gi」は、トヨタ 初代エスクァイアに設定されたハイブリッドモデルです。

トヨタが熟成を重ねたハイブリッドシステムは、低燃費はもとよりエンジンとモーターによるスムーズな加速性能が向上しているほか、低重心化により静粛性とワンランク上の乗り心地を実現。ハイブリッドの駆動用バッテリーは、フロントシート下に収めることでミニバンの持ち味である居住性や荷室容量を犠牲にすることなく機能性を確保しています。

また、ハイブリッドモデルには、外観にハイブリッドシンボルマークが追加され、インテリア(内装)ではハイブリッド専用オプティトロンメーターを装備。そして車内の静穏性を高めるため、ウィンドシールドガラスが高遮音ガラスとなっています。
パワーユニットは、排気量1.8L 直列4気筒の2ZR-FXE型にモーターを組み合わせ、エンジン単体でも最高出力73KW(99PS)/5,200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgm)/4,000rpmを発生。

モーターは最高出力60KW(82PS)、最大トルク207Nm(21.1kgm)を発生し、エンジンとモーターを合わせた場合はシステム最高出力133kW(181PS)、最大トルク349Nm(35.6kgm)を発揮します。

一方で燃費性能も向上し、実際の走行状況に近いとされるWLTCモードで19.8km/Lを誇っています。さらに、「HYBRID Gi」ではエンジンを停止して走るEVドライブモード、燃費をより向上させるエコドライブモードなどの複数の走行モードが選択でき、適切なドライブモードや運転方法によって実燃費の向上も期待できます。

また、ハイブリッドシステムによって増加した出力やトルクに対応するため、リヤブレーキがドラム式からディスク式に変更されるなど、動力性能が強化されている点も魅力的ですね。

駆動方式は2WDのみとなり、価格は337万9,200円と、「Gi」の7人乗りグレードに比べて38万5,000円アップしています。

トヨタ 初代エスクァイア Gi Premium Package・Black-Tailored【価格:311万9,600円~】

「Gi Premium Package・Black-Tailored」は、インテリア装備をブラックで統一してエクステリア(外装)もスモークメッキで彩るなど、上質さをさらに高めた特別仕様車です。

エクステリアでは、フロントグリルとボンネットフード、そしてヘッドランプガーニッシュにスモークメッキが加飾され、より上級な車種を思わせる雰囲気を強調しています。また、フロントグリルにはダークスモーク塗装が施され、フロントマスクは大人びた印象となっています。

この他にも、フロントフォグランプカバーモール・バックドアガーニッシュ・リヤコンビネーションランプガーニッシュがスモークメッキに変わり、エクステリア全体からは上質な雰囲気が伝わってきます。
インテリアは「Black Tailored」の名にふさわしく、シート・ドア・天井・ハンドグリップの全てがブラックで統一。シートには、ブラックの合成皮革シートを採用し、ブラックサイバーカーボン調加飾付きでダークシルバー塗装の本革巻3本スポークステアリングホイールを標準装備。

そして、冬場でも快適にステアリング操作が可能となるステアリングヒーターを内蔵しています。

パワーユニットは「Gi」と同様の3ZR−FAE型を搭載し、乗車人数は7人乗りのみとすることで、左右独立したキャプテンシートを採用。特別仕様車にふさわしい快適な室内空間を実現しています。駆動方式は2WDと4WDの2種類がラインナップされ、都市部や市街地はもちろんウィンターレジャーなどのアウトドアでも活躍できる仕上がりとなっています。

価格は、2WDが311万9,600円、4WDは332万8,600円と、ベースとなった「Gi」の2WD・7人乗りに比べて2WDと4WDそれぞれ12万5,400円高い値段設定となっています。

トヨタ 初代エスクァイア HYDRID Gi Premium Package・Black-Tailored【価格:346万600円】

「Gi HYBRID Premium Package・Black-Tailored」は、特別仕様車「Gi Premium Package・Black-Tailored」のハイブリッドモデルです。

エクステリアやインテリアなどのほとんどの装備をガソリンエンジンモデルの「Gi Premium Package・Black-Tailored」と共通となっていますが、ハイブリッド専用装備として運転席メーターにはオプティトロンメーターが装備され、パワーユニットは「HYBRID Gi」と同様のハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式も2WDのみと共通しています。
また、ボディーカラーは、ホワイトクリスタルシャイン、ブラック、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン、ブラキッシュアゲハガラスフレークの4種類を設定しています。

価格は346万600円で、ガソリンエンジンモデルの「Gi Premium Package・Black Tailored」に比べて13万2,000円から34万1,000円高くなっています。
初代エスクァイアは登場から約6年が経過していますが、トヨタ ノアやヴォクシーと同様にフルモデルチェンジされることなく、現在もトヨタのミドルサイズミニバンとして幅広いユーザーから支持を集めています。大手中古車Webサイトでは1,000台以上の中古車が登録されていることからも、その人気の高さが伺えます。

中古車市場における初代エスクァイアは、100万円を切る値段のクルマから、多数のオプションを装備したことによって新車価格以上の値段のクルマまでさまざまな状態のものが掲載され、新車以上に豊富な選択肢があることが魅力的です。

特に「Gi」は標準的なグレードであり、2WDと4WDが設定されたことから中古車も多く、おすすめのグレードと言えるでしょう。

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