レクサス 初代RCの9つのグレードを徹底比較!

レクサス・初代RC

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レクサスのクーペモデルとして2014年に登場したレクサス 初代RCシリーズ(ASC10/AVC10/GSC10型)は、なめらかなエクステリア(外装)デザインやレクサスならではの高い質感からコアな人気を集めるクルマとなっています。今回は、そんな初代RCシリーズの各グレードについて紹介していきます。

文・PBKK

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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レクサス 初代RC300 グレード
レクサス 初代RC300"version L" グレード
レクサス 初代RC300"F SPORT" グレード
レクサス 初代RC300h グレード
レクサス 初代RC300h"version L" グレード
レクサス 初代RC300h"F SPORT" グレード
レクサス 初代RC350 グレード
レクサス 初代RC350"version L" グレード
レクサス 初代RC350"F SPORT" グレード

レクサス 初代RC300 グレード

レクサス 初代RCシリーズのエントリーグレードにあたるモデルが「RC300」です。

エントリーグレードではあるものの、スペシャリティーカーでありパーソナルカーとしての性格が強いクーペにふさわしい充実した標準装備が魅力的な1台となっています。

インテリア(内装)では運転席と助手席、さらにステアリングにもヒーター機能を装備。インパネ(インストルメントパネル)には10.3インチのワイドディスプレイと2個のUSB、1個のAUX端子を備え、オーディオはレクサスRC専用のプレミアムサウンドシステムが奢られ、クーペらしいコックピット感と上質なプライベート空間を両立させています。
エンジンは最高出力180kW(245PS)/5,200~5,800rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,650~4,400rpmを発生する排気量2L 直列4気筒の8AR-FTS型を搭載。トランスミッションは8速オートマチックを組み合わせ、駆動方式は2WD(2輪駆動)のみというスポーツカーのようなパッケージングとなっています

サスペンションには専用のスポーツサスペンションがセットされ、センターコンソールのドライブモードダイヤルを介し「ECO」「NORMAL」「SPORTS」「COSTUM」の4つのセッティングに合わせた最適な制御を実現。燃費も実際の走行状況に近いとされるWLTCモード燃費で12km/Lを達成しています。

価格は全グレード中もっとも低く抑えられ、576万円9,000円となっています。

レクサス 初代RC300"version L" グレード

「RC300"version L"」は、快適装備などを充実させた上位グレードです。

エクステリアでは3眼フルLEDヘッドランプを採用し、より特別感のあるフロントマスクに。インテリアではセミアニリン本革シートを備え、インパネやウィンドウスイッチベースなどのオーナメントパネルに、専用カラーとしてブラックとダークブラウンを設定。乗り心地とともに室内空間の質感を高めています。
その他の装備は下位グレードにあたる「RC300」と同様ですが、車速感応式オートパワードアロック、ステアリングヒーター、プレミアムサウンドシステム、レーダークルーズコントロールなどの快適装備を備え、上位グレードにふさわしい仕上がりとなっています。

価格は624万8,000円で、「RC300」から47万9,000円高くなっています。

レクサス 初代RC300"F SPORT" グレード

「RC300"F SPORT"」は、「RC300」をベースに走行性能を向上させたスポーティーバージョンです。

モータースポーツなどの技術をフィードバックするレクサスのスポーツブランド「F」のテクノロジーが注ぎ込まれたモデルであり、専用のチューニングが施されています。

エクステリアには"F SPORT"専用のスピンドルグリルやウィンドウモールが装着され、通常のモデルとの違いがひと目でわかる外観に。

フロントタイヤは235/40R19、リヤタイヤは265/35R19という幅広のサイズとなり、それに合わせてブレーキも大型化。フロントには356mmのスパイラルフィン式ベンチレーテッド2ピースディスクブレーキと対向4ポットキャリパーを、リヤには323mmのベンチレーテッドディスクブレーキを採用し、動力性能が大幅に強化されています。
インテリアでも"F SPORT"専用装備として8インチTFT液晶式メーターや、パドルシフト機能付き本革ステアリング、本革スポーツシートが奢られています。

さらに、他グレードでは「ECO」「NORMAL」「SPORTS」「CUSTOM」の4モードしかないドライブモードに"F SPORT"では「SPORTS+」が追加され、スポーツ走行を楽しむための特別なモードが用意されています。

数々の専用装備を持つRC300"F SPORT"ですが、そのぶん価格は上がり629万9,000円という値段となり、ベースとなった「RC300」から53万円高くなっています。

レクサス 初代RC300h グレード

「RC300h」はRC300シリーズの上位グレードにあたるモデルで、最大の違いは排気量が拡大されたエンジンとハイブリッドシステムにあります。

エンジンは排気量が0.5Lアップされた2.5L 直列4気筒の2AR-FSE型を搭載。最高出力131kW(178PS)/6,000rpm、最大トルク221Nm(22.5kgm)/4,200~4,800rpmを発生し、さらにモーターは最高出力105kW(143PS)、最大トルク300Nm(30.6kgm)を発生。

エンジンスペック単体ではRC300シリーズに劣りますが、エンジンとモーターを組み合わせた場合はシステム最高出力236kW(321PS)最大トルク521Nm(53.1kgm)に達し、RC300シリーズを大きく上回るパフォーマンスを発揮します。
また、RC300シリーズでは燃料が無鉛プレミアムガソリンでしたが、RC300hシリーズではレギュラーガソリンとなり、燃費はWLTCモード燃費で17.8km/Lを達成。出力・トルクを向上させつつ高い経済性を備えている点も魅力的です。

一方でハイブリッドシステムを採用したことでトランスミッションは電気式無段変速機に。その他の装備は「RC300」と同様で、大きな変更はありません。

価格は621万7,000円で、「RC300」からの値上がり幅は44万8,000円となり、これがエンジンやハイブリッドシステムの差額であることが伺えます。

レクサス 初代RC300h"version L" グレード

「RC300h"version L"」は、「RC300h」の上位グレードにあたるモデルです。

基本的な装備は「RC300"version L"」を踏襲し、3眼フルLEDヘッドランプやセミアニリン本革シート、そしてブラックとダークブラウンのオーナメントパネルが奢られています。
一方で、ハイブリッドシステムを採用したことで発進や加速の際にモーターのアシストが加わり、エンジン回転数を上げなくても済むことから静粛性が向上。さらにモーターは電子制御によりスムーズな出力制御が可能なことから、ギクシャクした動きが抑えられ、乗り心地に優れるともされています。

価格は669万6,000円で、ベースとなった「RC300h」からの値上がり幅は47万9,000円となっています。

レクサス 初代RC300h"F SPORT" グレード

ハイブリッドモデルのRC300hシリーズのなかで走行性能に磨きをかけたグレードが「RC300h”F SPORT”」です。

ハイブリッドながら高いシステム最高出力や最大トルクを誇るRC300hシリーズに、モータースポーツで培われた「F」のテクノロジーが注ぎ込まれスポーティーな仕上がりとなっています。

エクステリアやインテリアは、ガソリンエンジン仕様の「RC300"F SPORT"」と同様に専用のスピンドルグリルやウィンドウモールをはじめ、パドルシフト付き本革ステアリングと"F SPORT"専用の本革スポーツシートを装備し、ハイブリッド車とは思えない迫力を備えています。
一方で、「RC300"F SPORT"」では標準装備だったフロント356mm、リヤ323mmの大径ブレーキはオプション装備とされ、本格的な走行性能ではガソリンエンジン仕様に一歩譲る部分も伺えます。

価格はRC300hシリーズでもっとも高額な674万7,000円で、ベースの「RC300h」との価格差は53万円、ガソリンエンジン仕様の「RC300"F SPORT"」との価格差は44万8,000円となっています。

レクサス 初代RC350 グレード

RC350シリーズはレクサス 初代RCシリーズのトップに位置づけられたモデルで、「RC350」はそのベースグレードにあたる1台です。

パワーユニットはハイブリッドシステムを持たないガソリンエンジン仕様となったものの、排気量はさらに拡大。

最高出力234kW(318PS)
/6,600rpm、最大トルク380Nm(38.7kgm)/4,800rpmを発揮する3.5L V型6気筒の2GR-FKS型となり、トップグレードにふさわしいハイパフォーマンスエンジンを搭載しています。またトランスミッションはレスポンスに優れた8速オートマチック組み合わせ、よりスポーティーな仕上がりとなっています。
「RC350」の基本的な装備は「RC300」および「RC300h」と同様ですが、一方で高出力エンジンのため燃料は無鉛プレミアムガソリンとなり、燃費は10.6km/Lまで低下。同じガソリンエンジン仕様のRC300シリーズよりも1.4km/L低い数値となっています。

価格は658万4,000円となり、「RC300」から81万5,000円アップとなっています。

レクサス 初代RC350"version L" グレード

「RC350"version L"」は、他の"version L"シリーズ同様に各種装備を充実させたモデルです。

エクステリアでは"version L"を象徴する3眼フルLEDヘッドランプ、インテリアではセミアニリン本革シートを採用し、最上位のRC350シリーズにふさわしい内容となっています。
一方で価格は706万3,000円に達し、ついに700万円クラスのクルマになりました。

レクサス 初代RC350"F SPORT" グレード

レクサス 初代RCシリーズ、そしてRC350シリーズの頂点に位置するグレードが「RC350"F SPORT"」です。

"F SPORT"ならではのアグレッシブなエクステリアはもちろん、「RC300h"F SPORT"」ではオプション装備となっていたフロント356mm、リヤ323mmの大径ブレーキが標準装備され、トランスミッションも8速オートマチックを採用するなど、同じガソリンエンジン仕様の「RC300"F SPORT"」との共通点も多くあります。
そのため、「RC300h"F SPORT"」の上位互換的存在と言えるでしょう。

価格は全グレード中もっとも高価な730万7,000円となっています。
レクサス 初代RCシリーズはどのグレードもシャープなエクステリアをまとっていますが、なかでも"F SPORT"は専用のグリルが装備され外観上の違いも大きくなっています。そのため、エアロを重視するのであれば"F SPORT"がおすすめのグレードと言えるでしょう。

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