4代目レクサス GSとモデルチェンジ前の違いを徹底比較!

レクサスGS

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今回は、レクサス GSのフルモデルチェンジで変更された点をピックアップしてご紹介します。

3代目レクサス GS(S190型)がフルモデルチェンジを受け、現行モデルとなる4代目(L10型)になったのは2012年のことでした。それから数度のマイナーチェンジを受け、今の形となったのが2019年10月。初代モデル(S147L型)の登場以来、ワンランク上の高級感を放ち、多くの人を魅了するレクサス GSですが、どのように変わったのでしょうか。

文・PBKK
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レクサスGSのモデルチェンジ変更点①:刷新されたフロントフェイス
レクサスGSのモデルチェンジ変更点②:サイズアップしたボディとパッケージング
レクサスGSのモデルチェンジ変更点③:さらに洗練されたインテリア
レクサスGSのモデルチェンジ変更点④:高い動力性能を生み出すパワートレーン
レクサスGSのモデルチェンジ変更点⑤:充実した安全装備

レクサスGSのモデルチェンジ変更点①:刷新されたフロントフェイス

3代目のGSが、現行モデルの4代目GSへフルモデルチェンジされた際、最も注目されたのが、そのフロントフェイスでした。

2005年に市場に投入された3代目GSは、丸目4灯ヘッドライトが採用されていたトヨタの高級セダン、アリストの面影を残していましたが、現行モデルではおとなしくどこか愛嬌のあったフロントフェイスを一新。レクサスブランドでも初採用となる、スピンドルグリルが採用されました。
もともと、グリル形状を統一することによりブランドイメージを固定する手法は、海外のメーカーに多く見られる手法です。BMWのキドニーグリルや、アウディのシングルフレームグリルなどが当てはまります。

3代目GSに装着されていたスピンドルグリルも、海外におけるレクサスブランドイメージの確立を狙って採用されたものであり、2012年の4代目GSの登場以降、レクサスのモデルにはスピンドルグリルが採用され続けています。

スピンドルとは、紡績機の糸を巻き取る紡錘(ぼうすい)のこと。逆台形と台形を一体化した大型のグリルは、GSにこれまでにない強烈なインパクトを与えたのです。また、スピンドルグリルに加え、ヘッドライト下部にL字型LEDのクリアランスランプを設置。同様にL字型となっているLEDテールランプと共に、レクサスのキャラクターを表現しています。

レクサスGSのモデルチェンジ変更点②:サイズアップしたボディとパッケージング

4代目GSは、フロントフェイス以外のボディ形状にも大きく変化がありました。確かに、3代目GSは流麗なスタイリングをしていました。しかし、強い個性があるわけでもなく、当たりさわりのない無難なデザインだったことも確かです。

そこで、4代目GSでは、国産車で異例とも呼べるほど台形のボディが採用されました。さらに、フェンダーが張り出ていることで、より筋肉質なイメージをプラス。

このボディデザインは、クルマをスポーティに見せるのにとても最適であり、フェンダーからタイヤがくぼんで見えるのではなく、フェンダーとツライチでタイヤ及びホイールを見せることで、地面に踏ん張った安定感のあるスタイルにすることができるのです。

もともと、フロントバンパーに厚みがあるモデルなので、タイヤとフェンダーの隙間の少なさもあいまって、純正のままでも足回りをカスタムしてローダウンしているかのような見た目になりました。
また、拡大したボディサイズによる恩恵は、拡大された室内空間にも及んでいます。ボディサイズは、全長4,880×全幅1.840×全高1.455mmと、3代目GSに比べて全幅こそ据え置きながら、全長・全幅共に+30mmと大きくサイズアップしています。

しかし、サイズアップはしながらも日本の道路・駐車場市場を考慮した2m以内に収まるサイズであり、駐車する場所に困るようなことはないでしょう。

レクサスGSのモデルチェンジ変更点③:さらに洗練されたインテリア

レクサス GSは、現行型となる4代目にモデルチェンジされたことで、インテリアの質感も磨き上げられました。水平基調のデザインとなっているコクピットは、洗練された都会的な印象を与えてくれます。フルデジタルで視認性も高いオプティトロンメーターやハンドルに配置された各種スイッチなど、近未来的な先進さを予感させるものばかりです。

その中でも注目したいのは、エアコン中央の時計です。大衆車と呼ばれるモデルでは、控えめにデジタル時計が付いているのが一般的。しかし、レクサス GSの時計はアナログ式となっており、モダンなこだわりすら感じさせてくれるのです。
また、センターコンソールに設置された12.3インチのワイドディスプレイも特徴的です。クルマに採用するディスプレイといえば10インチ前後が平均の大きさ。それを考えれば、レクサス GSに搭載される12.3インチのディスプレイがいかに大きく、そして使いやすいかがイメージできるでしょう。

このワイドディスプレイにはナビゲーションシステムが搭載されており、メニューと地図を同時に表示したり、気象庁より提供される気象情報を表示したりと、さまざまな使い方ができるようになっています。さらに、車内の至る所に配置されたオーナメントパネルも、室内の高級感を底上げするのに一役買っています。

GSのグレードやモデルによりそれぞれ異なりますが、レーザーカットによる加工が施された本杢(ほんもく)や世界三大銘木としても名高いウォールナット、自然の風合いを感じられるバンブー、ブラックの3Dフィルムなど多彩なマテリアルが揃っており、スポーツグレードであるF-スポーツになると金属のマットな質感がスポーティな本アルミのパネルも選ぶことができるようになっています。

さらに、パネルだけではなくシートの質感も非常に高くなっており、グレードによりファブリック生地からセミアニリン本革までが設定されています。どのシートも高級感たっぷりで、ユーザーの所有欲を満たしてくれるのはもちろん座り心地もバツグン。まるで、高級なソファに腰かけているような感覚をもたらしてくれるでしょう。

レクサスGSのモデルチェンジ変更点④:高い動力性能を生み出すパワートレーン

過去、3代目GSに搭載されていたパワートレーンは3種類。3.5L V型6気筒DOHCガソリンエンジンと4.6L V型8気筒DOHCガソリンエンジンに加え、ハイブリッドモデルの3.5L V型6気筒DOHC+モーターの組み合わせでした。

2012年1月に行われた最初のモデルチェンジでは、2.5L V型6気筒エンジンを搭載するGS250がラインアップに加わっていました。しかし、現在では廃止されており、現行モデルとなる4代目GSのパワートレーンは4種類となっています。
まず、ベースグレードに当たるGS300には、2.0L 直列4気筒DOHCターボ。そして、GS300hに搭載される2.5Lの直列4気筒DOHC+モーター。さらに、GS350には3.5L V型6気筒ガソリンエンジンが搭載され、GS450hにはGS350と同型エンジンにモーターが加えられました

V型8気筒エンジンの廃止に伴い、トレンドであるエンジンのダウンサイジングへ踏み切ったレクサス GSですが、ダイナミックな走りを可能とする力強いエンジンは健在で、トップグレードとなるGS450hであれば、モーター込みで364kW(495PS)/6,000rpmという大出力を発生。

燃費も18.2km/L(JC08モード)と、ボディサイズと走行性能に見合わない燃費性能を秘めています。

レクサスGSのモデルチェンジ変更点⑤:充実した安全装備

ボディデザインやインテリア、走行性能もさることながら、レクサス GSは安全性の面でも大きな進化を遂げました。全車で標準装備となった先進の安全予防機能のレクサスセーフティシステムプラスです。

この予防安全システムパッケージには、事故に対する低減効果の高い機能が1つにまとめられており、その安全性と機能性の高さから、2016年には日本国内で生産されている自動車の安全を評価するJNCAPにて最高ランクを獲得しています。
このレクサスの予防安全システムに組み込まれているシステムは4つ

まずは、プリクラッシュセーフティです。この機能は進路上の歩行者や車両との接近を感知し、衝突する危険性が高まれば警報やブレーキの制御によって事故の発生を予防したり低減する機能。ドライバーの回避行動を支援するシステムですが、万が一ドライバーがブレーキを踏めなくてもプリクラッシュブレーキにより減速することで、衝突被害を軽減してくれます。

さらに、運転中にクルマが車線から外れるのを防止してくれる、レーンキーピングアシストも備わっています。車線から逸れようとすると警告を発したり、ステアリング操作を支援することで事故の発生確立を低減します。このレーンキーピングアシストは、クルーズコントロールを使っている間も作動し、ステアリング操作を支援してくれるため、ドライバーの負担を減らす役割も担っています。

また、ヘッドライトのローとハイを自動で切り替えてくれるオートマチックハイビームやレーダーにより前方のクルマと適切な車間距離を保ちながら走行するレーダークルーズコントロールも搭載。どの機能も、安全性とドライバーの快適さを追求する安全装備となっています。
レクサス GSは先代モデルと比較して、デザインに始まりエクステリアとインテリア、また居住性や動力性能、さらには安全装備など、全ての面において劇的な進化を遂げました。エクステリアだけ見ても、先代モデルのデザインをすぐに思い出せる人は少ないのではないかと思わせるほどです。

グランドツーリングセダンとして、押さえるべきツボは押さえたまま、殻を破った4代目のレクサス GSは、現在のレクサスブランドのラインアップの中においても間違いなく中核を担うモデルであるといえるのではないでしょうか。
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