ダイハツの変な車5選

ダイハツ フェローバギィ

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2016年にトヨタの完全子会社となったダイハツですが、その歴史は古く、日本の量産車メーカーでは最古ともいわれます。そんなダイハツも、かつてはオリジナリティ溢れ(すぎ)る名車・迷車の数々をリリースしていたのです。
Chapter
個性あふれるダイハツの名車・変な車たち
ダイハツの変な車:ミゼットII
ダイハツの変な車:リーザ スパイダー
ダイハツの変な車:オプティ クラブスポルト
ダイハツの変な車:アプローズ
ダイハツの変な車:フェローバギィ

個性あふれるダイハツの名車・変な車たち

1907年創業のダイハツは、じつは日本でもっとも歴史の長い量産車メーカーとされています。高度成長期の日本を支えたオート三輪トラックや、ミゼットもダイハツが手掛けたモデルなのです。

1967年にトヨタ自動車との提携が始まり、2016年にはトヨタ自動車の完全子会社となったダイハツですが、以前は現在では考えられない”尖った”モデルをリリースしていた個性派ブランドでもあるのです。

そんなダイハツの名車・迷車たちを振り返ってみましょう。


ダイハツの変な車:ミゼットII

初代ミゼットがリリースされたのは、高度経済成長期が始まった直後の1957年のことでした。

そんな初代ミゼットへのトリビュートともいえるのが、1996年発表のミゼットIIです。非常に愛嬌のあるモデルであり、現代のクルマとしては異例のコンパクトさと取り回しの良さで、現在でもたまに目にすることがあるモデルです。

最近では、LEDパネルをリアに搭載して、飲食店やイベントの告知などに使用しているものも存在しています。その風体から、マニアックな支持を受けています。

■ミゼットII…1996年~2001年生産

ダイハツの変な車:リーザ スパイダー

いまでこそ、ダイハツにはコペンという強力なプロダクトがありますが、そんなダイハツ製軽オープンスポーツの元祖といえるのが「リーザ スパイダー」です。

大胆にも通常のリーザの屋根を取ってカブリオレモデルとしたボディには、64psのターボエンジンを搭載。強烈な印象を与えるモデルでした。

このリーザ スパイダーがデビューしたのは1991年、まさにバブル最盛期。同年には本格軽FRスポーツのスズキ カプチーノがデビューしたことで、あまり陽の目を見ることがなかった悲運のモデルでもあります。

バブル時代ならではのラインナップですね。

■リーザ スパイダー…1991年~1993年生産

ダイハツの変な車:オプティ クラブスポルト

※写真はオプティ パルコクラシック

「オプティ クラシック クラブスポルト」は、オプティ クラシックをベースにイタリアンクラシックカーのフレイバーを架装させたモデルであり、なんとなく往年のフィアット アバルトの空気感も漂うモデル。

専用フロント&リヤバンパー、専用大型フード&サイドストライプが統一感のあるスポーツテイストを生み出しており、秀逸なデザインの1台といえるでしょう。

限定500台のため、現在ではほぼ見かけることはありませんが、プアマンズフィアット?と言うべきモデル、興味ある方は見つけたら即買いでしょう。

■オプティ クラシック クラブスポルト…1997年生産

ダイハツの変な車:アプローズ

ダイハツのセダンというのは数少ないのですが、そのなかでもアプローズは傑出した存在といえるでしょう。

1989年、まさにバブル最盛期に登場したこのアプローズは、ダイハツがトヨタと掛け合ってプラットフォームから自社開発したモデルとなっていることも興味深いところ。

ぱっと見普通のセダンですが、珍車の理由はスーパーリッドと名付けられたリアハッチにあります。セダンなのにリアハッチ…?といぶしく思うかもしれませんが、想像の通りトランクとともにリアゲートが跳ね上がってしまいます。

これだけでも記憶に残る強力な個性を持った1台といえるでしょう。

しかしこのアプローズは販売中、いくつかのリコールが出てしまい3年で生産中止になってしまいます。「喝采」の意味を持つその車名に反し、ダイハツのブランドイメージに暗い影を落としてしまった悲運のモデルともいえるかもしれませんね。

■アプローズ…1989年~2000年生産

ダイハツの変な車:フェローバギィ

最後に紹介するのは、1970年に発表された「フェローバギィ」です。他にもシャレード・デトマソターボなど、紹介したい名車が何台もありますが、インパクトにおいてこのモデル以上のものはないでしょう。

2サイクル360ccエンジンが時代を物語っていますが、FRP製の大胆なボディは現在でも充分にスタイリッシュと感じさせるものがあります。

ベースとなったのは、フェローピックアップ(軽商用車)。外装をとっぱらって、FRP製のボディに換装したこのモデルは2名乗車仕様。車重はわずか440kgというものですから、非常に楽しいテイストのクルマであったと想像できますね。

わずか100台限定生産だったため、現存している車両は本当に少ないと思われます。ヒストリックカーイベントでもなかなか見かけない1台です。

このように長い歴史のなかで、個性あふれるモデルを何台もリリースしていたダイハツ。トヨタの子会社になった現在でも、コペンをはじめとした個性的なモデルを引き続き開発して欲しいですね!

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