ホンダ N-BOX(エヌボックス)の乗り心地はいかに

N-BOXの前席

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ホンダは、2019年10月にN-BOXのマイナーチェンジを発表、販売を開始しました。N-BOXは2019年上半期時点で22ヶ月連続新車販売台数第1位に輝くなど根強い人気があります。今回はベストセラーカーであるN-BOXを試乗してきたので、その乗り心地を紹介します。

文・PBKK
Chapter
遮るものがほとんどない広々視界で安心
軽自動車とは思えない力強い走り
ショックレスで快適な運転

遮るものがほとんどない広々視界で安心

運転席に座ると第一にその広々とした視界に驚きます。先代と比べてピラーが大幅に細くなったことにより更なる視認性を確保しました。先代と比較するとメーター類も大幅に改善。先代はハンドルの空洞からメーターを確認していたことに対して、新型はハンドル奥に設置されました。

さらに、メーターを分けていた区切りが取り除かれ一枚のパネルになり、区切りによる表示範囲がなくなったことから表示できる機能が増加しています。走行時の目線の近くにメーターがあるため、少しの目線の移動で楽に確認ができます。

高速走行時にはメーターを確認する視線動作の恐怖が和らぎ、安心してドライブを楽しめました。では、次に走行の乗り心地はどうなのか紹介していきます。

軽自動車とは思えない力強い走り

「軽自動車は高速走行が苦手」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、N-BOXはそのイメージを思わせない力強い走りでした。ディーラーの方曰く「80kmくらいまでであればモーターが唸ることはない」とのこと。空気抵抗の大きいトールワゴンとして見てもスムーズな加速が可能で、勾配20%の坂でももたつくことなく登坂できました。

段差のある場所に乗り入れる際は、トールタイプの特性上、多少揺れることは避けられないところですが、こちらも許容範囲の揺れではないでしょうか。試乗したモデルは足回りが少し硬めにセッティングされていましたが、乗り心地は思っていた以上にマイルド。道路に凹凸がある場所では若干振動を感じるかもしれませんが、特に気になるものではありませんでした。

15インチのタイヤを履くN-BOXカスタムに対して、ノーマルは14インチ。タイヤが一回り小さいですが、走行やハンドル操作など乗り心地に大きな差は感じませんでした。ハンドルの感度もとても良くキビキビと反応してくれました。それに加えて走行性能もたかく、軽自働車でありながらどこまでも走りたくなるような一台であると感じました。

ショックレスで快適な運転

走行していて気づいた点は変速のショックが小さいこと。その理由はCVT(無段変速機)を用いていることにあります。従来のオートマチックトランスミッションは自動でギアを変速しますが、CVTにはギアが存在せず、変速のショックがほとんどありません。

加速時やと減速時の変速による振動がないことは運転する上で大きなストレス緩和になりました。振動で身体が揺れることも飲み物が溢れることもなくなります。また、小さなお子さんにとっては特に恩恵があると感じました。
試乗した感想は「N-BOXは軽自動車とは思えない力強い走り、快適性と機能を備えている」でした。どの競合車種よりも価格が高いことは事実ですが、その価格差以上の性能を持ち合わせていると感じます。今後、スペーシアやタントの台頭でますます激化する軽自動車界で、N-BOXがどのように勝ち抜いていけるのか注目が集まります。
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