【プロが徹底解説】マツダ CX-3を徹底解説!エクステリア、インテリア、荷室(ラゲッジスペース)、これを見ればCX-3の全てがわかる!

CX-3 萩原文博

※この記事には広告が含まれます

マツダ CX-3は、2015年のデビュー以来、2018年に4度目の商品改良を遂げそのCX-3の魅力を引き上げ続けてきました。最新のCX-3では、フロントグリル、LEDリアコンビネーションランプ、アルミホイールなどの形状・質感を変更したり、電動パーキングブレーキの追加、安全性能もアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)夜間歩行者検知機能付も採用するなど、大幅に改良が加えられています。今回は、そんなマツダ CX-3の、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気ボディカラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルとの比較など、あらゆる視点から日産スカイラインをひも解いていきます。

文・写真/萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
マツダCX-3のエクステリアは?魂動デザインのスタイリングは?
マツダCX-3のインテリアの質感は?
マツダCX-3の荷室(ラゲッジスペース)は?広い?使いやすい?
マツダCX-3のグレード別の違いは?
マツダCX-3の人気ボディカラーは?
マツダCX-3のパワートレーンは?スカイアクティブエンジンなど、性能は?
マツダCX-3の安全性能は?マツダ・プロアクティブ・セーフティとは?
マツダCX-3の維持費は?高い?安い?
マツダCX-3のオプションは?マツダコネクトとそれ以外はどんなオプションがある?
マツダCX-3はライバルと比較してどんな違いがある?
マツダCX-3の乗り心地は?試乗インプレッション!

マツダCX-3のエクステリアは?魂動デザインのスタイリングは?

マツダCX-3の外観デザインは、マツダ車共通のデザインテーマ「魂動-SOUL of MOTION」を最もスタイリッシュに表現しています。塊感のあるボディサイドとそれに対比させる伸びやかなキャビン。そしてこだわったタイヤをボディの四隅に配置したシートオーバーハングなどにより、まるでコンセプトカーのような存在感のある圧倒的なプロポーションを実現しています。

2018年5月に行った大幅改良では、CX-3は「気品ある美しさと先鋭さ」をテーマによりスタイリッシュに、上質さを表現した外観デザインとなりました。
素材のクオリティやディテールまでこだわったデザインと造り込みにこだわり、シンプル名造形の中に艶やかさと凛とした緊張感を表現しています。一新したラジエターグリルや18インチアルミホイール、クロームサイドガーニッシュそして研ぎ澄まされたLEDリアコンビネーションンランプ。

そして色や素材を変更した各ピラーガーニッシュ、フォグランプベゼルにより、精鋭感を高めた気品ある美しい外観に仕立てられています。 CX-3のフロントビューはフロントグリルに太さの異なる2本のラインをひと組としたフィンタイプを採用。

より密度感のある精緻なデザインを表現し、遠くから見てもヘッドライトやシグネチャーウィングがひときわ際立ち、立体感を強調したシャープなフロントフェイスを演出しています。さらに、デザインの連続性、統一性を図ることでより洗練された上質感を表現しています。
サイドビューはA、B、C各ピラーをグロスブラックに変更すると同時に、フォグランプベゼル、サイドガーニッシュモールをピラーと同色とすることで、車格感を一段と引き上げています。 LED化されたリアコンビネーションランプは従来の細くて鋭い線による強い表情から、円形と水平基調のラインによるメカニカルで立体的なデザインとなり、質感を高めつつ落ち着きのある上質な発光と精緻 なデザインを実現しています。

限られたスペースの中でLEDの最適配置を見いだし、均一発光を実現。ボディとシリンダーの軸を横這いで表現し、ランプの外周を黒色で引き締めることで、深みを増したボディカラーのソウルレッドクリスタルメタリックとの高いマッチングを誇っています。

実際のサイズ以上に大きく力強く見える彫刻的なデザインをホイールに採用

標準装着される18インチアルミホイールは、実際のサイズ以上に大きく力強く見える彫刻的なデザインを採用。スピーディな動きと奥行き感のある多面構成のスポークデザインとすることで、センターから外側に向けて放たれたスポークがスタンスの良さを印象づけています。

さらに金属ならではの輝きをもつ切削断面がCX-3のサイドクラディングモールとの輝きとの相乗効果でスポードカンみなぎる印象を際立たせています。
最新バージョンのCX-3はマツダが追求している、生命力と躍動感に充ちた「魂動-SOUL of MOTION」をより進化させ、無駄なものを削ぎ落とすことで研ぎ澄まされた美しい造形を生み出すという日本伝統のモノ作りを取り入れました。

そうして、キーワードに「Exquisite&Edgy」を掲げ、 CX-3ならではの精巧で上質な美しさと先鋭さをさらなる高みへと進化させています。

マツダCX-3のインテリアの質感は?

マツダCX-3のインテリアデザインは斬新な外観デザインに呼応する世界観を、先鋭的かつ上質なデザインで表現することを追求しています。そのため、空間造形の統一感や素材の質感、表情造り、色の合わせ方に徹底的にこだわっているのが特徴です。

CX-3の室内空間は包まれ感と開放感を同時に味わえるように造られています。包み込むようなキャラクターと高めのベルトラインによる外観との繋がりをかんじさせる造形の程よい包まれ感を実現。
サイドはリッチなドア断面を活かした彫りの深い立体で動きを表現し、肘から肩に掛けてのエリアは視覚的にも広さを感じさせる造形として開放感を高めています。

また、ドライビングに必要な視界はもちろん6ライトキャビンならではの広がりを活かすため、視認性を高めながら視覚的な圧迫感をピラートリムの造形や色を合わせるなどの相乗効果を取り入れ、抜けの良い空間を造り上げています。
コクピット周りは、魂動デザインに共通するドライバーが走りを楽しむことに集中できるドライバーオリエンテッドな空間を追求

マツダのヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)思想「ヘッズアップコクピット」コンセプトに基づき、ドライバーを中心にメーターやディスプレイ、コマンダーコントロールなどを適切に配置しています。

アクセルにオルガンペダルを採用するなどドライバーオリエンテッドな空間を追求

さらにペダルレイアウトも前輪を前方へ配置して造りだした足元スペースのゆとりを活用し、ドライバーがシートに座って自然に足を伸ばした位置にペダルがある。

そんな理想的なレイアウトを実現しました。アクセルペダルにはオルガンペダルを採用し、細やかなペダルコントロールとブレーキペダルへのスムーズな踏み替えをサポート。

また、各ペダルの形状やペダル間の距離も最適化することにより、長時間の運転でも疲れにくくなおかつ素早く安定した操作を可能としています。
2018年5月に行われた大幅改良によってCX-3のインテリアは「人間中心」の思想のもと、クラスの枠を超える質感を追求し、先鋭的かつ上質なインテリアデザインへと大きく飛躍させています。

最も変わったのは電動パーキングブレーキ(EPB)の採用により、センターコンソールはより洗練された造形に進化。

ながれるようにダッシュボードへと繋がる前進感を持ったデザインは、コンパクトクラスとは思えない車格感を演出するとともに、アームレストやフレキシブルな収納スペース(マルチボックス)の設置を可能としました。
加えて、リアシートにもカップホルダー付アームレストを装備するなどデザイン性だけでなく、快適性・利便性も大幅に向上させています。

さらに、インストルメントパネルやシート、ドアトリムの素材・カラーコーディネイトの見直しを行い、ひとクラス上の落ち着いた室内空間を実現しています。

光の当たり具合や反射の仕方まで心を配り、部位ごとに明度を変えるなど色の合わせ方にも緻密な造り込みを行っています。
また、フロントシートの座面には高減衰ウレタンを使用し、運転に必要なフィードバックとしての振動は伝えつつ、不快感につながる振動を抑えることで、乗り心地を向上させています。

CX-3のインテリアはコンパクトSUVとは思えない質感の高さに加えて、利便性そして快適性をさらに向上させた空間を実現しています。

マツダCX-3の荷室(ラゲッジスペース)は?広い?使いやすい?

マツダCX-3のラゲージスペースは5人乗車時で、幅1000mm、前後長780mmを実現し、容量は350L(DIN方式、サブトランクを含む)を確保しています。

さらに、ラゲージルーム内の凹凸をできるだけなくし、スッキリとした広がり感を作り出すことで、ベース車であるマツダ2(旧デミオ)の280Lから70Lも増量されています。

CX-3のラゲージルームは荷室スペースをよりフレキシブルに使えるように、積載物の量に応じて床面の高さを調整できるフレキシブルボードを採用しています。
ボードを上段にセットした状態では、75cmサイズのスーツケース一つを積載でき、その上ボード下の空間には常備しているアイテムなどをスッキリと収納可能です。

またボードを下段にセットすれば、荷室スペースをフル活用でき、67cmのスーツケース2個など大きな荷物を積み込めます。

また、6:4の分割可倒式シートバックを倒せばラゲージ容量は増加し長尺物も積載可能です。この際にフレキシブルボードを上段にセットすれば、開口部の下端と荷室のフロア面の段差が小さくなり、非常にモノの出し入れがしやすく設計されています。
荷室(フレキシブルボードを立てた場合)
リアハッチは軽い力で開閉でき、御なおかつ確実に締められる操作性を実現するために、ステーダンパーのレイアウトを最適化しています。

積む荷物の量や大きさによって簡単に容量を変更可能で、なおかつ重い荷物も高く持ち上げる必要のないラゲージルームの開口部の高さを設定しているなど利便性を考慮した荷室空間となっています。

マツダCX-3のグレード別の違いは?

2020年1月現在のマツダCX-3のグレード構成は2L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する20S、そして1.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するXD(クロスディー)ともに、標準グレード、プロアクティブSパッケージそして、2018年7月に特別仕様車として登場したエクスクルーシブモッズのそれぞれ3グレード合計6グレードが設定されています。ここではグレード別による装備差を紹介しましょう。 
まず、標準装着されるタイヤ&ホイールですが、全グレードで215/50R18タイヤ&18インチという大径ホイールとなります。しかし標準グレードとプロアクティブSパッケージが切削加工となるのに対して、
エクスクルーシブ モッズ
しかし標準グレードとプロアクティブSパッケージが切削加工となるのに対して、エクスクルーシブモッズは高輝度ダーク塗装となるなど異なっています。
また、外観ではプロアクティブSパッケージとエクスクルーシブモッズはLEDフォグランプが標準装備され、さらにフロント&サイド下部にメッキガーニッシュが施されているのが違いです。
エクスクルーシブ モッズ
続いてインテリア。シート表皮は標準グレードがクロスで、プロアクティブSパッケージが合成皮革とクロスのコンビシート。そしてエクスクルーシブモッズは高級素材のナッパレザーを採用しています。シートカラーも標準グレードとプロアクティブSパッケージがブラック。エクスクルーシブモッズはディープレッドとなります。

また、シートの調整機能が標準グレードは手動式ですが、プロアクティブSパッケージとエクスクルーシブモッズはメモリー機能付き電動調整式シートでさらに、フロントシートにはシートヒーターが装備されます。
ステアリングヒーター イメージ
ステアリングは全車本革巻きとなりますが、標準グレードにはサテンクロームメッキのスイッチパネル加飾や寒い日に重宝するヒーターが未装着となっています。加えて、カラーのアクティブドライビングディスプレイアナログ式のタコメーターもロアクティブSパッケージとエクスクルーシブモッズの専用パーツとなります。

またインテリアではエアコンルーバーベゼルやドアアームレスト、インパネデコレーションパネルなどがグレードによって素材や色が異なっているのが特徴です。 続いては安全装備です。

高速道路での追従走行が可能な、スマート・ブレーキ・サポート(SBS)&マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)をはじめ、ドライバー・アテンション・アラート(DAA)、交通標識認識システム(TSR)は搭載されていません。
「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」イメージ
また、プロアクティブSパッケージとエクスクルーシブモッズに標準装備されている、アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)標準グレードではハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)へと変更されています。

また、フロントドアのスーパーUVカットガラス、フロントガラス/フロントドアのIRカットガラスは最上級グレードのエクスクルーシブモッズのみに標準装備となります。


また、4WD車のみに、リアフォグランプをはじめ、ヘッドランプウォッシャー、大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯、ヒーテッドドアミラーが標準装備となります。以前は豪華仕様の Lパッケージなど多彩なグレード構成でしたが、CX-30が登場したことでCX-3はグレードが整理されています。

マツダCX-3の人気ボディカラーは?

ジェットブラックマイカ
マツダCX-3は現在、全8色のボディカラーが用意されています。無料なのが、ジェットブラックマイカ、ディープクリスタルブルーマイカ、セラミックメタリック、チタニウムフラッシュマイカ、エターナルブルーマイカの5色です。

そして有償となる特別塗装色はスノーフレイクホワイトパールマイカ(3万3000円)、マシングレープレミアムメタリック(5万5000円)、そしてソウルレッドクリスタルメタリック(6万6000円)となります。

人気のボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリックが一番人気

ソウルレッドクリスタルメタリック
CX-3の最新の人気ボディカラートップ3は第1位が最も高額な特別塗装色のソウルレッドクリスタルメタリックです。このソウルレッドクリスタルメタリックは、マツダの塗装技術「匠塗(たくみぬり)」ならではの、生命力に溢れたエネルギッシュな強さと鮮やかさ

そして濁りのない深みと艶感をさらに進化させたカラーです。明るい部分の鮮やかさと暗い部分の深みを際立たせることにより、瑞々しく鮮やかな透明感を実現し、魂動デザインの造形美をより質感高く際立たせています。続く第2位がセラミックメタリック。

そして第3位も特別塗装色のスノーフレイクホワイトパールマイカとなっています。 一般的には白(パール)、黒、シルバーの定番色が人気となるのですが、CX-3では鮮やかながら深みのあるソウルクリスタルレッドメタリックが最も人気の高い色となっています。

ボディカラーは全グレードに設定されておらず、最上級グレードのエクスクルーシブモッズはエターナルブルーマイカとチタニウムフラッシュマイカの2色は設定されていませんので、注意するポイントです。

マツダCX-3のパワートレーンは?スカイアクティブエンジンなど、性能は?

スカイアクティブG
マツダCX-3が2015年2月にデビューした時のパワートレインは、最大トルク270Nmを発生する1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンのみで、トランスミッションが6速MTと6速ATだけというシンプルなものでした。その後一部改良やマイナーチェンジを重ねて、

現在は2L直列4気筒ガソリンエンジンと1.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンの2種類のエンジンが搭載されています。

最高出力150PS、最大トルク195Nmを発生し、「スカイアクティブG」と呼ばれる2L直列4気筒ガソリンエンジンは2017年6月に追加されました。このスカイアクティブGには熱効率を高めて、中低速域のトルクと実用燃費を向上させるためにキャピティ付ピストンをはじめ、冷間時の環境性能を高めルマルチホールインジャクター、キャピティ付ピストンとの相乗効果でトルクアップと実用燃費を向上させる排気ポート。

燃費性能を求めるならばディーゼルエンジンを買うべき

冷却水の流量をコントロールして暖気効率を高めて、実用燃費を向上させる冷却水制御バルブといった新技術が採用されています。 2L直列4気筒ガソリンエンジンは、13.0という高圧縮比により、軽快なパフォーマンスと優れた燃費性能を発揮擦る高効率直噴ガソリンエンジンです。

先ほど紹介した4つの新技術の採用により、アクセル操作に対する応答性の素早さに磨きを掛けて、どんな走行シーンにおいてもスムーズに運転できる上質で心地良い走りを追求しています。

「人馬一体」の走りの楽しさと優れた環境性能を両立したガソリンエンジンとなっていて、組み合わされるトランスミッションは6速ATのみです。燃費性能は実燃費に近い新方式のWLTCモードで2WD車が16.0km/L、4WD車が15.2km/Lとなっています。
続いては最高出力116PS、最大トルク270Nmを発揮する1.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンです。この「スカイアクティブD」と呼ばれるエンジンは2018年5月に行われた大幅改良時に1.5Lから変更されました。

新開発された1.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、実用燃費と環境性能をさらに向上させながらディーゼルならではの力強さ、そしてロングツーリングを快適に楽しめる静粛性も実現しています。

従来型より排気量をアップしたことで、登り坂や高速道路での追い越し時などにも余裕をもった走りを体感できます。このスカイアクティブDには燃料をよりキレイに燃やして、より効率的にパワーに変えることを可能にした急速多段燃焼やピストン上面に段を付けたエッグシェイプピストンとの組み合わせにより、これまでより燃料の噴射範囲をより緻密に制御できるようになり、クリーンで無駄のない燃焼を実現しています。
さらに街中などででは力強く軽快な走り、そして高速走行時にいはスムーズで伸びのあるパワーフィールを実感できるなど回転域で特性を変えられる可変ジオメトリーターボチャージャーを採用。

これらの新技術により「燃焼」「排出ガス」「静粛性」「走行性能」というすべての性能を向上させています。

この1.8L直列4気筒ディーゼルターボには6速MT(XDとXDプロアクティブSパッケージのみ)と6速ATが組み合わされ、WLTCモード燃費は2WDのMT車が23.2km/L、AT車が20.0km/L。4WDのMT車が21.2km/L、AT車が21.2km/L。さらに最上級グレードのXDエクスクルーシブモッズは2WD車が20.0km/L、4WD車は19.0km/Lで駆動方式による燃費差が小さいのが特徴です。

マツダCX-3の安全性能は?マツダ・プロアクティブ・セーフティとは?

マツダCX-3はマツダの安全思想「Mazda Proactive Safety(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」に基づき、ドライバーが安全かつ安心して運転できる状態をサポートすることを追求しています。

交通事故などリスクの認識を支援して被害の低減を図るアクティブセーフティでは、街中から高速走行、ワインディングロードなど、どんなシーンでも安心して走りを楽しめるよう、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を幅広く搭載。

運転操作に対してリニアに応答する優れた運動性能や視界などの基本性能と相まって、ドライバーの認知・判断・操作を適切にサポートしてくれます。パッシブセーフティでは、高強度・安全ボディSKYACTIV-BODYを基本に、シートベルトやエアバッグシステムなどの乗員保護機能、そして歩行者保護性能の造り込みに注力しているのが特徴となっています。
アクティブセーフティの「i-ACTIVSENSE」技術としてCX-3には11の機能が搭載されています。なかでも2018年5月に行われた大幅改良では、先行車や歩行者を検知し、

ブレーキの自動制御で衝突回避をサポートする「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に昼夜を問わずドライバーの認知をサポートするという考え方に基づいて、夜間における歩行者認認識精度を向上させました。

また、先行車との車間距離を維持しながらの追従走行を支援する「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」は従来のミリ波レーダーとフォワード・センシング・カメラの併用によって追従可能な速度域の下限を30km/hから0km/hにまで拡大しています

停車状態からでも追従走行が開始できるように進化させたことで、全速域でも追従走行が可能となりました。そして、車両周囲の状況映像をディスプレイに表示し、的確な運転操作を支援する360°ビュー・モニターを新設定しました。このシステムはフロント・サイド(左右)・リアの4ヶ所にカメラを設置して、センサーディスプレイに周囲の映像を表示するものです。

CX-3には様々な安全装備を備える

障害物との接近を検知すると警告音で通知する前後8つのパーキングセンサーとの相乗効果でドライバーの死角となる部分の認知を支援してくれます。

CX-3にはこの3つの機能に加えて、側方・後方からの車両接近を検知し、ドライバーに警告するブラインド・スポット・モニタリング(BSM)、後退時に接近する車両をドライバーに伝えるリア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)、車線逸脱を予測し、音や振動で危険認知を支援する車線逸脱警報システム(LDWS)、道路標識を読み取り、ディスプレイに表示し、ドライバーに注意勧告を行う交通標識認識システム(TSR)。

進行方向にヘッドランプを照射し安全走行をサポートするアダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)、ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の視界を確保するハイ・ビームコントロールシステム(HBC)、中高速時の衝突被害をブレーキの自動制御で軽減するスマート・ブレーキ・サポート(SBS)、

そしてペダルの踏み間違いなどによる誤発進・急加速を抑制するAT誤発進抑制制御(前進時・後退時)と充実しています。 また、後続車のヘッドランプなど一定以上の強い光を受けると、ルームミラーの反射率を自動的に下げてドライバーが感じる眩しさを抑える自動防眩ルームミラーを全車に標準装備しています。

マツダCX-3の維持費は?高い?安い?

CX-3は2L直4ガソリンエンジンと1.8L直4ディーゼルターボエンジンの2種類のエンジンが用意されています。ガソリン車とディーゼル車ではグレードによって価格差は異なりますが、だいたい約27万5000円〜約31万5000円ディーゼル車が高くなっています。

しかし、使用する燃料がレギュラーガソリンンと軽油で軽油のほうが安いだけでなく、環境性能別自動車税がガソリン車は2%、ディーゼル車は非課税。エコカー減税の重量税はガソリン車が対象外に対してディーゼル車は免税(新規検査後に受ける最初の継続検査時も免税)。自動車税のグリーン化特例はガソリン車が対象外ですが、ディーゼル車は概ね75%減税。
エクスクルーシブモッズ
そして、最上級グレードのXDエクスクルーシブモッズはクリーンディーゼル補助金も対象となるなど、税金面でディーゼル車はかなり優遇されているため、総支払額の価格差はグッと縮まります。

また、燃費性能もWLTCモードでガソリン車が15.2〜16.0km/Lディーゼル車が19.0〜23.2km/Lと上回っているため、CX-3はディーゼル車を購入したほうがバリュー感は高いと言えます。

ただし、ふだんチョイ乗りしかしないという人がディーゼル車を購入した場合、週に1回は1時間くらい速度レンジの高い郊外路を走行して、触媒を掃除してあげることをオススメします。

マツダCX-3のオプションは?マツダコネクトとそれ以外はどんなオプションがある?

マツダCX-3は機能性や利便性を向上させるために、様々なオプション装備が用意されています。まず、紹介するのはナビゲーションを利用するために必要な4万9500円のSDカードプラスです。CX-3は全車にコネクティビティシステムの「マツダコネクト」を標準装備しています。

このマツダコネクトは、人とクルマそして外の世界と繋がり、インターネットラジオの受信やハンズフリー通話など便利で多彩な機能を利用できます。

そのマツダコネクトでナビゲーションによる目的地へのルート設定などを行うためにはオプションで設定されているナビゲーション用SDカードプラスが必要となるのです。運転中のスマートフォン操作が厳罰化された現在ではこのSDカードプラスはマストアイテムと言えるでしょう。

CX-3のメーカーセットオプションとは?

また、CX-3ではメーカーセットオプションが用意されています。全グレードを対象としているのが、3万3000円のCD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)。そして4万4000円の360°ビューモニター+フロントパーキングセンサー(センサー/コーナー)です。

そして、プロアクティブSパッケージとエクスクルーシブモッズに設定されているのが車内をコンサートホールのように変貌させる6万6000円BOSEサウンドシステム+7スピーカーとなっています。

セットとして選べるのは、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)のみ、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)と360°ビューモニター+フロントパーキングセンサー(センサー/コーナー)。そして3アイテム全てとなっています。

また、販売店で装着できるディーラーオプションでは17万8858円のスタイリンセットと呼ばれるエアロパーツをはじめ、ドアを開けた際に路面を明るく照らす3万756円のウェルカムライト。アルミホイール、スマートインETC2.0そして今注目のドライブレコーダーなど様々なアイテムが用意されています。

マツダCX-3はライバルと比較してどんな違いがある?

トヨタ C-HR

マツダCX-3は全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mmという都市部に多く存在する立体駐車場に対応したボディサイズで、国産コンパクトSUVというカテゴリーに属します。同じカテゴリーに属して、CX-3のライバルといえるクルマを挙げるとするとまずトヨタC-HRが挙げられます。

SUVには見えないアグレッシブなスタイリングが特徴です。C-HRのボディサイズは全長4385mm×全幅1795mm×全高1550mm(4WD車は1565mm)で、全長そして全幅はCX-3よりも大きくなっています。2019年10月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えてサスペンションやボディにチューニングを施したGRスポーツを追加しました。

搭載されるパワートレインは1.2L直4ターボと1.8L直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムの2種類で、組み合わされるトランスミッションはCVTを中心に1.2Lターボ車には6速MTを設定しています。

駆動方式は2WD(FF)に加えて1.2Lターボ車に4WDを用意しています。安全装備はトヨタセーフティセンスを標準装備し、高い安全性を実現しています。

ホンダ ヴェゼル

続いては何回もSUVの新車販売台数No.1に輝いているヴェゼルです。コンパクトカーフィット譲りの多彩なシートアレンジが魅力です。ヴェゼルのボディサイズは全長4340mm×全幅1790mm×全高1605mmで、CX-3よりひと回り大きく、立体駐車場には全高が対応していません。

搭載されるパワートレインは1.5L直4ガソリンエンジン+CVT、1.5L直4ガソリンターボ+CVTそして、1.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステム+7速DCTの3種類。

駆動方式は2WD(FF)を中心にハイブリッド車にも4WDを用意している。その一方で走行性能に磨きを掛けたRSやツーリングは2WD(FF)のみとなっています。

2019年12月に純正アクセサリーブランドのホンダアクセスが手掛けたカスタマイズカーのモデューロXが発売され、専用のサスペンションによりクルマを操る楽しさを表現するモデルに仕立てられています。

ホンダ独自の運転支援システム「ホンダセンシング」をいち早く採用し、現在は全車標準装備とするなど安全性の高さはピカイチです。

三菱 RVR

そして、2019年8月に大幅な改良が加えられ、三菱のデザイントレンドであるダイナミックシールド顔となった三菱RVRもライバルの一台です。今回取り上げるモデルの中で2010年2月と最も古いのが三菱RVRです。

ただ、2019年に大幅な改良が加えられ、外観は最新の三菱車のデザインとなったこともありフレッシュさを感じます。

ボディサイズは全長4365mm×全幅1810mm×全高1640mmとCX-3と比べるとかなり大きく室内空間やラゲージスペースはかなり余裕があります。搭載されるエンジンは1.8L直4ガソリンエンジンの1種類でトランスミッションは駆動方式を問わずCVTのみというシンプルな構成です。

4WDシステムはオートモードに加えて、優れた燃費性能を発揮する2WD、そして強力なトラクションを得られる4WDロックという3つのモードを選べるのが特徴です。

安全装備は衝突被害軽減ブレーキシステムをはじめ、オートマチックハイビーム、車線逸脱警報システム、誤発進抑制機能などが装備されていますが、ライバル車と比べると見劣りします。

スズキ エスクード

また、ボディサイズはCX-3よりも若干小さいですが、スズキエスクードも同じコンパクトSUVに属するモデルです。2015年10月に登場したスズキエスクードのボディサイズは、全長4175mm×全幅1775mm×全高1610mmで全長はCX-3より短く、全高は高くなっています。

搭載されているエンジンはスイフトスポーツにも搭載されている1.4L直4ターボエンジンで、最高出力は136PS、最大トルクは210Nmを発生します。

組み合わされるトランスミッションは6速ATで、駆動方式はオールグリップと呼ばれる4WDのみで、2WDとの切り替えモードに加えて、スポーツ、スノーといった路面状況に合わせたモードを選択できるのが特徴です。また、安全装備はデュアルセンサーサポートを装備し、高速道路などの追従走行も可能となっています。

ライバル車とCX-3は都市部に多い立体駐車場に対応したボディサイズ、充実した運転支援システムによる高い安全性そして、2Lガソリン&1.8Lディーゼルエンジンによる高い走行性能と全方位で高バランスを実現したモデルと言えます。
マツダCX-3:全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mm
トヨタ C-HR:全長4385mm×全幅1795mm×全高1550mm
ホンダ ヴェゼル:全長4340mm×全幅1790mm×全高1605mm
三菱 RVR:全長4365mm×全幅1810mm×全高1640mm
スズキ エスクード:全長4175mm×全幅1775mm×全高1610mm

マツダCX-3の乗り心地は?試乗インプレッション!

新世代SUVと呼ばれるCX-30の登場により、ひっそりとグレード整理が行われたCX-3。今回試乗したグレードは1.8L直4ディーゼルターボを搭載したXD プロアクティブ Sパッケージの2WD車(車両本体価格277万8600円)。

これに3万3000円のCD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)と4万9500円のナビゲーション用SDカードプラス。そして4万4000円360°ビューモニター+フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)のオプションを装着し285万5600円。

諸費用の含めた乗り出し価格は300万円というモデルです。

CX-3のセールスポイントとして、まず挙げたいのがボディサイズ
全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mmは自宅の立体駐車場に入るジャストサイズ。CX-3を除けば、トヨタC-HRの2WD車とスバルXVのルーフレールなし車、そして登場したばかりのCX-30のみ。

何の制約もなく自由にグレードや駆動方式を選べるのは新車購入の最も楽しい部分と言えるでしょう。一方のデメリットはラゲージルームの狭さです。ベースであるデミオ(現マツダ2)より拡大し350Lを実現しているもの、同じクラスのSUVの中では最も狭く、クーペのようなリアスタイルにより、ラゲージルームの空間に制約生じてしまうことです。
搭載されているエンジン、1.8L直4ディーゼルターボエンジンは最高出力116PS、最大トルク270Nmを発生しますが、街乗りから高速走行までまったくストレスを感じるシーンはありません。

270Nmという最大トルクを1600回転という低回転域から発生しますし、6速ATはパワーの落ち込みを防ぐために、常に最適なギアをチョイスしてくれるので、アクセルペダルを踏むとまるでガソリンエンジンのように素早く加速してくれるのが特徴です。
さらに、G-ベクタリングコントロールなどの電子デバイスにより重厚感かつ安定感の高い走りを実現しています。一方の2Lガソリンエンジン搭載車はエンジンの重量が軽いため、ハンドルを切ってからのフロントノーズの入りが素早く、軽快な走りが特徴です。

CX-3は搭載するエンジンによって走りの味付けも異なっているのが特徴です。 時速0kmからでも追従走行が可能となったマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール機能(MRCC)は先行車との距離感も最も狭くした場合でも他車が車線変更できないちょうど良い距離間をキープしてくれますし、ブレーキの掛け具合などはまるで人間が操作しているようにソフトタッチの操作が絶妙です。
筆者は、CX-3 XDプロアクティブ Sパッケージの6速AT車で東京〜名古屋間約900kmのロングドライブを行い、高速道路では積極的にMRCCを利用したところ、平均燃費は22.7km/Lを記録し、WLTCモードの20km/Lどころか高速道路モードの22.2km/Lを超える数値となり実燃費の高さを証明してくれました。

CX-3の懸念材料はひと回りボディサイズの大きなマツダ3をベースとしたCX-30との棲み分けでしょう。ボディサイズは両モデルともに立体駐車場に対応しているものの、キャビンやラゲージスペースはCX-30に軍配。そして価格帯はクロスオーバーしているからです。CX-3は同じブランドのCX-30が最も強力なライバルと言えます。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細