次期モデルはミラと統合!? 新型ミライース2017年登場

ミライース

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東京モーターショー2015で発表されたコンセプトカー「D-base」が披露され、2016年中のモデルチェンジと言われてきた次期ミライースですが、2016年11月の段階でもオーダーストップがかかっていない事から、その時期は2017年にズレこむ気配が濃厚です。それに伴い、統合が噂されるミラ/ミラバンもモデルライフが10年を超える見通しとなりました。
Chapter
ハイブリッド車並の燃費を誇ったミライース
ミラを逆転してダイハツの主力へ
後継コンセプト、D-base
デビューは2017年にズレこむ?

ハイブリッド車並の燃費を誇ったミライース

2011年9月、それまでのダイハツ小型軽量エコカー代表だったエッセの後継としてデビューしたのがミライースです。

既にダイハツ軽自動車の標準エンジンとなっていたKF-VEを極限まで効率化すると共に、CVTと電子制御ストットルの統合制御、アイドルストップ、CVTの軽量化と効率化、ミラに比べて約60kgもの軽量化など、当時のダイハツが持てる力の全てを注ぎ込んだ快心の作でした。

その結果、2WD車でJC08モード燃費30km/L(デビュー時。現在は35.2km/hに向上)を記録するなどハイブリッド車並の低燃費を、軽自動車とはいえ通常のガソリンエンジン車で発揮できる事を証明。

その技術は「e:s(イース)テクノロジー」として既存・新規のダイハツ軽自動車に生かされ、スズキの副変速機付きCVTやエネチャージと並び、軽自動車燃費競争の火付け役になったのです。

ミラを逆転してダイハツの主力へ

ミライースはエッセ後継としてダイハツのベーシックモデルとなりましたが、遊び心溢れる軽スポーツ的要素もあったデザインのエッセに対して、ミライースは実用性も重視。

さらに価格も79.5万円からと安価だった事もあり、長らくダイハツ軽自動車のスタンダードだったミラを販売台数で上回り、新しいダイハツのスタンダードになりました。

一方、ミラはATやCVTモデルの存在意義を失って、今や珍しいMT専用車(ミライースにはMTが無い)としてのみ生き残り、さらにミライースには商用仕様が無かった事もあって、3ドアバンのミラバンも生き残りました。

ミラは2006年、ミラバンは2007年のデビューですから、これら2台は既に約10年の長寿モデルです。

そうした特殊なモデルを除けばミライースが新しいダイハツ軽自動車のベースとなり、トヨタにはピクシスエポックとして、スバルにもプレオプラスとしてOEM供給されています。

後継コンセプト、D-base

ミライースの好調により、ダイハツとしてはかえって次期モデルの投入を早めたようで、デビューから4年後の東京モーターショーにはJC08モード燃費40km/Lを狙う次期コンセプト「D-base」が展示されました。

コンセプトカーとしてのインパクトを狙った過剰装飾を除けば内外装のデザイン完成度は高く、2016年内のフルモデルチェンジが期待されました。

実際、D-baseはミライースの前身、ショートボディの3ドアコンパクト軽「イース」よりもよほど実用車に近い形をした5ドアハッチバック軽で、シャープなスタイリングからカッコイイとさえ思えたのです。

2014年にモデルチェンジしたライバル、スズキ アルトがすぐには見慣れない「奇抜」とも言える思い切ったデザイン変更を伴った事から、D-baseはまさに正統派軽エコカーと言えました。

デビューは2017年にズレこむ?

完成度の高さから間もなくミライースとミラを統合してデビューすると思われたD-baseですが、ここに来てどうも2017年、それも6月頃にデビューがズレこむのではないかと言われています。

改良型e:sテクノロジーによる燃費向上が40km/Lと言われる目標に未だ達しないのか、トヨタの100%子会社になった事や、スズキと提携交渉が始まった影響か。

あるいは、ミラとの統合は既定路線としても、頑なに軽自動車最後の3ドアハッチバックボディを堅持し、スポーツ用途としても需要のある商用モデル、ミラバンとの統合に問題があるのか。

または、トヨタ TNGAのダイハツ版、新興国向けコンパクトカーや軽自動車向け新世代プラットフォーム「DNGA」の問題なのか。

確実な情報はまだわかりませんが、どのみち遅れるのであれば、じっくり熟成して、あっと驚くようなスペックでのデビューを期待したいですね。
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