クラクション(ホーン)と言えばハンドルの真ん中!でも最近のステアリングはそうじゃない…どうして!?

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ステアリングを操作しながらでも位置が変わらない中央にクラクション(ホーン/警笛/警音器)があるのは昔からの定番だったが、最近位置が変わっているモデルが増えているのはなぜだろうか?

文・塚田 勝弘

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの記事を展開している。

塚田 勝弘
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中央から位置が少し変わったのはエアバッグの普及が理由?

中央から位置が少し変わったのはエアバッグの普及が理由?

エアバッグの普及が進む中、クラクション(ホーン)の位置が少しずつ変わりつつある。ステアリングパッド中央には、SRSエアバッグが仕込まれているため、パッド中央だけでなく、パッド両サイドに配置する、という車種が増えているようだ。

また、ステアリングパッド中央には、そのメーカーのエンブレムなどが鎮座しているモデルが多く、中央部分に空きがなくなってきたという事情もありそうです。
そもそもステアリングパッド(外周の握る部分と中心を繋ぐ部分)をホーンパッドと呼ぶ場合もあり、パッド部にクラクション(ホーン)が配置されるのは自然なことになりそうだ。
日本でエアバッグが徐々に出始めてきた1990年代の初め頃「思い切りホーンを叩いてみたらエアバッグが作動してしまった!!」という冗談なのか本当なのか分からないが、噂話を聞いたことがある。
それでも現在は、ステアリングを回転させても位置が変わらないステアリングパッド内にある場合が大半だろう。いざという時に、クラクションの位置を探しているようでは困ってしまうからだ。

クラクションの裏は、ケーブルとアースがあり、ケーブルを接続し、アースを取り付ける必要がある。ステアリングにクラクションを装着するという前提だと、位置的にもパッド部分が最適ということになる。
古いフランス車には、クラクションスイッチがステアリングの頭に付いていたり、レバーを押したりする形式もあった。こうしたユニークな場所に配置するには、「ホーンの位置はここ」という認知が必要で、少なくても日本車では当分なさそう。

もし、位置が変わるとしたら、「レベル5」の完全自動運転でステアリングそのものがクルマからなくなった時かもしれない。ただし、ステアリングが不要になるような完全自動運転の実現は、専門家の中でも実現に向けて懐疑的な声もある。少なくても10~20年先くらいでは難しいかもしれない。
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