個性派モデルも多い?ダイハツ ミラとはどんなクルマだったのか!?スペックや中古車価格を徹底解説!

ダイハツ・初代ミラ

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1980年に登場したダイハツ 初代ミラは、当初「ダイハツ ミラ・クオーレ」の名前で登場し、先代モデルと言えるダイハツ  クオーレの派生車種としてラインナップされました。そんなミラにはどんなモデルがあったのかを、歴代モデルとともに紹介します。

文・PBKK
Chapter
【1980年~1985年】ダイハツ 初代ミラ(L55型)
【1985年~1990年】ダイハツ 2代目ミラ(L70/L71型)
【1990年~1994年】ダイハツ 3代目ミラ(L200/L210/L220型)
【1994年~1998年】ダイハツ 4代目ミラ(L500/L510型)
【1998年~2002年】ダイハツ 5代目ミラ(L700/L710型)
【2002年~2009年】ダイハツ 6代目ミラ(L250/L260型)
【2006年~2018年】ダイハツ 7代目ミラ(L275/L285型)

【1980年~1985年】ダイハツ 初代ミラ(L55型)

ダイハツ初代 ミラはダイハツ 2代目クオーレと同じ車体やエンジンをベースに商用車バージョンとして登場しました。その後、1982年のマイナーチェンジで車名を「ミラ」に改称。独立した車種としてバリエーションを広げていきます。

初代にはハイパワーなターボモデルウォークスルーバンと呼ばれるさまざまなモデルが追加され、特にウォークスルーバンはフロントシート(前席)と荷室を行き来可能な構造から商用車として人気を集めたと言われています。

初代ミラは中古車もほとんどが淘汰されて姿を消しています。そのため、2020年8月時点では大手中古車Webサイトに3台が掲載されるのみとなっています。価格は25万円と39.8万円、残り1台は価格応談とあり、貴重な旧車の域に達していると言えるでしょう。

【1985年~1990年】ダイハツ 2代目ミラ(L70/L71型)

ダイハツ 2代目ミラは正式に「ミラ」として独立しつつ、同じく1985年にフルモデルチェンジしたダイハツ 3代目クオーレと共通の設計を備えていました。

ダイハツ 初代ミラ同様にさまざまなバリエーションを展開し、ターボTRなどのスポーツモデルを設定。1988年にはさらにハイパワーなTR-XXが64PSを達成し、排気量0.55Lの軽自動車としては最高クラスの馬力を誇りました。

2代目ミラは、スポーツモデルや商用車など幅広いユーザーから人気を得たため、30年以上前の軽自動車ながらコアなファンに支持されています。大手中古車Webサイトでは2代目ミラのカテゴリーが無いにもかかわらず、2020年8月現在において6台が掲載されています。また、価格も41.8万円から99万円と年式に対してやや高めの値段となっています。

【1990年~1994年】ダイハツ 3代目ミラ(L200/L210/L220型)

1990年、軽自動車の規格が更新され排気量0.55Lから0.66Lに、ボディーサイズも従来の全長3,200mm×全幅1,400mm×全高2,000から全長が3,300mmまで拡大され、軽自動車に大きな変化をもたらしました。

ダイハツ 3代目ミラはその新規格に対応するため、排気量を0.66Lまで拡大した新型のEF-HL型エンジンを搭載。最高出力は64PSで旧モデルと変わりませんが、TR-XXやウォークスルーバンの他にもパルコグラン、4WS(4輪操舵)を搭載したTR-4などの多彩なグレードが展開されました。

3代目ミラは古いモデルですが2020年8月現在も中古車が流通し、大手中古車Webサイトでは9台が掲載されています。価格は9.9万円から69万円で、走行距離が少ないクルマも選べるようです。

【1994年~1998年】ダイハツ 4代目ミラ(L500/L510型)

ダイハツ 4代目ミラは、ダイハツとしては初の4気筒エンジンを搭載した軽自動車として動力性能や質感を高めました。新型エンジンのJB-EL型は、それまでの3気筒エンジンに対して振動や騒音に優れていたとされています。

一方で、発売1年後の1995年にダイハツ 初代ムーヴが登場し、トールワゴンの人気に押されミラの乗用車モデルは販売台数が伸び悩みました。また、スポーツモデルのTR-XXシリーズも4代目ミラを最後に姿を消すなど、歴代ミラのなかでも転換点となったモデルと言えるでしょう。

4代目ミラの中古車は大手中古車Webサイトで35台が掲載され、モデルノクラシックなどさまざまなグレードが販売されています。価格も7.9万円から95万円と、予算に合わせた個性的な1台を選べるモデルです。

【1998年~2002年】ダイハツ 5代目ミラ(L700/L710型)

1998年に軽自動車規格が変更されたことに伴い、ミラもダイハツ 5代目ミラへとフルモデルチェンジしました。

新規格ではボディーサイズが全長3,400mm×全幅1,480mm×全高2,000mmまで拡大され、5代目ミラもそれに合わせて主に全長と全幅を拡大し、全長3,395mm×全幅1,475mmとなっています。全高はグレードによって異なりますが、ほとんどのモデルが全高1,425mmとなっています。

5代目ミラは最新の軽自動車規格となった最初のミラであり、低いスタイリングからカスタムベースとして人気のモデルとなっています。2020年8月の時点で大手中古車Webサイトには74台が掲載されていますが、そのなかにはカスタマイズされたクルマもあり、価格は最低1,000円から最高74.9万円と手頃な値段も魅力的です。

【2002年~2009年】ダイハツ 6代目ミラ(L250/L260型)

ダイハツ 6代目ミラは、5代目ミラに対して全長を1,500mmまで拡大し、より広い室内空間を実現しました。また、女性ユーザーを狙ったとも言われるエクステリア(外装)デザインは、5代目ミラよりも全体的に丸みを帯びたシルエットとなっています。

6代目ミラでは軽自動車初の直噴エンジンを採用した3ドアグレード「V」が設定され、当時としては驚異的な30.5km/Lという燃費性能を誇っていました。

2020年8月現在の大手中古車Webサイトでは、42台の6代目ミラが掲載され、価格は7.9万円から70.8万円となっています。一方で20万円以下のものがほとんどで比較的新しい年式であることから狙い目のクルマと言えるでしょう。

【2006年~2018年】ダイハツ 7代目ミラ(L275/L285型)

「ミラ」としては最終型にあたるモデルが2006年に発売されたダイハツ 7代目ミラです。

64馬力を発揮するKF型ターボエンジンを搭載したカスタムRSや、軽自動車最後と呼ばれた3ドアのバンモデルなど個性的なグレードをラインナップしていたものの、後継車種であるダイハツ ミライースや、ダイハツ ミラココア、ダイハツ ミラトコットなどの派生車種が登場したことで最終的に姿を消しました。

7代目ミラは2006年から2018年まで販売されたロングライフモデルということもあり、2020年8月現在の大手中古車Webサイトでは1,164台が掲載されています。価格も1,000円台から79.8万円と幅広く、好みの1台を選び抜けるモデルです。
ダイハツ 初代ミラは商用車として登場しましたが、代を重ねるごとに乗用車としての性格も強め、最終的にはミラココアやミラトコットなどの乗用車のバリエーションモデルを登場させるに至りました。

かつては乗用車のTR-XXや、商用車のウォークスルーバンなど個性的な特徴やエクステリアのグレードもあり、ひょっとすると今後も派生車種として「個性派ミラ」が登場するかもしれません。
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