BMW 523d M Sport と 523d xDriveツーリングM Spirit を試乗!荷室や荷室寸法についてレビュー!
更新日:2024.09.09
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BMW 523dのセダンとツーリングのボディサイズは、全長はツーリングが約5mm長いですが、全幅と全高は同等です。ツーリングの存在意義であるカーゴエリアや収納などには、セダンとの違いが求められるところ。BMW 523dのセダンとツーリング、この2台のカーゴエリアや収納の使い勝手についてレポートします。
文・吉川 賢一/写真・鈴木 祐子
文・吉川 賢一/写真・鈴木 祐子
BMW 523d M Sport (5シリーズ) の荷室と荷室寸法をチェック!
VDA方式のカーゴエリア容量は、セダンが530Lでツーリングが570L。2台共に40:20:40分割が可能な後席シートバックを倒せば、長さ方向で1,900mmかつ1,700L(ツーリング)もの広大なスペースができます。
BMW3シリーズのカーゴエリア容量と比較すると、5シリーズツーリングのカーゴエリアは、3シリーズツーリングよりも約14%大きくなっています。カーゴエリアの幅や奥行、そしてカーゴエリアまでの高さなどを実測した結果は以下の通りです。
BMW3シリーズのカーゴエリア容量と比較すると、5シリーズツーリングのカーゴエリアは、3シリーズツーリングよりも約14%大きくなっています。カーゴエリアの幅や奥行、そしてカーゴエリアまでの高さなどを実測した結果は以下の通りです。
523dセダン | 523dツーリング | 3シリーズ ツーリング | |
VDA方式(後席シートスルー時) | 530L | 570L(1,700L) | 500L(1,510L) |
地面から荷室までの高さ | 680mm | 630mm | |
荷室入り口の最大幅 | 1,000mm | 1,050mm | |
荷室内の最大幅 | 1,350mm | 1,280mm | |
荷室の奥行 | 1,150mm | 1,050mm | |
荷室の高さ | 550mm | 750mm | |
リアシートを倒した奥行 | 1,900mm | 1,920mm |
ツーリングの地面からカーゴエリアまでの高さは、ツーリングタイプでは標準的です。重たい荷物を高くまで持ちあげることなく、楽に積載ができます。またツーリングでは、リアハッチを大きく開ける程でもない荷物を収納する場合には、独立開閉式リアウインドウが便利です。
入り口までの高さは1,050mm。ちょっとした荷物の出し入れの際、使い勝手のいい装備だといえます。セダンもカーゴエリア内のスペースは十分に広く、ゴルフバッグ2個であれば余裕で積み込むことができます。スキー板のような長尺物を運ぶ際も、中央部のみ倒すことで、4名乗車が可能です。
また、セダンもツーリングも車外からリアシートのバックレストのリリースが可能となっており、電動トランクオープナーと電動テールゲートオープナーも付いていて、リアバンパー下に足を入れてリアハッチを開けることができる機能なども、抜かりなく備わっています。
入り口までの高さは1,050mm。ちょっとした荷物の出し入れの際、使い勝手のいい装備だといえます。セダンもカーゴエリア内のスペースは十分に広く、ゴルフバッグ2個であれば余裕で積み込むことができます。スキー板のような長尺物を運ぶ際も、中央部のみ倒すことで、4名乗車が可能です。
また、セダンもツーリングも車外からリアシートのバックレストのリリースが可能となっており、電動トランクオープナーと電動テールゲートオープナーも付いていて、リアバンパー下に足を入れてリアハッチを開けることができる機能なども、抜かりなく備わっています。
BMW 5シリーズセダンとBMW ツーリングの唯一の弱点は収納の少なさ?
運転席まわりの収納エリアは、大き目のドアポケット、ステアリング後ろ側にコインポケット、ダッシュボード下にドリンクホルダーが2つと無線充電エリア、そしてセンターコンソール、助手席側にグローブボックスがあります。
シフトノブやダイヤルスイッチが、広々としたセンターコンソールを占拠しており、収納に関しては重要視されていないようです。カップに入ったコーヒーなどのドリンクは、シフトの奥に並べる形になるため、取り出す際は注意をしないと、ぶつけて倒してしまうこともありそうです。
ドライビングに集中させたいというBMW流の意思の表れかもしれませんが、日本流のおもてなしに慣れた筆者にとっては、やや気になりました。リアシートの収納エリアは、フロントシート後ろのポケットとドアポケット、そしてひじ掛けにドリンクホルダー2個と、必要最低限のみ。
USBの充電ジャックは見当たらず、シガーソケットがひと口あるだけで、使い勝手は今ひとつといったところです。しかし、出てきた不満がこうした些細な点だけというのは、流石だといえます。
シフトノブやダイヤルスイッチが、広々としたセンターコンソールを占拠しており、収納に関しては重要視されていないようです。カップに入ったコーヒーなどのドリンクは、シフトの奥に並べる形になるため、取り出す際は注意をしないと、ぶつけて倒してしまうこともありそうです。
ドライビングに集中させたいというBMW流の意思の表れかもしれませんが、日本流のおもてなしに慣れた筆者にとっては、やや気になりました。リアシートの収納エリアは、フロントシート後ろのポケットとドアポケット、そしてひじ掛けにドリンクホルダー2個と、必要最低限のみ。
USBの充電ジャックは見当たらず、シガーソケットがひと口あるだけで、使い勝手は今ひとつといったところです。しかし、出てきた不満がこうした些細な点だけというのは、流石だといえます。
BMW ツーリングの荷室床下には油圧ダンパー付の収納エリアも!
ツーリングには、カーゴエリアの床下収納が2ヶ所あります。リアゲート側にある収納は、深さは100mm程度と浅いものの、スペースは広く、平らな荷物を載せるといった使い方もできます。
荷室の入り口と段差がなくフラットですので、重たいものを入れておくという使い方も出来そうです。ちなみに外したトノカバーは、ここに収納することができるようです。
第2の床下収納が、後席シートの直後、後輪の左右タイヤの中央に位置するエリアです。幅と長さがあり、細かな荷物を多く収納することができます。荷室ゲート側からだと、身体を車内に入れこまないと届かないため、重たいカバーを開ける補助として油圧ダンパーもついています。
荷室の入り口と段差がなくフラットですので、重たいものを入れておくという使い方も出来そうです。ちなみに外したトノカバーは、ここに収納することができるようです。
第2の床下収納が、後席シートの直後、後輪の左右タイヤの中央に位置するエリアです。幅と長さがあり、細かな荷物を多く収納することができます。荷室ゲート側からだと、身体を車内に入れこまないと届かないため、重たいカバーを開ける補助として油圧ダンパーもついています。
日本車の軽自動車やミニバンのような驚きの収納はないものの、必要最低限の収納は備わっています。あちこちに収納を作らずシンプルに仕上げることで、無駄のないBMWらしいクルマとなっている、ということなのかもしれません。
次回はいよいよ2台に試乗し、高速道路や一般道路、ワインディングなどのロードインプレッションをレポートしていきます。
次回はいよいよ2台に試乗し、高速道路や一般道路、ワインディングなどのロードインプレッションをレポートしていきます。